Netflix「マスカ ~夢と幸せの味~」感想 上質な人情コメディ!!

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Netflixオリジナルのインド映画
母親は1人息子に家業のカフェを継いでもらうことを熱望していたが…………
なかなか良作のコメディ
前半はちょっといまいちだったが、後半のハートフルな展開にやられた
役者は皆が好演
特に子離れできない母親のキャラが面白かった
また劇中の音楽や演出、編集が洗練されていてビックリ
インド映画のクォリティの高さを思い知らされた
ヒロイン2人が魅力的で、ロマンチック・コメディとしても楽しめる
夢か、家業か
軽いタッチで、最後には深い感動
ハートフルな作品やインド映画が好きな人なら、見て損することはないだろう


予告編

作品情報
作品名「マスカ ~夢と幸せの味~」(原題Maska)
監督:ニーラジ・ウドワニ
キャスト:マニーシャー・コイララ、プリット・カマニ、シャーリー・セティア、ニキータ・ドゥ
上映時間:111分
製作国:インド(2020年)

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ざっくりあらすじ

ルミは映画スターになることを夢見る青年。だが、母親は家業のイラン系カフェを、息子に継いでもらうことを熱望していた…………

感想(ここからネタバレ)

最近のインド映画は洗練されている
ハリウッド映画と比べても、遜色がない

夢に向かって

ルミは地元のコンテストで優勝した
皆が自分を祝福してくれている

「映画スターになれるんじゃないの?」

近所のおばさんの言葉は、ルミをその気にさせた

その日からルミは俳優を目指すようになった
しかし、一つ問題があった
ルミの家は祖父の代から続くイラン系カフェをやっている
早くに父親を亡くし、母親のダイアナが女手一つで育ててくれた
ダイアナは店は自分が継いでくれると信じ切っていた

母親には感謝している
でも映画スターになるという夢は諦められない
ルミは母親の反対を押しきって、俳優養成学校へ通った
そこでマリカと運命の出会いをする
マリカは同じくスターを目指す、美しくて自立した女性だった
ルミはマリカと恋人同士になった

ルミは学校を卒業して、マリカのアパートで同棲を始めた
母親は激怒した
結果を出せば、母さんも認めてくれる
ルミは様々なオーディションを受けまくった

数ヵ月がたった
ルミはいまだにオーディションに受からなかった
一方、マリカは順調に役をもらっている
希望が全く見えず、ルミは焦っていた

そんな時、パーティでフェロスという若い監督と知り合った
次回作の準備をしているが、資金が足りない
映画の製作費を出してくれるなら、主役に抜擢してもいい

カフェを売れば、お金が作れる

後がないルミにとっては、それはまたとないチャンスに思えた…………

ルミ

映画スターを目指す青年
女手一つで育てられ、少々マザコン気味
本人は嫌っているが、シェフとしての腕前は一流
ちょっと周りとズレているところがある

映画スターを目指しているが、明らかに才能がない
だが、そのことに本人は気づいていない
さらには映画の主役の座を得るために、母親が大切にしているカフェを売ろうと企む
前半の主人公にはかなりイライラさせられた

しかし、いざ家に戻って、初めて「カフェ・ルスタム」が町の人々から大切にされていることに気づく
そこからのルミの成長は、見ていて気持ちよかった

ダイアナ

女手一つで育児と店を切り盛りしてきた
息子のルミを溺愛し、亡くした夫の姿を重ねている
いまだに子離れが出来ず、ルミに店を継いで欲しいと熱望している

演じるマニーシャー・コイララは、インドでもっとも人気のある女優の1人
本作では見事なコメディエンヌぶりを発揮
登場シーンでは圧倒的な存在感で、場をさらっている

カフェ・ルスタム

祖父の代から続いているイラン系カフェ
大手チェーン店から店の買収を打診されたが、ダイアナが断固拒否している

母ももう高齢
自分も継ぐ気はない
こんな時代遅れのカフェ、なくしてしまった方がいい
ルミはそう考えていた

このカフェを売る
そんな下心を持って、店に戻って来たルミ
しかし、店を切り盛りするうちに、いかにこのカフェが客から愛されているかに気づく

祖父の代から受け継がれた店
伝統

そんなものはルミにとって、鬱陶しいだけだった
けれど代々積み重ねられたもの
歴史の重み
その価値にルミは気づかざるを得なくなる

また劇中では様々な料理が出てくる
それが本当に美味しそうなものばかり
ちなみにタイトルにもなっているバン・マスカとは、パンにバターを塗ったシンプルな料理

夢と現実

地元のコンテストで優勝したルミ
それ以来、喝さいを浴びる快感が忘れられず、スターを目指すようになる
ところがなかなか結果が出ない
母親からは家業の店を継ぐようにせっつかれている

夢か、家業か
同じ日に配信されたNetflixオリジナル映画「ワインは期待と現実の味」でも描かれたテーマである

Netflixオリジナル映画 ソムリエになるという夢を追うべきか? 家族のために家業を継ぐべきか? なかなかの良作 個人的にはかなり...

自分の夢を追うべき
多くの映画ではそういう結論になる
夢を諦めないことが大切だ
ところが、この「マスカ ~夢と幸せの味~」は違う
自分が本当に向いているのは何なのか?
自分が周りから望まれていることは何か?
それこそが本当にすべきことではないのか
そんな結論になる

自分にとっての「生きがい」
ルミは料理を食べる客の笑顔に、それを見いだす
映画スターを目指したが、自分には才能がなかった
現実との折り合い
実にリアルで説得力のある着地点である

三角関係

また、この作品は主人公をめぐる2人のヒロインの、ロマンチック・コメディとしての側面もある
家族を捨て、スターを目指すマリカ
地元を愛し、地に足の着いたパーシス
設定だけからすると、マリカは嫌な女として描かれがちだろう
だが、この作品ではそんな月並みなことはしない
マリカを気が強いが情も深い魅力的な女性として描いている
庶民派のパーシスも女優の魅力も相まって、チャーミングなキャラクターとなっている
ルミはこの2人のどちらを選ぶのか?
それも見どころの一つ

まとめ

上質な人情コメディ
なかなか楽しめた
音楽、映像、編集
全体的に洗練された出来となっている
インド映画のクォリティの高さを思い知らされた


Maska (2020) on IMDb

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