Netflix「スパイダーヘッド」ネタバレ感想 その刑務所に隠された恐ろしい秘密!!

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Netflixオリジナル映画
その孤島にたたずむ刑務所では、ある危険な実験が行われていた…………

クリス・ヘムズワースが悪役で新境地
ある刑務所の恐ろしい秘密が明らかになっていくサイエンス・ミステリー

現在、世界的に大ヒットとなっている「トップガン マーヴェリック」のジョセフ・コジンスキー監督最新作が、Netflixに登場
クリス・ヘムズワースは今までのイメージと全く違うマッドサイエンティストを怪演
また監督と三度目のコンビを組むマイルズ・テラーも好演
人間の感情や精神をコントロールする実験
それで世界が平和になるのか?
少しずつ刑務所の秘密が明らかになっていく展開はスリリングだった
ただし出来栄えは「並」
ジョセフ・コジンスキー監督作品としては物足りない印象
「トップガン マーヴェリック」のレベルを期待すると、拍子抜けするだろう
ちょっと過度に期待しすぎたかも知れない

予告編

クリス・ヘムズワース主演『スパイダーヘッド』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「スパイダーヘッド」(原題Spiderhead)
監督:ジョセフ・コシンスキー
キャスト:クリス・ヘムズワース、マイルズ・テラー、ジャーニー・スモレット、マーク・パギオ、テス・ハウブリック、アンジー・ミリケン
上映時間:107分
製作国:アメリカ(2022年)

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ざっくりあらすじ

とある孤島にたたずむ「スパイダーヘッド刑務所」。囚人が快適に生活できるというそこでは、密かにある危険な実験が行われていた…………

感想(ここからネタバレ)

「トップガン マーヴェリック」絶賛公開中に、ジョセフ・コジンスキー監督の次の作品が見られるとは…………

孤島

近未来、「スパイダーヘッド刑務所」は海に浮かぶ孤島にたたずんでいた
そこは囚人は自由に部屋を行き来し開放的で、刑務所というより研究施設といった雰囲気だった
スパイダーヘッド刑務所を管理するのはスティーヴ・アブネスティ
囚人たちは快適な生活と引き換えに、彼のある実験に協力していた

それは人間の精神や感情をコントロールする実験だった

笑いの止まらなくなる薬
言葉が流ちょうになる薬
恐怖心が高まる薬

囚人は様々な薬を注入された
ジェフはスティーヴのお気に入りの囚人だった
実験に積極的に協力し、成果を上げてきた

過去に取り返しのつかない過ちを犯したジェフ
被験者になることはジェフにとって贖罪だった
それが世の中のためになると信じていた

ある日、スティーヴがジェフを呼んだ
「ダークフロックス」という危険な薬がある
その薬を2人の囚人、どちらに使うかジェフに選べと言うのだが…………

作品解説

原作はジョージ・ソーンダーズによる短編小説「Escape from Spiderhead」

クリス・ヘムズワース

「スパイダーヘッド刑務所」の管理者、スティーヴ・アブネスティを演じる
スティーヴは陽気で気さくな男
囚人たちともフレンドリーに接する
快適な生活と引き換えに、囚人は様々な投薬実験に協力している
だが、スティーヴの恐ろしい思惑が次第に明らかになっていき…………

つねにヘラヘラして軽薄
けれど実験の成果を上げるためなら冷酷になる
見ていて、かなりイラっとさせられるキャラクターである
「マイティ・ソー」でヒーローのイメージが強いクリス・ヘムズワース
本作では悪役として新境地を見せている

7月には「ソー:ラブ&サンダー」の公開が控えているクリス・ヘムズワース
Netflix映画では「タイラー・レイク -命の奪還-」で凄まじいアクションを見せている

あの「アベンジャーズ エンドゲーム」のルッソ兄弟の最新作 主演は「マイティ・ソー」でおなじみのクリス・ヘムズワース 今月、最大の話題作と...

マイルズ・テラー

スパイダーヘッド刑務所の囚人、ジェフを演じる
かつて飲酒運転で同乗していた友人を事故で死なせた
その罪の意識に苛まれている
贖罪としてジェフは積極的に、投薬実験に協力する
しかし、次第にスティーヴの恐ろしい思惑に気付いて…………

「セッション」で強烈なインパクトを残したマイルズ・テラー
「トップガン マーヴェリック」では重要な役、ルースターを好演
ジョセフ・コジンスキー監督は本当にマイルズ・テラーを気に入っているらしく、本作で3度目の起用となる
今後の活躍が大いに期待できる俳優だ

あの大ヒット作「トップガン」の36年ぶりの続編 伝説のパイロットであるマーヴェリックの新たな任務は、トップガンの教官を務めることだった……...

ジョセフ・コジンスキー

公開中の「トップガン マーヴェリック」が世界中で大ブームを巻き起こしているジョセフ・コジンスキー監督
まさか、もう次の作品が見られるとは
「トップガン マーヴェリック」は2019年に撮影
「スパイダーヘッド」は2020年に撮影された

ジョセフ・コジンスキー監督作品は、大まかに2つのタイプに分かれる
「オンリー・ザ・ブレイブ」、「トップガン マーヴェリック」のような熱い男たちのドラマ
「トロン: レガシー」、「オブリビオン」のようなSF作品
「スパイダーヘッド」は後者に属するだろう

実験

スティーヴが行う恐ろしい実験
それは囚人たちを実験台にして、人間の意志をコントロールしようというものだった
本作を見て頭に浮かんだのは、スタンリー・キューブリック監督の超名作「時計じかけのオレンジ」

近未来、不良少年のアレックスは暴虐の限りを尽くすが、刑務所に収容され人格矯正療法を受けて…………
超過激な問題作
絶対にテレビでは放送できない内容
ラストは謎の爽快感

脱獄

自由な雰囲気と快適な環境のスパイダーヘッド刑務所
代わりに囚人は実験に協力する
だが、ジョセフはスティーヴの恐ろしい陰謀に気付き、脱獄を試みるが…………

「アルカトラズからの脱出」、「ショーシャンクの空に」

脱獄ものには名作が多い
本作も一種の脱獄ものとなっている

問題点

この「スパイダーヘッド」で残念だったのは、色々と中途半端に感じられたこと
「時計じかけのオレンジ」には過激さとインパクトで劣り、「ショーシャンクの空に」には風格とスリルで劣る
突き抜けた何かがないのだ
特に終盤の脱獄シーンは盛り上がりに欠けた
過去の名作と比べるべくもない
さすがジョセフ・コジンスキー監督と思えるところも多いのだが、物足りない印象の作品となってしまった

まとめ

クリス・ヘムズワースの怪演は見もの
マイルズ・テラーも相変わらず好演
だが、色々と物足りない
「トップガン マーヴェリック」の出来が凄すぎたせいかも知れない

Spiderhead (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/spiderhead
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/383084

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