Netflix「アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~」感想 絶望的な戦力差を跳ね返せ!!

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クリス・パイン主演の壮大な歴史スペクタクル
純正のNetflixオリジナル映画である
美しい大自然の中、ド迫力の合戦シーンが描かれる
これはもうTVムービーというレベルじゃない
今、劇場で上映している作品の大半より、規模もクォリティもこちらの方が上
Netflixの快進撃はどこまで続くのか


予告編

『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』予告編 – Netflix [HD]

作品情報
作品名「アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~」(原題Outlaw King)
監督:デヴィッド・マッケンジー
キャスト:クリス・パイン、アーロン・テイラー=ジョンソン、フローレンス・ピュー、ビリー・ハウル、サム・スプルエル
上映時間:121分
製作国:イギリス、アメリカ(2018年)

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ざっくりあらすじ

1304年、スコットランドはイングランドに支配されていた。若き王、ロバート・ブルースはスコットランドの独立のために立ち上がる。

感想(ここからネタバレ)

スペクタクルとしても見ごたえ十分だが、スコットランドとイングランドの秘めた歴史としても、とても興味深い
恥ずかしながら歴史に疎いので、こんな事実があったとはまるで知らなかった

若き王

スコットランドの英雄、ウィリアム・ウォレスはファルカークの戦いでイングランドのエドワード王に敗れた
重要な拠点スターリング城を占拠され、スコットランド諸侯は降伏した
スコットランドはイングランドに支配された

スコットランドの王位継承者の候補の一人、ロバート・ブルースは現状に苛立ちを覚えていた
だが戦力差は圧倒的だ
従うしかない
ロバートは政略結婚で、イングランドの軍司令官の娘エリザベスを妻として押し付けられた
彼には亡き妻との間にマージョリーという娘がいた
不本意だったがその婚姻を受け入れた

新しい妻エリザベスは快活で賢明な女性だった
マージョリーもすぐに彼女に懐いた
ロバートも次第に彼女に惹かれていった

イングランドによって英雄ウィリアム・ウォレスが、八つ裂きの刑で処刑された
怒り狂うスコットランドの民衆たち
もはや対立は避けられなかった
ロバートはイングランドに反旗を翻すことを決意する

エドワード王に無断で、スコットランドの王に即位したロバート
戦いの幕は切って落とされた!!

キャラクター

ロバート・ブルース
スコットランドの若き王
圧政を強いるイングランドに反旗を翻す
前妻を失っている
演じるのはクリス・パイン

代表作

「スター・トレック」
J・J・エイブラムス監督のリブート版
無名のクリス・パインがカーク船長役に大抜擢
ここからいちやく有名になる

エリザベス
イングランドの軍司令官の娘
政略結婚でロバートへ嫁ぐ
快活で賢明な女性
ロバートと運命を共にすると誓う
演じるのはフローレンス・ピュー

代表作

「呪われた死霊館」
Netflixオリジナルのホラー
霊媒師と偽って金を騙し取るはずが、本当に霊が現れて………………
フローレンス・ピューはヒロインを演じた

「呪われた死霊館」の感想はこちら

ジェームズ・ダグラス
イングランドに領地を奪われたダグラス家の当主
ロバートに忠誠を誓う
ダグラス家の汚名を挽回するために、獣のように戦う
演じるのはアーロン・テイラー=ジョンソン

代表作

「キック・アス」
オタク少年が憧れのスーパーヒーローに?
あのキック・アスがこんなごついオッサンになってるとは驚き

エドワード2世
イングランドの王子
ロバートとも顔見知り
プライドが高く残忍な男
演じるのはビリー・ハウル

エドワード1世
イングランドの国王
絶大な権力を誇る
反抗的なスコットランドをいまいましく思っている
演じるのはサム・スプルエル

監督

デヴィッド・マッケンジー
クリス・パインとは「最後の追跡」でもタッグを組んだ


「最後の追跡」
Netflixオリジナル映画
銀行強盗を繰り返す兄弟とそれを追う老保安官を描く
アカデミー賞に3部門でノミネートされた傑作

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スコットランドの英雄、ウィリアム・ウォレスとは?

イングランドの過酷な支配に抵抗し、1297年のスターリング・ブリッジの戦いで大勝利を収めた
だが、1298年のフォルカークの戦いで敗れる
最後はスコットランド貴族の裏切りにあって処刑される
詳しくはこの作品で描かれている


「ブレイブハート」
メル・ギブソン監督、主演
アカデミー作品賞に輝いた名作
メル・ギブソン自らウィリアム・ウォレスを演じる
その力強い演出と迫力は圧巻

ブレイブハート (字幕版)

脅威の長回し

冒頭の8分にも及ぶ長回しに驚愕
スコットランドの降伏の儀式からロバートと王子との試合、そして巨大な投石器ウォーウルフによる城への攻撃
ここまでの一連のシーンを1カットで見せている
この作品への気合の入りようが伝わってくる見事なオープニング

絶望的な戦い

スコットランド国王として反旗を翻したロバート
だがイングランドは強大だった

騎士道精神で正々堂々と戦うつもりだったロバート
しかし、イングランドは約束を破り奇襲を仕掛けてくる
強力な騎馬隊の前に蹴散らされるスコットランド軍
ロバートたちは何とか逃げ延びたが、残った兵は50人しかいなかった
さらには妻のエリザベスと娘のマージョリーも捕えられ、弟は見せしめに殺された
味方してくれるものは誰もいない
のっけから絶望的な状況だった

このままではジリ貧だ
ロバートは騎士道精神を捨てることを決意する
どんな手を使ってでも勝つ
スコットランドと妻子を取り戻すために

絶望的な戦力差の戦いを描いた作品


「ラストサムライ」
日本を舞台にしたトム・クルーズ主演作品
強大な国家に対し、信念を貫こうとするサムライたちの戦いを描く

ラスト サムライ (字幕版)


「300 スリーハンドレッド」
300 VS 1000000
圧倒的な戦力差
これぞ男の映画!!

300<スリー ハンドレッド> (字幕版)

アウトロー・キング

正攻法の戦いをやめ、ゲリラ戦法に切り替えたロバート
イングランドに占拠された自分たちの城を襲撃し、物資を奪い火を放つ
イングランドの連中には何も残さない
それは騎士道とは真逆の戦いだった

ゲリラ戦法は効果的で、イングランドに確実にダメージを与えていった
民衆の支持は高まり、兵も増えていった
エドワード王は大軍勢でロバートたちの息の根を止めようと考えた
世にいうラウドン・ヒルの戦いの始まりである

ラウドン・ヒルの戦い

軍勢を率いたエドワード王が道中で病死した
息子であるエドワード2世が後を引き継いだ
イングランド軍は弓兵と重装騎兵を主力とした2万5千の兵力
対するスコットランド軍はわずか9千だった
まともにぶつかれば勝ち目はない
ロバートは地の利を最大限に活かすことを考えた
そして、戦場として選んだのが湿地帯ラウドン・ヒルである

クライマックスの合戦は壮絶を極める
無数に押し寄せる兵と騎馬隊
立ち向かうロバートたち
これはスクリーンで見たかった
凄まじいド迫力である
その壮絶な戦いは地の利を活かしたロバートたちが勝利を収めた
イングランド軍は潰走していった

この戦いを契機に、イングランドはスコットランドへの支配力を失った
1320年、ロバートはイングランドからの独立を宣言した

クリス・パインのヌード

かなりどうでもいい話だが、この作品はクリス・パインがヌードを披露しているということでも話題になっている
本人はインタビューで、このことばかり聞かれて閉口している様子

「フローレンスだって脱いでるのに、どうして僕の方ばかり話題になってるのか、わけが分からないよ」

まとめ

見ごたえのある歴史スペクタクルである
少数の味方で大軍と戦う
まさに男のロマン
しかも、勝利で終わるところが素晴らしい
トロント国際映画祭で初上映されたということだが、確かにスクリーンで見たくなる
若き王を演じたクリス・パインも良かった
スケールといいクォリティといい、文句なしの一作である


Outlaw King (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/outlaw_king/
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=366087

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