Netflix「スランバーランド」ネタバレ感想 夢の世界での冒険!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixオリジナル映画
11歳の少女ニモは、フリップという無法者の力を借りて、死んだ父親と会うために夢の世界を冒険するが…………

少女が夢の世界を旅するファンタジー大作
思ったよりシビアなストーリーで、ワクワク感は薄目

ジェイソン・モモアが夢の中の無法者フリップを好演
またニモを演じるマーロウ・バークリーの演技が素晴らしかった
夢の世界の映像は美しく見ごたえあり
ド派手な見せ場も多かった
ストーリーは予想以上にヘビー
現実と夢の世界を行ったり来たりでテンポも悪く、途中まではあまりノレなかった
ワクワクのアドベンチャーを期待していると、ガッカリするだろう
ただし終盤の30分はなかなか盛り上がり感動的
ラストも爽快だった
傑作とまではいかないが、見る価値はあるだろう

予告編

『スランバーランド』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「スランバーランド」(原題SLUMBERLAND)
監督:フランシス・ローレンス
キャスト:ジェイソン・モモア、マーロウ・バークリー、クリス・オダウド、カイル・チャンドラー、ウェルチェ・オピア、インディア・ド・ボーフォート、ハンバリー・ゴンザレス
上映時間:117分
製作国:アメリカ(2022年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

父親を亡くした11歳のニモは、疎遠だった叔父さんのところへ引き取られる。どうしても父親に会いたいニモは、フリップという無法者の力を借りて、夢の世界で何でも願いが叶うという真珠を探すのだが…………

感想(ここからネタバレ)

子供向けと思ったら、予想以上にシビア…………

スランバーランドへ

11歳の少女ニモは父親ピーターと2人で、小さな島の灯台で暮らしていた
ニモはパパが大好きだった
毎晩、寝る前にパパは、昔のことを話してくれた
相棒で無法者のフリップと、様々な冒険をした話だ

その夜、父親はニモに悪夢の海の話をしてくれた
海底には何でも願いが叶う真珠が眠っている
その時、無線が入り、父親は外へ出ていった
ニモは夢の中で、巨大な何かに追われる悪夢を見た

目が覚めると父親はいなかった
ニモは父親は海で遭難して死んだと聞かされた
現実を受け入れられないニモ
ニモはずっと疎遠だった叔父のフィリップに引き取られることになった

ニモは街のフィリップのマンションへ引っ越してきた
ぬいぐるみのピッグも一緒だ
叔父は不器用で、ニモにどう接したらいいか分からないようだった
会話も弾まず、ニモは早々にベッドで横になった

目が覚めるとピッグが動き出していた
何事かと驚いていると、ベッドの足が伸び、ニモを外へ連れ出した
気づくとニモはベッドで海の上を渡り、灯台の自分の家へ戻っていた
喜んで家の中に入るニモ
上の階で音がした
パパがいる!
ニモは階段を駆け上がった

そこにいたのは大柄で毛むくじゃらの男だった
頭には2本の角が生えている
ニモは思わず悲鳴を上げた
話を聞くと男はパパの相棒で、無法者のフリップだった
フリップは地図を探しているという

その地図には悪夢の海への行き方が載っているという
何でも願いが叶う真珠
フリップの目的はそれだった
その真珠があれば、もう一度パパに会える
ニモは一緒に連れて行ってと懇願するが…………

作品解説

原作はウィンザー・マッケイの「夢の国のリトル・ニモ」というコミック
1989年には「NEMO/ニモ」というタイトルで、アニメーション映画にもなっている

原作ではニモは少年だが、「スランバーランド」では少女へと変更されている

監督は「コンスタンティン」、「ハンガー・ゲーム」シリーズなどのフランシス・ローレンス

ニモ

11歳の少女
小さな島の灯台で、父親と2人で暮らしていた
母親は幼い頃に亡くなった
将来の夢は灯台を継ぐこと
父が死に、叔父との街での生活になじむことが出来ずに…………

演じるのは「スピリテッド」のマーロウ・バークリー
まだ幼いが、かなりの実力を感じられた
将来が楽しみだ

フリップ

夢の世界にいる無法者
ニモの父親とは相棒だった
粗野で豪放な性格
お尋ね者のNo.1を目指している
現実の自分が誰だったか思い出せない

演じるのはアクアマンとして有名なジェイソン・モモア
無法者という役柄はまさにはまり役
Netflix映画では「スイートガール」に出演している

Netflixオリジナル映画 ガンで闘病中だった妻が死んだ レイはその裏に製薬会社の陰謀があったことを知り、娘レイチェルと共に真相を暴こ...

フィリップ

ニモの叔父
ずっと疎遠だったが、ニモを引き取る
ドアノブ会社の社長
他人が苦手で、孤独な生活を送っている

人付き合いが苦手なフィリップ
ニモとコミュニケーションを取ろうと、ハウツー本を読む姿がけなげだった
演じるのは「15年後のラブソング」のクリス・オダウド
Netflix映画では「ムクドリ」に出演している

Netflixのオリジナル映画 幼い娘を失ったリリーは、悲しみから立ち直れずにいた そんなある日、攻撃的なムクドリが庭に巣を作って………...

夢の世界

本作の舞台は様々な人々の夢が集まったスランバーランド
他人の夢の中に入るには、扉を探さなければならない
自分の夢なら平気だが、他人の夢で死んだら目覚めなくなる
夢を管理するのは潜在意識活性局で、ドリーム・コップが無法者を取り締まっている

華やかな世界
無機質な世界
雄大な大自然

人によって夢の世界は様々
なかなか個性的で面白かった

夢の世界を舞台にした映画というと、クリストファー・ノーラン監督の名作「インセプション」がある

やはり映画としての格は、こちらの方が上という印象
「スランバーランド」は二番煎じという感は否めなかった

不満点

父親の死
ぎこちない叔父との生活
馴染めない学校

ワクワクのアドベンチャーを期待していたら、映画は予想以上にシビア
夢の世界の冒険も、序盤はフリップがかなりニモに冷たくて、見ていて辛かった

ニモの苦悩とスランバーランドでのアドベンチャー
シリアスをやりたいのか、ワクワクの冒険を描きたいのか、どっちつかずの印象
ファミリー映画というにはヘビーな作品となっている
「アイ・アム・レジェンド」や「レッド・スパロー」など、ハードなアクション映画を得意とするフランシス・ローレンス監督とは、相性が悪かったのかも知れない

クライマックス

フリップの正体
真珠をめぐる冒険
亡き父親との再会

色々と不満はあったが、クライマックスの展開はかなり盛り上がる
父親と再会して、ニモはようやく父の死を受け入れ、前に進むことが出来た
このシーンは素直に心に染み入った
関係が改善したフィリップとのその後の生活シーンも、暖かくてほっこりした

まとめ

ちょっとギクシャクした印象のファミリー映画
シリアスに寄りすぎだったように感じる
とはいえラストは爽快
ピッグも可愛かった
押さえておいて損はないだろう

Slumberland (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/slumberland
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/385363

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする