【海外の反応】「ふしぎの海のナディア」の評価は!?

「ふしぎの海のナディア」はアメリカでは、2001年にDVDとVHSでリリースされた

日本では1990年から1991年にかけて、全39話が放送された

 

ジュール・ヴェルヌによるSF小説「海底2万マイル」を原案とし、ガイナックスがテレビアニメ化
総監督は庵野秀明
1889年、パリ万国博覧会にやってきた発明好きの少年ジャンは、セーヌ川で見かけた少女・ナディアに一目ぼれする
何とか追いかけてナディアに話しかけたジャンだが、そこへ彼女の持つ宝石“ブルーウォーター”を狙う3人組が現れて…………

 

「トップをねらえ!」に続く庵野秀明監督作品「ふしぎの海のナディア」
果たして海外ではどういう評価をされているのか?

 

 

 

 

「ふしぎの海のナディア」

時は1889年、花の都パリでは万国博覧会が華やかに開催されていた
そんな急速に科学が進歩する中で、世界中の海で謎の巨大生物”海獣”が出没し、船が沈められるという怪事件が続いていた

 

発明好きの少年ジャンは飛行機コンテストに参加するため、叔父と共にパリ万国博覧会にやってきていた
ジャンが飛行機を整備していると、自転車をこぐ少女ナディアの姿が目に入った
ナディアに一目ぼれしたジャンは、彼女を追っていった

 

エッフェル塔でジャンはナディアに話しかけたが、彼女は素っ気ない態度だった
その時、ナディアの持っている宝石・ブルーウォーターを狙うグランディス一味が現れる
ナディアはその場から逃げ去るが、グランディスはその身のこなしから行先はサーカスだと見抜く
一方、ジャンもナディアを追ってサーカスへ行き…………

 

ナディアを演じるのは鷹森淑乃
ジャンは日高のり子
マリーは水谷優子
ネモ船長は大塚明夫
エレクトラは井上喜久子
キャラクターデザインは貞本義行
総監督は庵野秀明
アニメーション制作はガイナックス

 

 

 

 

海外の評価

アメリカでは「Nadia: The Secret of Blue Water」のタイトルでリリースされた


現時点でのIMDbのスコアは7.8/10

 

 

 

 

メディアの評価

 

THEM Anime Reviews

私は「ふしぎの海のナディア」がかなり好きですが、手放しで称賛は出来ません
実際、ナディアはエネルギッシュで魅力的な冒険活劇であり、庵野秀明は素晴らしい仕事をしています
問題は第23話から第34話までの「島編」です
おそらく、この12のエピソードのうち、見る価値があるのは2つだけです
残りは基本的にプロットとアニメーションがひどく貧弱で、うんざりするほどのドタバタ劇に終始しています
しかし、このシリーズにはまだ擁護すべき点がたくさんあります
ナディアとジャンは魅力的な主人公で、アニメーションは少し時代遅れになっていますが、アートは活気に満ち、デザインは美しい
島編は弁護できませんが、このシリーズが1990年のアニメージュのアニメグランプリを受賞したのも納得です
4/5

 

 

 

myReviewer.com

「ふしぎの海のナディア」は90年代初頭に登場した最高のアニメシリーズの1つです
これは連続ドラマのスタイルを取り入れた怒涛のアドベンチャーですが、キャラクターの深みと庵野秀明作品に期待される複雑な物語を備えています
「島編」を除けば、このシリーズはほぼ完璧です
8/10

 

 

Forbes

90年代初頭に「ふしぎの海のナディア」は日本で放送され大ヒットし、ガイナックスにとって決定的な作品となりました
この作品は昔も今も魅力的なアニメです
シリーズの中盤でこれまでに作られた中でもっとも犯罪的な「島編」と呼ばれる12のエピソードがありますが、ありがたいことにこれらはスキップ可能です
私たちは間違いなく史上最高のエンディングの1つである、素晴らしいフィナーレを見ることができます
新型ノーチラス号の登場は、今でも私のアニメ史上最大のハイライトの1つです
増尾昭一氏によってデザインされたそれは、滑らかなシルエットで最高に美しい船です
バンダイが超合金魂の万能戦艦Ν-ノーチラス号を再販してくれることを願っています

 

 

My Shiny Toy Robots

ストーリーはほぼ完璧です
登場人物の紹介も上手で、アクションも満載で、心温まるエピソードと切ないものがあります(孤児の4歳の女の子、マリーの登場には涙があふれました)
私の特にお気に入りのキャラクターはマリーと、最初は悪役だったグランディス一味です
美術は美しく、ジブリ風の風景と魅力的なキャラクターデザインが融合しています
しかし、第23話で全てが崩れ始めます
序盤のストーリーはよく練られていますが、この「島編」は全く逆です
アニメーションは安っぽく、つまらないギャグとドタバタで、これまでの人生で見た中で最悪のアニメの1つとなります
ナディアは最後の4つのエピソードでかつての栄光を取り戻し、見事なビジュアルと輝かしいSF(さらにこれ以上はありえない完璧な結末)と共に華麗なアクションを提供しますが、その時には少し遅すぎました
そして、映画の話はやめましょう

 

 

Anime News Network

私は「新世紀エヴァンゲリオン」の熱烈なファンでありながら、「ふしぎの海のナディア」を見たことがありませんでした
最近 Blu-rayやストリーミングサービスで再リリースされたおかげで、ついに自分の目で見ることができました
ナディアは伝説の宮崎駿の名作を思い起こさせる雰囲気がありますが、まぎれもなく庵野秀明の作品となっています
エヴァンゲリオンがナディアの精神的な後継者であることが、はっきりと分かりました
ただし、ナディアはそれだけでも十分に面白く、想像力に富み、完全に自立したスリリングな物語です
残念ながら悪名高い「島編」はかなり酷くて苦痛ですが、スキップしてもいいと思います(ファンは異議を唱えるかも知れませんが)
ありがたいことにこのシリーズは非常に満足のいく、記憶に残る結末を迎えます
シリーズ中盤の明らかな欠陥にもかかわらず、私は強く視聴をお勧めします
評価:A-

 

 

 

 

一般視聴者のレビュー

「『新世紀エヴァンゲリオン』と並ぶ庵野監督の最高傑作。最終回では涙があふれました」

 

「『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』公開前に、予習としてナディアを見ました。結果的にはシン・エヴァンゲリオンよりも、ナディアの方を気に入りました。宇宙戦艦ヤマトへのオマージュも楽しかったです」

 

「私が今まで見た中で最も美しく魅力的なアニメの1つ。ジュール・ヴェルヌにインスピレーションを受けたファミリー向けのアドベンチャーから、のちの庵野作品で見られる野心的なものへと変化していくのを見るのが楽しかった」

 

「悪名高い島編とアフリカ編は精彩を欠いていたが、ありがたいことにその後は事態が好転し、満足のいくフィナーレにつながった」

 

「島編を除けば、このシリーズは完全に10/10です。ダークでシリアスなシーンと楽しいシーンのバランスが非常にいい。アクションも満載です。キャラクターはとてもよく描かれていて、彼らの関係が楽しかった。そして、フィナーレは素晴らしかったです」

 

「ガーゴイルはおそらく私がこれまで見た中でもっとも邪悪で、もっともクールな悪役の1人です」

 

「皆が言っているように、島編は確かに酷いです。特にミュージカルのエピソードは受け入れるのが大変でした。エピソード1~22+35~39は最高です」

 

「ナディアはすぐに私のお気に入りのキャラクターの1人になりました。気難しく感情的に不安定で、情熱的で頑固で、怒りを爆発させがちで、自己嫌悪と孤独に悩まされていますが、基本的には優しくて意志が強い女の子です。エヴァンゲリオンを除けば、庵野秀明の最高傑作かも知れない」

 

「このシリーズで私が一番好きなのは、ジャンとナディアの関係です」

 

「ディズニーの『アトランティス』が、あるアニメをパクったという記事を読みました。そのアニメがナディアでした。アトランティスは大好きな映画の1つだったので、そちらも見てみることにしました。原作が同じ『海底2万マイル』なので、いくつかの類似点はありますが、それぞれが独立していると思いました。ナディアもとても面白かったです。ただし、最終回でマリーをサンソンと結婚させたのは許せない(時代と年齢差を考えてください!)」

 

「庵野が手掛けたメインのエピソードは、かなり良かったです。エヴァンゲリオンは元々この続編として構想されており、もしその通りに作られていたら、どうなっていただろうと考えてしまいます」

 

「初めてこの作品を見始めた時、庵野監督のその後の作品とは違った軽快な感じに驚きましたが、シリーズが進むにつれて彼のトレードマークであるスタイルが見え隠れし始め、最後には大泣きしてしまいました。キャラクターはとてもリアルで、脇役であっても輝く瞬間があります。どれだけ破天荒なSF/ファンタジーだったとしても、素晴らしいキャラクターと脚本のおかげで、地に足が着いているように感じました」

 

「ネモ船長の副官であるエレクトラさんが好きだった。彼女はとてもセクシーで神秘的で、制服がよく似合っていました」

 

「私はアニメがあまり好きではありません。何度か試しましたが、夢中にはなれませんでした。でも、庵野作品は別です。非常に映画的でスタイリッシュで、キャラクターの描き方が素晴らしい。ナディアも島編を除けば、とても良かった」

 

「『ふしぎの海のナディア』は『海底2万マイル』を素敵にアレンジしたものです。この冒険は原作の驚異と魔法を取り戻すとともに、『トップをねらえ!』と『エヴァンゲリオン』をつなぐ架け橋でもあります。ただし、39話ではなく、26話の方が良かったかも知れません」

 

「畏怖の念を抱かせる傑作です。エヴァンゲリオンのファンには強くお勧めします。ただし、映画は絶対に見ないでください!」

 

「島編とアフリカ編がなければ9/10」

 

「文字通り全員の勧めで、24-29と32-34をスキップしました。そのおかげでとても楽しめました」

 

「島編は確かに酷いが、そのおかげでクライマックスの盛り上がりが凄かった」

 

「これはラピュタで始まり、エヴァンゲリオンで終わります。もともと宮崎駿によって開発され、後にラピュタとして作り直されたことを考えると、理にかなっています。樋口の島編はひどいですが、残りは史上最高なので問題はありません」

 

「素晴らしくて完璧なフィナーレを体験するために、島編を何とか耐えましょう」

 

「『ふしぎの海のナディア』は暗く復讐に燃えるネモ船長から、グランディス・サンソン・ハンソンの楽しいトリオまで、キャラクターが最大の強みです。クールな潜水艦アクションと、ガイナックスに期待される全てが揃っています。欠点はありますが、それでも楽しいです」

 

「グランディス一味は『天空の城ラピュタ』のドーラの海賊や、『ポケットモンスター』のロケット団を思い出させます。私は彼らが大好きです」

 

「島編は思ったほど悪くなかったが、シリーズの残りのエピソードとのギャップが凄い」

 

「日本の声優は素晴らしい仕事をしています。日髙のり子が14歳の少年を演じていることに、本当に驚きました。鷹森淑乃は気まぐれだが思いやりのあるナディアを見事に演じ、清川元夢のガーゴイル役には本当にゾッとした」

 

「アニメサイトで評価が割れていたのでためらいましたが、『エヴァンゲリオン』と『トップをねらえ!」が大好きだったので見てみることにしました。非常に良かったです。皆が言っている通り島編はスキップしてもいいですが、30話と31話は優れているので、見逃さないでください」

 

 

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コメント

  1. 匿名 より:

    アトランティスは原作の海底2万マイルには登場しない
    黒人少女と青い石とメガネ少年と美人副官をナディアからパクってるんだけどなあ

    あとラピュタのほうが先でNHKのボツ企画→ラピュタに流用→ナディアと言う流れだ

  2. 匿名 より:

    島編は仕方ないw
    でも、キャラソン回はけっこう好きだったなぁ

    • 匿名 より:

      湾岸戦争で長く放送休止されたのに制作スケジュール崩壊
      途中で制作予算を使い潰すガイナックス
      動画を韓国のスタジオに回せとのNHKからの不愉快な指図

      本筋のクオリティーを守るためには大量の捨て回が必要だったんだよ

  3. 匿名 より:

    海外下請けが酷すぎて庵野が徹夜で修正繰り返した作品

    • 北の国のコマネチ より:

      全部描き直さなきゃならないレベルだったので放送時は修正を放棄(貞本がキレる)
      韓国は作画が遅れてるお詫びに何故か辛ラーメンを送り付けてくる(岡田も困惑)
      もともと庵野は「島編は捨てた、自分でやらない」と樋口に丸投げしてた
      DVDに収録されてるのが修正版だから島編の本当の酷さを見てない人も多い

  4. 匿名 より:

    島編を評価したら通ぶれると聞きましたが・・・。

    • シークレットオブブルーホール より:

      評価できないけどNHK側が最初に作ったプロットが「南の島のラピュタ」的な話で
      「海底2万マイル」は庵野の後付け要素なのでNHK的には島編が本編だったりする
      なお、例のクソ映画はNHKが「庵野たち抜きで本当のナディアを作る」と意気込んで失敗

  5. 匿名 より:

    湾岸戦争がなければ放送は間に合わなかったとか
    島編の韓国下請けはNHKが出した条件だとか色々噂があるね

    • 匿名 より:

      韓国に対する技術支援と経済支援で政府が決めた方針だったそうだ
      なお、支援の一環として硬貨を製造する機械を無償で提供したら
      自販機で偽造500円として使える500ウォン硬貨(約50円)を作って恩を仇で返され
      全国の自販機のセンサーと500円玉のデザインを作り直す羽目になった
      「教えない、助けない、関わらない」の非韓三原則を守らないとこうなる

  6. 匿名 より:

    エバよりまともで面白かった

  7. 匿名 より:

    あの時代はメカアニメが下火だったから
    ナディアだけが心の拠り所だった

  8. 匿名 より:

    映画版は、

    予算が尽きたので映画を作るとぶち上げて資金確保
    その資金を最終回近辺につぎ込む

    映画自体は抵当にぶん投げてノータッチ

    って聞いたけど

    • 不思議の穴のヴァギナ より:

      ぜんぜん違う、岡田斗司夫がNHK上層部に謝罪&追加予算の交渉に行った時に
      NHKが追加予算を出す条件が「庵野たち抜きでNHK主導で映画を作る」だったんだよ

  9. 匿名 より:

    いや、そこまでひどくはないだろ島編
    ずっとハイペースだと、ストーリーや人物に子供や女性がついていけなくなる
    恋愛要素や精神面の掘り下げは、むしろそういった事実より感情を重視しがちな人間には必要不可欠だったんじゃないか?

  10. 匿名 より:

    ジュール・ヴェルヌの作品に、「海底2万マイル」の続編(というかネモ船長とノーチラス号のその後のエピソードが書かれてある)である、「神秘の島」という作品があって、島編はその作品から題材をとられていることを知らない人が多いね。

  11. シークレットオブブルーホール より:

    もともとNHK側が用意した初期プロットが南の島のラピュタ的な話なので
    原作「海底2万マイル」というのはラピュタと同じにしないための庵野の後付け要素

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