Amazon「ムーンフォール」ネタバレ感想 トンデモSFディザスター映画!!

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プライムビデオでローランド・エメリッヒ監督の最新作が配信
月が軌道を外れ、数週間で地球に衝突する
落ちぶれた宇宙飛行士のブライアンは、仲間たちと地球を救うミッションに挑むが…………

いつものローランド・エメリッヒ作品
普通のディザスター映画だと思ったら、後半はトンデモ展開に!!

月が地球と衝突
大迫力のスペクタクル映像が楽しめる
主人公のブライアンなどキャラクターも魅力的
テンポがよく、前半はかなり楽しめた
しかし、後半は驚きの展開でツッコミどころ満載
視聴者の寛容さが試されるだろう
大掛かりだが大味で薄っぺらい
いつものローランド・エメリッヒ映画である
間違っても高尚なSF作品を期待してはいけない
細かいことに目をつむれば、それなりに楽しめる

予告編

日本初上陸!SFディザスターパニック映画『ムーンフォール』| ティザー予告編

作品情報
作品名「ムーンフォール」(原題Moonfall)
監督:ローランド・エメリッヒ
キャスト:ハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリー、チャーリー・プラマー、ケリー・ユー、マイケル・ペーニャ、ドナルド・サザーランド、カロライナ・バルトチャク
上映時間:130分
製作国:アメリカ(2022年)

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ざっくりあらすじ

月の軌道がいきなり外れ、数週間で地球に衝突することが判明した。かつては一流の宇宙飛行士で今は落ちぶれたブライアンは、NASA副長官のジョーと自称天文学者のハウスマン博士の3人で、この危機を乗り越えようとするが…………

感想(ここからネタバレ)

後半で失速するのは、ローランド・エメリッヒ映画ではいつものこと…………

月との衝突

2011年、宇宙飛行士のブライアンジョーは新人のマーカスと、人工衛星を修理するミッションを行っていた
すると突然、謎の黒い群れが月のクレーターからあふれ出し、ブライアンたちを襲った
その事故でマーカスが亡くなった
ジョーはその瞬間を見ていなかった
ブライアンはNASAに事実を話したが、人為的ミスとして処理された
責任を取らされ、ブライアンは解雇された

2021年、落ちぶれたブライアンはアパートの家賃も払えない有様だった
10年前の事件が原因で、妻のブレンダとは離婚
息子のソニーとも引き離された
その頃、月は人工の巨大建造物だと信じているKC・ハウスマンは、月の軌道が外れて地球に接近していることに気付いた
ハウスマンはそのことを訴えたが、誰も耳を貸してくれない
藁にも縋る思いで、ハウスマンは元宇宙飛行士のブライアンにそのことを話した
ブライアンは鼻で笑い、相手にしなかった

ブライアンの元相棒で現在はNASAの副所長を務めているジョーは、夜中に呼び出された
月が軌道を外れて、あと数週間で地球に衝突する
ジョーは異常を調査するため、月にシャトルを送り出した
すると月のクレーターから、10年前と同じ黒い群れが出現しシャトルを襲った
ブライアンの話は真実だったのだ

一方、SNSでは月が地球に衝突すると騒ぎになっていた…………

作品解説

本作は2022年2月4日に米国で劇場公開された
製作費は約1億4600万ドルと高額だったが、世界全体で5900万ドルしか稼げず爆死した

ローランド・エメリッヒ監督はこの作品が成功すれば、三部作にしたいと構想を語っていた

パトリック・ウィルソン

元宇宙飛行士のブライアン・ハーパーを演じる
実力は一流でかつては英雄だった
だが、10年前の事故がきっかけで落ちぶれる
仲間を死なせたことを、いまだに悔やんでいる
さらには息子のソニーがスピード違反で捕まって…………

すっかり落ちぶれたが、宇宙飛行士としては一流
ブライアンはかなり魅力的なキャラクターだった
「死霊館」シリーズのパトリック・ウィルソンが、こんな超大作に主演するとは感慨深い
爆死したのが本当に残念!!

ハル・ベリー

NASA副所長のジョー・ファウラーを演じる
宇宙飛行士としても優秀で、かつてはブライアンとコンビを組んでいた
夫と離婚し、ジミーという息子がいる
地球を滅亡から救うために、元相棒のブライアンを頼るが…………

「X-MEN」のストーム役で有名なハル・ベリー
「ジョン・ウィック:パラベラム」などにも出演

ジョン・ブラッドリー

自称”天才博士”で陰謀論者のKC・ハウスマンを演じる
いつもはしがないバイトを掛け持ちしている冴えない男
月は人工建造物だと信じている
様々なデータから、NASAより早く月が地球に衝突することを察知する
そして、ブライアンたちと共に憧れていた宇宙へ飛び立つことになるが…………

オタクで変人
今まで自説を訴えても、誰からも相手にされなかった
それが地球を救うヒーローになってしまう展開が面白い
本作でもっとも美味しいキャラ
ジョン・ブラッドリーは「ゲーム・オブ・スローンズ」などに出演

ローランド・エメリッヒ

「インデペンデンス・デイ」が世界的な大ヒット

その後も「デイ・アフター・トゥモロー」、「紀元前1万年」、「2012」、「ホワイトハウス・ダウン」など超大作を連発
あの悪名高い「GODZILLA」も監督した
「ハリウッドの破壊王」とも呼ばれている

作品の多くが超大作で大スペクタクルが展開される
そんな風に映像は迫力があるが、全体的には大雑把
風呂敷を大きく広げて、強引にまとめる作品が多い
かなり好みが分かれる監督だ
典型的な能天気アメリカ人監督に見えて、実はドイツ人というのも興味深い

ディザスター映画

月が地球に衝突
本作を見て思い出したのはNetflix映画「ドント・ルック・アップ」

Netflixオリジナル映画 三流天文学者のランドール・ミンディ教授と教え子のケイトは地球に接近する巨大彗星を発見するが、危機を訴えても誰...

ただし「ドント・ルック・アップ」はブラック・コメディだったが、「ムーンフォール」は一応真面目なストーリー
とはいえ荒唐無稽さでは「ムーンフォール」の方が上回っている
こんなトンデモ・ストーリーで観客を感動させようとするのが、ローランド・エメリッヒのたちの悪いところだ

月の秘密

劇中でKC・ハウスマンが子供たちに講義する場面がある

「月は太陽の400分の1大きさで、地球との距離も400分の1。だから日食が起きる」

これは事実である
そのため地球から見ると、太陽と月は全く同じ大きさに見える
このあまりにできすぎた偶然を、説明できる科学的根拠はない
そのように昔から月には謎があるとされてきた

とはいえディザスター映画だと思って見ていたら、いきなり月は人工建造物だと言われて、軽く混乱したのも確か
興味深い説ではあるが、かなりのトンデモ展開である
ついていけない人は、ここで置いてきぼり
見る人の寛容さが試されるだろう

作品の評価

魅力的なキャラクターたち
地球滅亡の危機
テンポよく進むストーリー

前半はかなりワクワクして見られた
しかし、月に飛び立ってからはツッコミどころ満載
AIの反乱など、どこかで見たような設定に辟易
テンポも落ちて、中だるみが酷かった
終わってみると、いつものローランド・エメリッヒ映画
薄っぺらい作品という印象だった

まとめ

ローランド・エメリッヒの超大作を量産する才能には尊敬
けれど、やっぱり作品の出来はいまいち
頭空っぽにして目の前のスペクタクルシーンを楽しむことに、専念した方が良さそうだ

Moonfall (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/moonfall
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/383404

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