Netflix「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」感想 この作品はアリか!? ナシか!?

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星矢がチンピラにダウンタウンで絡まれている予告編で、いっきに不安になったNetflix版「聖闘士星矢」
大丈夫か、これ
不安を抱きながら、覚悟して見たのだが………………

星矢たちブロンズ聖闘士は完全に初対面
小宇宙(コスモ)が超能力みたいになってる
戦車や兵士と戦う星矢たち
ユニコーン邪武の髪がブロンド!!

そして何よりアンドロメダ瞬の性別がになってる!!
他のことは大目に見れたが、これだけは許さない
車田先生は承知してんの、これ!?

と言いたいことは色々あるが、ぶっちゃけ楽しめた!!
確かに改変というか改悪も多い
だが………………

「ペガサス流星拳!!」
「廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)!!」
「ダイヤモンドダスト!!」

必殺技の応酬に、めっちゃテンションが上がった
そして最終話の盛り上がり
これぞ少年マンガ!!
この作品を受け付けないファンも多いだろう
まずは自分の目で確かめて欲しい


予告編

『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」
監督:芦野芳晴
キャスト:森田成一、櫻井孝宏、三浦祥朗、佐藤聡美、小西克幸、折笠富美子、江川央生
原作:車田正美
全6話
製作国:日本(2019年)

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ざっくりあらすじ

幼いころに姉と生き別れ、今は児童養護施設で暮している少年星矢。ある日、内なる力「小宇宙(コスモ)」に目覚めて………………

感想(ここからネタバレ)

これはファンにとってリトマス試験紙的なものになるかも………………

小宇宙(コスモ)の目覚め

幼いころに謎の兵士の襲撃を受け、姉の星華と生き別れになった星矢
今は児童養護施設で暮している
ある日、街でチンピラに絡まれ、星矢は小宇宙(コスモ)に目覚める

その夜、星矢は何者かに拉致される
連れてこられたのは城戸光政という老人の前だった
彼は孫の沙織を紹介し、アテナの生まれ変わりだと言った
アテナを守る闘士、聖闘士(セイント)が必ず現れる
それが星矢だと
城戸光政はシャモス島に行って、聖闘士になるための修行を受けろという
そうすれば姉の行方も分かるはずだと

シャモス島で星矢は魔鈴という女性聖闘士の修行を受け、6年の月日が流れた
そして、同じく聖闘士の候補だったカシオスに勝利し、見事ペガサスの聖衣(クロス)を手に入れた
聖闘士になった星矢は魔鈴に、「銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)」というトーナメントに参加させられる
そこには同じく修行を積み聖闘士になった若者たちが集まっていた
優勝者にはサジタリアスの黄金聖衣(ゴールドクロス)が与えられる
ドラゴンの紫龍、キグナスの氷河、アンドロメダの瞬
強敵たちが揃うトーナメントに星矢は挑むのだが………………

車田正美

80年代の週刊少年ジャンプ黄金期を支えた漫画家の1人

衝撃的だったのは「リングにかけろ」
最初は普通のボクシングマンガだったのが、途中から必殺技を応酬する超人ボクシングマンガにエスカレート
打たれた相手が2階の窓まで吹き飛ぶなど、派手な演出に魅了された
「ブーメランスクエアー」「ギャラクティカマグナム」など、必殺技も格好よかった

とにかく車田作品は勢い熱量が凄かった
物語が破綻していようが関係ない
その瞬間が面白ければ!!
そういう意味では単行本より、週刊誌で追いかけるのが正しい読み方だったのかも知れない

「風魔の小次郎」
「雷鳴のZAJI」
当時は夢中になって読んだものだ

「聖闘士星矢」は車田正美の最大のヒット作で、シリーズ発行部数は3,500万部を超えている
アニメ化もされ、玩具も大ヒット
世界中にファンが多い
Netflixで再アニメ化というニュースに、最初はファンも喜んだのだが………………


聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 1 (少年チャンピオン・コミックス)

3DCG

「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」の過去作との、もっとも大きな相違点は3DCGになったことだろう
誰もが最初は違和感を覚えるはずだ
マンガや過去のアニメに比べて、まるで人形のようなグラフィックはチープなものに見える
車田作品の熱さや魂を伝えるには不十分だ

だが3DCGになって良かった部分もあった
バトルが立体的で動きが滑らかで、見ごたえがあるのだ
最初は違和感を覚えたCGも、最後まで見たら慣れてしまった
過去と同じようなものを作っても仕方がない
好みは分かれるだろうが、3DCGになったのは悪くないと思った

改変

本作は原作に様々な改変を加えられている

舞台は現代に置き換えられ、スマホなども登場

星矢の児童養護施設があるのはアメリカ

原作では星矢は修行中に小宇宙(コスモ)に目覚めたが、こちらではチンピラに絡まれてる時に覚醒
それも超能力のような表現になっている

星矢たちが城戸光政を父に持つ異母兄弟という設定はなくなり、トーナメントが初対面

城戸光政のかつての友人であるヴァンダー・グラードという男が聖闘士の力を狙っており、軍隊を使って襲ってくる
フェニックス一輝は彼の配下のようになっている

喋るマンホールの蓋などという意味不明のキャラクターが登場

女聖闘士は仮面の着用が義務という設定はなくなっている

これらの中には改悪と思えるものもあった
特にヴァンダー・グラードという悪役は必要だったのかは疑問だ
戦車や戦闘ヘリとの戦いも余計だったように思える
こちらは聖闘士同士の戦いが見たいのだ

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聖闘士

しかし、もっとも大きな改変はアンドロメダ瞬が、男性から女性に変更されたことだろう

本編で初めて知って、かなり動揺した
他の改変は何とか大目に見れても、これだけは駄目だ
これだけは許せない
確かにちょっと女の子っぽいキャラクターだったけれども!!(

脚本のEugene Sonによると性別の変更は自分の判断で、現代においてチーム全員が男性というのは問題があるということだった
だったら新キャラでも用意した方がマシだった
これは原作への冒涜といわれても仕方がない

ただこの変更は納得できないが、声優の演技も相まって瞬のキャラクター自体は良かった

勝ち気だが優しい性格
仲間への信頼
兄の一輝を慕う姿

見ている内にいつの間にか瞬が可愛く思えてきて、自分が許せなくなったほどだ!!(笑)
また必殺技の「星雲鎖(ネビュラチェーン)」がとてもCG映えして素晴らしかった
これは3DCGになった恩恵の一つだろう

星矢、紫龍、氷河、一輝、沙織さん
主要キャラは「聖闘士星矢 冥王ハーデス編」以降の声優が担当し、まったく問題なし
違和感のない演技を見せてくれる
見るなら絶対に吹き替え版の方がいいだろう

色々と不満点は多かった
しかし………………

「ペガサス流星拳!!」
「廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)!!」
「ダイヤモンドダスト!!」
「星雲鎖(ネビュラチェーン)!!」

必殺技の応酬を見ると、テンションが上がるのを抑えきれず、けっこうノリノリで見てしまった

かつての少年ジャンプ魂が蘇った
また星矢VS紫龍など聖闘士同士の戦いは悪くなかった
特に最終回の星矢と一輝のバトルは、かなり熱い出来栄え
一輝の過去を丁寧に描いてくれたのも好感が持て、とても満足度が高かった

まとめ

ファンには物議を醸す作品
受け入れられない人もいるだろう
ただいくつかの点に目をつぶれば、なかなか楽しめた
特にクライマックスのバトルは出来が良くて満足
かつての少年心が蘇った
個人的にはこういう「聖闘士星矢」もアリという印象だ

小宇宙(コスモ)が超能力みたいになってたり、星矢たちが軍隊と戦ったり、アンドロメダ瞬が女になったり、前作は色々と物議をかもした そんな「聖...


Saint Seiya: Knights of the Zodiac (2019– ) on IMDb


allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=361441

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コメント

  1. 音仏勇輝 より:

    聖闘士星矢のリメイク作品であのアンドロメダ瞬が女性キャラに変更して良かったです。

    • しまと より:

      音仏勇輝さん、コメントありがとうございます
      アンドロメダ瞬の女性化は意見が分かれそうですね
      個人的には女の子の聖闘士を追加するにしても、瞬とは別人にして欲しかったです
      ただ瞬のキャラは確かに可愛かったですね

  2. ザンギン より:

    ポリコレを持ち込むぐらいなら、製作してほしくなかった。聖闘士星矢は、今までのファンあっての作品だ。これほど炎上したということは、絶対にイジってほしくなかった設定だ。安易に昔のコンテンツに頼り、新しいものをクリエイトすることから逃げるな。

    • しまと より:

      海外のファンも大ブーイングだったみたいですね
      女性キャラを用意するなら、まだ新キャラの方が良かったです
      これに関しては本当に原作の冒涜ですね