Netflixオリジナル映画
小さな田舎町を訪れたテリーは、いとこのために用意した保釈金を警察に押収されるが…………
最初から最後まで一瞬も緊張感が緩まない
時間があっという間に過ぎるハイクオリティのアクション・スリラー!!
主演のアーロン・ピエールがとにかく素晴らしい
悪役のドン・ジョンソンも好演
小さな田舎町ではびこる腐敗
警察があまりに横暴で、俄然と主人公を応援したくなる
舐めていた相手が実は超絶強かった
定番のストーリーだが、主人公のキャラクターが魅力的
情に厚くて、なるべく相手を傷つけず、理性的にトラブルを解決しようとする
そんな主人公が追い詰められて、ついに逆襲に転じる場面は素晴らしいカタルシス
徹底的にリアルな演出も見事
脚本も担当した監督のジェレミー・ソルニエの才能は本物
ロッテントマトの批評家支持率が現時点で98%なのも納得
まさに新世代のアクション・スリラー
アクション映画好きなら、絶対に見た方がいい傑作だ!!
予告編
作品情報
作品名「レベル・リッジ」(原題Rebel Ridge)
監督:ジェレミー・ソルニエ
キャスト:アーロン・ピエール、ドン・ジョンソン、アナソフィア・ロブ、デヴィッド・デンマン、エモリー・コーエン、ジェームズ・クロムウェル
上映時間:131分
制作国:アメリカ(2024年)
ざっくりあらすじ
小さな田舎町を訪れたテリーは、いとこのために用意した保釈金を警察に押収されてしまう。テリーは何とか金を取り戻そうとするが…………
感想(ここからネタバレ)
久々に面白い映画を見て満足…………
「レベル・リッジ」
小さな田舎町・シェルビー・スプリングをテリーは訪れた
いとこであるマイクの保釈金を支払うためだ
しかし、自転車に乗っていたテリーは、いきなり後ろからパトカーに追突された
道交法を違反したというのだ
警官はテリーを拘束し、バッグの中身を調べた
中には保釈のために用意した3万ドルが入っていた
テリーは解放されたが、その金は押収された
マイクのために保釈金を取り返さなくてはならない
テリーは裁判所に行って事情を説明した
裁判所書記官のサマーは親身になって話を聞いてくれたが、押収された金はどうにもならないとのことだった
テリーは金を取り返そうと、シェルビー・スプリングの警察署へ向かった
だが、署長のバーンは高圧的で、二度と警察署に近づくなとテリーに言い放ち…………
作品解説
監督は「ブルー・リベンジ」「グリーンルーム」のジェレミー・ソルニエ
Netflix映画では「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」を監督した
テリー役は最初はジョン・ボイエガに決定していたが、「家族の事情」により辞退した
テリー・リッチモンド
シェルビー・スプリングを訪れたみすぼらしい男
警察に言いがかりをつけられ、所持金を押収される
実は元海兵隊員で格闘技のプロ
事態を平和に解決しようとするが…………
演じるのは「オールド」「もっと遠くへ行こう。」のアーロン・ピエール
最強だが情に厚い主人公を好演
サマー・マクブライド
裁判所書記官
娘が1人いる
テリーに同情し、力になろうとするが…………
演じるのは「僕と頭の中の落書きたち」「ギャング・オブ・アメリカ」のアナソフィア・ロブ
まさかの「チャーリーとチョコレート工場」のバイオレット役の子だった!!
サンディ・バーン
シェルビー・スプリングの警察署長
頑固で高圧的な性格
よそ者のテリーにきつく当たるが…………
演じるのは「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」のドン・ジョンソン
ドン・ジョンソンと言えば、やはり「マイアミ・バイス」のソニー役が印象深い
やっぱり警察役が似合うなー(本作では悪徳警官だけど)
新世代のランボー
田舎町を訪れた男が、警察に難癖をつけられ屈辱的な目に遭う
本作の導入部はシルベスター・スタローンの「ランボー」第1作目とそっくりである
ランボーと同じように警察から理不尽な目に遭い、さらには所持金まで押収されてしまうテリー
その描写があまりにもリアルで、背筋が寒くなった
しかし、そこからの展開が「ランボー」とは大きく違う
テリーは法的に問題を解決できないかを探る
あらゆる手段を模索し、どうにもならないと分かった時に、テリーは最終手段として力に訴える
元海兵隊員で格闘技の教官だったテリー
実はそこらの警官など相手にならないほど強かった
けれど極力、相手を傷つけず、ましてや殺したりしない
めちゃくちゃ強いが沈着冷静で、情に厚い
テリーはまさに次世代のランボーともいえる魅力的な主人公だった
リアルな演出
冒頭のパトカーに後ろから追突されるシーンから緊迫感が凄まじい
「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」もそうだったが、次に何が起こるか予測不能
ジェレミー・ソルニエ監督の演出力は素晴らしい
町の秘密をめぐるミステリー
緊張感みなぎる演出
リアルで効果的なアクション
基本的には「ランボー」を彷彿とさせるシンプルなストーリーだが、様々な要素が盛り込まれて、一瞬たりとも退屈させない
また主人公がとても魅力的で格好よくて、ヒーロー映画としても良い出来
これまでのこの監督の作品は少しアクが強くて人を選ぶ印象だったが、とてもとっつきやすくなっているのも好感が持てる
まさに次世代のアクション映画のあるべき形のひとつを、示した作品といえるだろう
まとめ
圧倒的な演出力
魅力的な主人公
悪党をやっつける爽快感
ひと言で言うとめちゃくちゃ面白かった
新たなアクション映画の傑作の誕生だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/rebel_ridge
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/396619
ブログTOPへ