Netflix「悪魔に呼ばれる前に」感想 新たな「死霊のはらわた」の誕生!!

面白怖い
これは見る価値のあるホラーである
パワフルな演出とサービス精神で、存分に楽しませてくれる
さすがは熱い傑作「シャドー・オブ・ナイト」ティモ・ジャヤント監督
特に「死霊のはらわた」ファンには刺さるものがある
ロッテントマトで80%なのも納得


予告編

作品情報
作品名「悪魔に呼ばれる前に」(原題Sebelum Iblis Menjemput)
監督:ティモ・ジャヤント
キャスト:チェルシー・イスラン、ペヴィタ・ピアス、サモ・ラファエル、カリナ・スワンディ
上映時間:110分
製作国:インドネシア(2018年)

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ざっくりあらすじ

疎遠だった父親が謎の病気で意識不明の重体になった。娘のアルフィはその謎を探るため、朽ち果てた別荘に向かうが………………

感想(ここからネタバレ)

インドネシア映画というので期待してなかったら、予想外の面白ホラー
パワフルさに圧倒された

禁断の地下室

父が倒れたという連絡をアルフィは受け取った
彼女の父レスマナは不動産で大成功して、母と自分を捨てた
今では元女優のラクシュミーと再婚して、子供が3人いる
だが、会社の業績が悪化して破産した
アルフィは父を恨んでいた
父に捨てられた後、母は自殺したのだ

病院に駆け付けると、義理の姉弟マヤルーベンと彼の恋人リリーがいた
病室に通され、久しぶりに父と再会した
父は意識不明だった
看護師の説明では脳卒中と臓器不全ということだったが、明らかに異常だった
父と二人きりになったアルフィ

「あんたがこうなったのも私たちを捨てた報いよ。なのに、どうして喜べないの?」

突如、目を覚ましアルフィの腕をつかむレスマナ
騒ぎを聞いて、マヤやルーベンが入ってきた
父は血を吐いて倒れた

アルフィは古びた別荘を訪れた
父は破産した後、この別荘に入り浸っていたらしい
建物の中を探索するアルフィ
地下室の扉は釘が打ちつけられ開かなかった
何故か護符のようなものが貼られている

義理の母のラクシュミーとマヤ、ルーベン、そして末っ子のナラが別荘に押しかけてきた
ラクシュミーは金めの物を別荘から運び出すという
アルフィとラクシュミーは犬猿の仲だった
言い争った後、アルフィは2階の部屋へ引きこもった

屋敷の中を探索するラクシュミーたち
そして地下室の扉に目をつけた
厳重に開かないようにしているということは、金庫でもあるのかも知れない
ルーベンは鍵を壊して、何とか扉を開いた
地下への階段は真っ暗だ
ラクシュミーに言われて下に降りようとするルーベン

「降りちゃ駄目!! ここは何かおかしいわ」

いつの間にか来ていたアルフィが止める

「あなたにはうんざりだわ!! だから母子そろって捨てられるのよ」

激昂するラクシュミー
背後の開いた扉から、女の手が伸びた
その手はラクシュミーの足を掴み、扉の中に引きずり込もうとする
悲鳴を上げるラクシュミー
ルーベンとアルフィは止めようとしたが、ラクシュミーは地下の闇の中に引きずり込まれていった
茫然とする4人
地下室の中を恐る恐る覗き込むマヤ
何かが飛び出してきた
それは変わり果てたラクシュミーの姿だった………………

キャラクター

アルフィ
父に捨てられ、母が亡くなった後、一人で生きてきた
継母であるラクシュミーを嫌っている
演じるのはチェルシー・イスラン

レスマナ
アルフィの父親
富を得るために、悪魔の使いである闇の巫女と契約した
今は意識不明の重体

ラクシュミー
レスマナの再婚相手
元女優
高飛車で金遣いが荒い
アルフィを嫌っている

マヤ
ラクシュミーの娘
母に従順
アルフィとそりが合わない

ルーベン
ラクシュミーの息子
温厚な性格でアルフィとも仲良くなりたいと思っている
この作品の中でもっともいい奴だが、一番悲惨な死に方をする

ナラ
ラクシュミーの末娘
まだ幼い

リリー
ルーベンのガールフレンド
別荘へルーベンを迎えに行くのだが………………

監督

ティモ・ジャヤント
あのパワフルな傑作アクション「シャドー・オブ・ナイト」の監督
ホラーの演出も出来るとは驚いた
2018年だけで傑作を連発しすぎ


「シャドー・オブ・ナイト」
壮絶なアクションの連続で圧倒される
「ザ・レイド」ファンならたまらない
スプラッター度も何故かこちらの方が上(笑)

「シャドー・オブ・ナイト」の感想はこちら

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インドネシアのホラー映画

インドネシアのホラー映画というと同じくNetflixオリジナルの「クンティラナック: 鏡の中の幽霊」を見た

「クンティラナック: 鏡の中の幽霊」の感想はこちら

これが本当に残念な出来
演出も稚拙で全く怖くない
インドネシアのホラーはアメリカや日本に比べてもクォリティが低い
その時はそう思った
ところがこの「悪魔に呼ばれる前に」を見て、認識を改めた
面白い
世界で通用するクォリティだ
これなら多くのホラーファンが満足するだろう
むしろ日本の方が負けてると嫉妬さえ覚えた

「死霊のはらわた」ファンにはたまらない作品


「死霊のはらわた」
言わずと知れたサム・ライミ監督のデビュー作で、ホラー映画の金字塔
当時の衝撃は凄かった
低予算でありながら、有無を言わせぬパワフルさ
チェーンソーで死霊と戦うブルース・キャンベル演じるアッシュには度肝を抜かれた
森の中を疾走するカメラも凄い
ホラー映画を別の次元にまで持っていった大傑作!!

死霊のはらわた (1983) (字幕版)


「死霊のはらわたII」
続編かと思ったらまさかのリメイク
パワフルさと過激さ、さらに笑いがヒートアップ
サム・ライミを天才だと思った
ラストのオチも爆笑

2013年「死霊のはらわた」のリメイクが作られる
そのニュースにファンは歓喜した
あの大傑作が蘇るのだ
サム・ライミ製作、フェデ・アルバレス監督のそれは、しかし残念な出来だった
コレジャナイ感が凄い
グロテスクな描写が多いだけで、ワクワク感も笑いも全くないのだ
これには本当にがっかりした

死霊のはらわた (字幕版)

だが、「死霊のはらわた」のワクワク感がインドネシア映画「悪魔に呼ばれる前に」で蘇った
そのパワフルな演出と溢れるサービス精神
リメイク版「死霊のはらわた」に欠けていたものが、この作品にはあった

悪魔に憑りつかれたラクシュミー
監督が意識したかは分からないが、あの死霊たちを思い起こさせる禍々しさと邪悪さ
ただのゾンビではこの味は出ない
純粋なる悪

そして、禁断の地下室
地下室の扉を開けたことで全てが始まるのだ
ホラー映画ファンならワクワクせずにはいられない

「死霊のはらわた」のスピリッツは確実にこの「悪魔に呼ばれる前に」へ受け継がれている
まさかインドネシア映画で蘇るとは思いもよらなかった
さすがティモ・ジャヤント監督
そのパワーは往年のサム・ライミを彷彿とさせる

ドラマ性の高さ

特筆すべきは物語の面白さである
悪魔と契約し富を得たレスマナ
レスマナに捨てられた娘アルフィ
母が自殺した過去をいまだに引きずっている
そんなアルフィが嫌悪している義理の母ラクシュミーや義理の姉弟マヤやルーベンと、別荘で共に過ごすことになる
ホラー要素がなくても、何かが起きそうな設定である
一族の確執をホラー映画に巧みに融合
ティモ・ジャヤント監督は「シャドー・オブ・ナイト」もそうだったが、脚本の腕も確か
キャラクターも魅力的でドラマを盛り上げる

まとめ

「死霊のはらわた」ファンには感涙の出来
面白怖いホラー・エンターテイメントである
インドネシアのホラー映画の認識を一変させた
ティモ・ジャヤント監督の力量は本物
今後も目が離せない
見て損はないホラーの傑作である


Sebelum Iblis Menjemput (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/may_the_devil_take_you/



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