1997年より週刊少年ジャンプで、尾田栄一郎により連載されているマンガ「ONE PIECE」
単行本は現時点で96巻まで刊行されており、国内累計発行部数は日本の漫画では最高となる3億9000万部を突破
もはや説明不要の国民的作品である
ONE PIECE モノクロ版 96 (ジャンプコミックスDIGITAL)
「ONE PIECE」は海外でも人気が高い
2020年4月時点で海外でのコミックス累計発行部数は8000万部を突破
さらにはハリウッドで実写ドラマ化も決定している
これはNetflixで独占配信される
「ONE PIECE」は2000年から2019年まで、映画も14本作られた
これだけ多いと、全てを見るのは大変である
どの作品を見ればいいのか
海外サイトのCBR.comで「One Piece Movies Worth Watching – and Ones You Can Skip」(見る価値のあるワンピース映画、そしてスキップしてもいい映画)という記事が掲載された
どの作品が見る価値があり、どの作品がスキップできるのか?
興味深いので紹介したい
「ONE PIECE」(2000年)
記念すべき「ONE PIECE」劇場版第1作目
東映アニメフェアで同時上映は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」
麦わらの一味がルフィ・ゾロ・ナミ・ウソップの4人しかいない頃の作品
CBR.com「今見ると懐かしい。まだサンジさえ加わっていません。ただ古さは否めない」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE ねじまき島の冒険」(2001年)
シリーズ2作目
東映アニメフェアで上映され、30億円の大ヒット
これは2009年の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」まで最高記録だった
短編作品「ジャンゴのダンスカーニバル」も同時上映された
CBR.com「これは素晴らしい映画ですが、他にもっと良いワンピース映画があります。最初の映画よりはだいぶ改善されました。笑い、アクション、ファンサービスはありますが、まだ洗練されていません。ただ悪い作品ではない」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国」(2002年)
麦わらの一味の6人目の仲間トニートニー・チョッパーの映画デビュー作
短編作品「夢のサッカー王!」と「デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急」が同時上映
これが最後の中編映画である
なお「夢のサッカー王!」では、原作者の尾田栄一郎がオリジナルキャラクター「オダッチ」として出演している
CBR.com「これはチョッパー専用の映画なので、番外編と考えていいでしょう。最後の戦いは面白かった。あなたが熱心なチョッパーファンでなければ、無理に見る必要はありません」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」(2003年)
劇場版「ONE PIECE」4作目にして、初の長編映画
麦わらの一味の7人目の仲間ニコ・ロビンの映画デビュー作でもある
ハンナバルという島で麦わらの一味は、海賊だけで行われる何でもありのレース「デッドエンド」に参加するが…………
CBR.com「デッドエンドの冒険はワンピース映画で見逃せない作品です。人気キャラクター、ニコ・ロビンが加わり、アニメーションは見栄えがいい。質の高いワンピース映画に飢えているなら、これが最初の1本です」
評価:見る価値あり
「ONE PIECE 呪われた聖剣」(2004年)
麦わらの一味の一員、ロロノア・ゾロがメインとなる作品
短編映画「めざせ!海賊野球王」が同時上映
伝説の宝刀・七星剣が眠るというアスカ島を訪れたルフィ海賊団
ところが船の番をしていたゾロが行方不明になってしまう
やがて一行は村を襲う海軍剣士の中に、ゾロの姿を発見し…………
CBR.com「これはゾロがメインの映画です。そう言うと魅力的に聞こえますし、別のチョッパーの映画よりは有望です。ゾロは多くのファンに愛されています。この映画は酷いものではなく、エキサイティングな剣の戦いがあります。ただ残念ながら全てのキャラクターに違和感があり、作品にはシリーズ本来の持ち味がありません。そういった理由により、この5番目の映画はどちらかというと失敗作の部類だと考えられています」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」(2005年)
あの「サマーウォーズ」「未来のミライ」の細田守が監督
そのため、かなり監督の個性が反映された作品となっている
オマツリ島という島に辿り着いた麦わらの一味
島の当主といわれるオマツリ男爵により、数々の不条理な試練を受けさせられる
次第に仲間たちの関係も、ギスギスしてきて…………
CBR.com「細田守監督はワンピースのような映画を撮るタイプではないようです。そのため、この作品は特別なものになりました。これほどONE PIECEという作品が、実験的で興味深く恐ろしいものだったことはありません。創造的でいくつかのシリアスな要素があり、物語はかなりダークです。この映画はユニークな映像作品として際立っており、シリーズの精神を残しながらも、異色のワンピース作品となっています。ぜひチェックしてください」
評価:見る価値あり
「ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵」(2006年)
シリーズ7作目
沈没しそうな海賊船から、大きな宝箱を見つけた麦わらの一味
しかし、中から出てきたのは1人の老婆だった
島まで送ってくれれば伝説の宝物をあげると言われたルフィたちは、老婆を連れて「メカ島」を目指すが…………
ゲスト声優として稲垣吾郎とお笑いコンビ「極楽とんぼ」が参加
CBR.com「またスキップ可能なワンピースに戻りました。麦わらの一味は今回はメカ島で、いつもの悪ふざけを繰り広げます。残念ながら必見作とは言えません」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」(2007年)
原作で人気の高いエピソード“アラバスタ編”を映画化
テレビシリーズの再編集ではなく、全て新しく製作された
同時上映はショートアニメ「Dr.マシリト アバレちゃん」
CBR.com「ワンピース最高の戦いの一つであるルフィVSクロコダイルやゾロ対Mr.1など、素晴らしいシーンが見られます。いくつかのエピソードは削除されています。テレビシリーズの絵柄にこだわりがないならば、こちらの方がもっと気に入るかも知れません。もちろん基本的な内容は同じなので、必見作とは言えません。でも悪くない出来です」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜」(2008年)
前作に引き続き、原作のエピソードを映画化
チョッパーがルフィ海賊団に加わるまでのエピソードだが、当時はまだ未加入だったニコ・ロビンやフランキーも一味として登場するなど、オリジナル要素が加えられている
ゲスト声優はみのもんた
CBR.com「初期のワンピースのエピソードを、全く異なる形で再試行する実験。この映画は酷いものではありませんが、特筆すべきものはない。アラバスタ編のようにシリーズに加える価値はありますが、とても必見とは言えません」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」(2009年)
「ONE PIECE」アニメ放送10周年記念作品で、原作者の尾田栄一郎がストーリーを手がけている
尾田は製作総指揮も務め、全ての要素にチェックを入れた
主題歌は尾田の要望でMr.Children
本作は興収の目標を30億円としていたが、それを大きく上回り48億円という大ヒットとなった
これは当時の東映アニメ映画の歴代最高記録である
CBR.com「これは原作者の尾田栄一郎が手がけた特別な作品です。純粋に素晴らしい。クライマックスの戦いはワンピースの中で最高の一つです」
評価:見る価値あり
「ONE PIECE 3D 麦わらチェイス」(2011年)
劇場版「ONE PIECE」シリーズ史上初となる、全編フルCGおよびデジタル3D映画
上映時間も30分と短い
「ジャンプ HEROES film」と称し、「トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!」と同時上映された
CBR.com「11番目のワンピース映画は3Dアニメとなり、成功していません。時間も30分で、まるでPlayStationのゲームのようで、アニメ映画にも見えない。この作品は忘れてしまうのが一番です」
評価:スキップしてもいい
「ONE PIECE FILM Z」(2012年)
「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」に続いて、再び原作者の尾田栄一郎が自らプロデュース
脚本は放送作家の鈴木おさむ
本作の興行収入はシリーズ最高となる68億7000万円
東映作品の最高記録を樹立した
CBR.com「尾田栄一郎が再び舵を取ったので、もちろん必見です。ゼットはシリーズ最高の悪役の1人です。最後の戦いは少し物足りないかも知れませんが、多くの人々がこの作品を最高のワンピース映画と呼ぶでしょう」
評価:見る価値あり
「ONE PIECE FILM GOLD」(2016年)
前作から3年半ぶりとなる、劇場版「ONE PIECE」第13作目
原作者の尾田栄一郎が引き続き、総合プロデューサーとして参加
主人公であるルフィたち「麦わらの一味」が、世界政府をも金の力で動かす「黄金帝」ギルド・テゾーロと激突する
海外でも33の国と地域で公開された
興行収入は51億8000万円
CBR.com「素晴らしいアート、刺激的なカメオ、ファンサービス、原作者公認のストーリー。後期のワンピース映画には多くの共通点があります。このゴールドはもっとも長い映画です。楽しい戦いとファンキーな音楽。マイナス面としてはCGが見づらい場面がいくつかあるのと、上映時間が長いため飽きるかも知れないということです。とはいえ全体的には、これはもっとも楽しい映画の一つです」
評価:見る価値あり
「ONE PIECE STAMPEDE」(2019年)
テレビアニメ放送20周年記念作品
原作者の尾田栄一郎は監修として参加
世界中から海賊が集う「海賊万博」を舞台にしたオリジナルストーリー
劇場版「ONE PIECE」では過去最多の200名以上のキャラクターが登場
興行収入は国内では55億5000万円
全世界では100億円を突破している
CBR.com「この作品はとても楽しい。最高傑作ではないかも知れないが、本当に多くのファンサービスを提供します。素敵なアートとアニメーション。懐かしいキャラクターたち。また最強の悪役であるダグラス・バレットが登場します。この映画はワンピースのファンにとって、素晴らしいご褒美です」
評価:見る価値あり
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