Netflix「フェイフェイと月の冒険」ネタバレ感想 ディズニーに負けないクォリティ!!

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Netflixオリジナルのアニメ映画
月には女神がいるというママの言葉を信じて、フェイフェイは自作のロケットで月へ向かうが…………
なかなかの良作
特にアニメーションの出来栄えが素晴らしい

さすがディズニーの伝説的アニメーター、グレン・キーンの初監督作品だけある
美しい中国の町の風景
フェイフェイの豊かな表情
一級のクォリティである
ストーリーは月に着いてからのぶっ飛んだ展開で、ちょっと置いてきぼりになりそうになった
しかし、ラストの収束は見事
暖かい感動に満たされた
全編に渡って流れる様々な歌も楽しかった
家族で見るには最適
「アナ雪」などディズニーアニメが好きならおススメ


予告編

『フェイフェイと月の冒険』予告編1 – Netflix/パール・スタジオ

作品情報
作品名「フェイフェイと月の冒険」(原題Over the Moon)
監督:グレン・キーン
キャスト:キャシー・アン、フィリッパ・スー、ケン・チョン、ロバート・G・チュウ、ジョン・チョー、サンドラ・オー
上映時間:100分
製作国:アメリカ、中国(2020年)

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ざっくりあらすじ

月には女神がいる。大好きなママの言葉を信じて、フェイフェイは自作のロケットで月へ旅立つが…………

感想(ここからネタバレ)

アニメーションのクォリティが高い
こんなのを配信するとは太っ腹すぎる

月へ

月には女神チャンウーがいて、愛する人を永遠に待っている
フェイフェイはママが話してくれる月の話が大好きだった
そのママは病気で亡くなった

4年の月日が経った
フェイフェイは科学が好きな12歳の少女に成長した
ある日、家に帰るとパパと一緒に知らない女性ゾンがいた
2人は親密な様子だった
フェイフェイは妙な胸騒ぎがした
すると知らない男の子、チンが家に飛び込んできた

「僕のママとお姉ちゃんのパパは結婚するんだ」

その言葉にショックを受けるフェイフェイ
パパはもうママのことを忘れてしまったのか?

その後も、ゾンとチンはよく家を訪れた
フェイフェイの苦悩は深まるばかりだった

どうしたらパパがママへの愛を思い出すだろうか?

月の女神「チャンウー」
恋人に永遠の愛を誓った女性
彼女が実在することを証明できれば、パパもママのことを思いだすはずだ
その日からフェイフェイはロケットの製作に乗り出した

試行錯誤の末、ついに自作のロケットが完成した
これで月まで辿り着く
フェイフェイはペットのウサギ、バンジーと共にロケットへ乗り込んだ
ロケットは空へ飛び立った
喜んだのも束の間、ロケットはあっという間に下降していった

「このままじゃ死んじゃうよ」

振り向くとチンがいた
こっそり隠れていたのだ
あわや墜落という時、ロケットは不思議な光に包まれ…………

作品解説

監督のグレン・キーンはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオにて40年近く第一線で活躍してきたアニメーション界の巨匠
「リトル・マーメイド」、「美女と野獣」、「アラジン」、「ターザン」、「塔の上のラプンツェル」など、様々な作品に携わっている
本作はキーンの初監督作品である

「フェイフェイと月の冒険」の脚本は「Shall We Dance? シャル・ウィ・ダンス?」や「僕のワンダフル・ライフ」のオードリー・ウェルズ
彼女は癌で亡くなり、本作が遺作となった
ウェルズは本作の脚本を「夫と娘へのラブレター」として書いており、「誰かを失っても、その人と共有した愛は永遠に続く」というメッセージが込められていたという

日本語版エンド・クレジット・ソング「ロケット・トゥ・ザ・ムーン 〜信じた世界へ〜」は、シンガーソングライターの幾田りらが歌唱を務めている

Netflixのアニメ

Netflixのアニメで本作に近いのはこの作品だろう

「ネクスト ロボ」
同じく中国が舞台
少女とロボットの友情が泣ける
風刺のきいたストーリーも面白かった
かなりおススメ

NetflixオリジナルのCGアニメ映画 正直、見る前は全く期待していなかった ピクサーなどの一級スタジオ作品に比べたら、どうせチープな...

フェイフェイ

12歳の少女
科学が好きで、成績は学校で1番
月には女神がいると信じている
亡くなったママのことを忘れて再婚しようとするパパに反発するが…………
演じるのはキャシー・アン
彼女は元々仮歌のレコーディングメンバーとして参加したが、そのパフォーマンスを認められて主役に抜擢された

チン

ゾンの息子で元気な男の子
ピンポン大好き
フェイフェイのことを新しいお姉ちゃんと慕っているが、うざがられている

チャンウー

月の女神
美しい女性チャンウーはホウイーという男性と恋をした
しかし、誤って魔法の薬を飲み、不死となって月へ招かれた
チャンウーは今でも恋人のホウイーのことを待っている
美しくはかない物語
だが、実際のチャンウーは…………

かなりぶっ飛んだ女神だった!!
伝説とのギャップが凄い
今でもホウイーのことが忘れられず、ある宝物を探している
演じるのはミュージカル「ハミルトン」でトニー賞にノミネートされたフィリッパ・スー

アニメーション

パパが再婚相手を連れてきた時の、フェイフェイの表情が素晴らしい

不安感
怒り
戸惑い

様々な感情を伺わせる
CGでここまで少女の心情を描くことが出来るとは
さすがは伝説のアニメーターといわれるグレン・キーンが手がけただけある

中国の街並みが本当に見事
様々な風景が美しく描かれている
また食べ物がCGとは思えないほど、本当に美味しそうだった

ミュージカル

本作は「アナと雪の女王」のようにミュージカル形式
キャラクターが歌で心情を表現する
字幕版で見たのだが、全体的にレベルが高かった
特にチャンウー役のフィリッパ・スーの歌声は圧巻
さすがトニー賞にノミネートされただけある
字幕版と日本語吹き替え版
見比べるのも面白そうだ

月の世界

自作のロケットで月に辿り着いたフェイフェイ
そこは女神チャンウーが支配する煌びやかな世界だった
フェイフェイはチャンウーの望みを叶えるため、月で宝物を探すが…………

自作のロケットなど荒唐無稽な部分もあったが、基本的にはリアル寄りだった本作
だが、月に到着してからはぶっ飛んだ世界が展開

奇妙な生物たち
見たことのないカラフルな建物
月面でフェイフェイたちも普通に呼吸しているが、もはや些細な問題
完全にファンタジー世界に突入した

あまりの破天荒さに、正直置いてきぼりになりそうになった
この辺りは人によって、好みが分かれそうだ

永遠の愛

魔法の薬で不死となったチャンウー
もうとっくに恋人のホウイーは亡くなった
彼女はその現実を受け入れられない
いまだに恋人を取り戻そうともがいている

それはフェイフェイも同じだった
大好きだったママ
その死を受け入れられない
過去に必死にしがみついている

だが、過去を手放して、前に進まなければならない

喪失と再生

新しい家族
彼らを愛するようになっても、ママへの愛が失われたわけではない
魂は今でも共にあるからだ
非常に胸打たれるラストだった

まとめ

なかなかの良作アニメ
途中、合わないところもあったが、作品のテーマはとても感動的だった
アニメーションの出来が本当に素晴らしい
ディズニー作品が好きな人は、きっと気に入るだろう


Over the Moon (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/over_the_moon_2020
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/373786

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