「ターミネーター」初のアニメシリーズ
2022年、スカイネットと闘う兵士エイコは、ある使命のために1997年の東京へ送り込まれるが…………
1997年の東京を舞台にしたターミネーターとの壮絶なバトル
シリーズの新たな可能性を感じさせる一作
アニメになってもターミネーターの強さや恐ろしさは健在
東京を舞台にしているところも新鮮だった
ターミネーターから守るのはAI開発者のマルコム・リーとその子供たち
家族ドラマとしても充実
とはいえアクションはかなりハードで、グロい描写もあり
ストーリーは凝っていて、少し難解なところも
しかし、派手な見せ場も多く、バランスのいい作り
アニメーションは超絶クォリティというわけではないが、アクションシーンは迫力があった
さすがはProduction I.G
下野紘、早見沙織、種﨑敦美と声優も豪華
全8話でサクッと楽しめる
ターミネーターが好きなら見る価値のある作品だ
予告編
作品情報
作品名「ターミネーター 0」(原題Terminator Zero)
監督:工藤昌史
製作総指揮:マットソン・トムリン
キャスト: 内田夕夜、行成とあ、下野紘、石上静香、佐藤みゆ希、早見沙織、種﨑敦美
アニメーション制作:Production I.G
全8話
制作国:日本、アメリカ(2024年)
ざっくりあらすじ
2022年、荒廃した世界でスカイネットと闘う戦士エイコは、ある使命のために1997年の東京へ送り込まれるが…………
感想(ここからネタバレ)
今回はシュワちゃんの出番なし…………
「ターミネーター 0」
1997年の東京、AI開発者のマルコム・リーは、毎晩悪夢にうなされていた
もうすぐ人工知能スカイネットによって、世界は終末を迎える
それに対抗するためにマルコムは、AIシステムのココロを開発していた
しかし、ココロを覚醒させるとスカイネットのように、人類に反旗を翻す可能性がある
そのためココロに、人類には救う価値があることを示さなければならなかった
2022年、マルコム・リーを抹殺してココロを支配するために、一体のターミネーターが1997年の東京へ送られた
そのことを知ったレジスタンス組織は、強靭な戦士エイコをマルコムを守るために送り込んだ
マルコムの3人の子供たち、発明好きのケンタ、心優しいヒロ、頑固なレイカは、家政婦のミサキに世話をされていた
父親は仕事に没頭していて、ほとんど家に帰ってこない
その日は母親の命日だった
レイカはミサキたちの目を盗んで、母親との思い出の場所へ向かうが…………
作品解説
監督は「BLEACH」シリーズなどの工藤昌史
ショーランナー兼エグゼクティブプロデューサーは、「THE BATMAN-ザ・バットマン-」「マザー/アンドロイド」などのマットソン・トムリン
審判の日である8月29日にリリースされた
エイコ CV.行成とあ
マルコムとその子供たちをターミネーターから守るため、2022年から派遣されたレジスタンス兵士
実力は確かだが不愛想
マルコム・リー CV.内田夕夜
人工知能ココロを開発した科学者
終末の悪夢にうなされている
3人の子供たちをほったらかしにして、仕事に没頭しているが…………
ミサキ CV.早見沙織
マルコムの家の家政婦
3人の子供たちの面倒を見ている
献身的な性格で、マルコムの命令は絶対
ターミネーター CV.間宮康弘
マルコムを抹殺するために送り込まれた殺人アンドロイド
目的を達成するまで止まることはない
シリーズ
「ターミネーター」シリーズはこれまで多くの映画やテレビドラマが作られてきた
個人的に好きなのは1作目
何をしても死なずに追いかけてくるターミネーターがとにかく怖かった
アーノルド・シュワルツェネッガーもはまり役
映画史に残る悪役だったと思う
そして「ターミネーター2」ももちろん傑作
序盤のアクションシーンの迫力には度肝を抜かれた
新たなターミネーター、T-1000のインパクトも凄かった
だが正直、3以降はイマイチの出来
期待作だった「ターミネーター:ニュー・フェイト」も爆死した
もはや落ち目のシリーズという印象が否めない
アニメシリーズ
そんなわけで一抹の不安があったアニメ版「ターミネーター」
しかし、予想外の面白さだった
注目すべきはジョン・コナーやサラ・コナーが全くストーリーに絡まず、舞台も東京になっていること
そのため凄く新鮮に物語を楽しむことが出来た
”恐ろしい殺人ロボットが未来から送られてくる”
シリーズの基本をきちんと守ってくれているのも嬉しい
現代を舞台に大切な人を守るためにターミネーターと戦う
結局、「ターミネーター」シリーズの原点は、そこだったのだと思い知らされた
シリーズは話を膨らませすぎたのだ
今回は久々に”ターミネーター VS 人間”だったのも良かった
舞台が東京のため銃火器が手に入らず、ターミネーターもエイコもクロスボウや火炎瓶など、原始的な武器を駆使するのも面白い
またターミネーターの警察署襲撃など、ファンをニヤリとさせるシーンも用意されている
こうして考えると今までのシリーズは、ジョン・コナーやアーノルド・シュワルツェネッガーを引っ張りすぎた気がする
そういったシリーズのお約束から解放された本作は、非常にフレッシュな気持ちで楽しむことが出来た
ドラマ
とはいえ不満点もある
ところどころアニメーションがProduction I.Gにしては安っぽかった
またマルコムとココロの小難しい問答が頻繁にあり、正直退屈だった
ただし映画と違い尺が伸びたことで、家族のドラマがじっくり描かれたのは良かった
ストーリーも驚きのどんでん返しが用意されており、なかなか見ごたえがあった
総じて楽しめるシリーズになっている
まとめ
シリーズの新たな可能性を感じさせた一作
この方向性なら、まだまだ実写もいけそうな気がする
何だかんだでシリーズが続いてくれるのは嬉しい
アニメのシーズン2にも期待!!
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/396516
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/terminator_zero/s01
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