Netflix「グッド・ナース」ネタバレ感想 アメリカ犯罪史上最悪の殺人鬼!!

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Netflixオリジナル映画
看護師のエイミーは新しい同僚のチャーリーと友情で結ばれるが、病院では患者の不審死が相次いで…………

アカデミー賞受賞俳優であるジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインが共演
400人以上を殺したとされるチャールズ・カレンの実像に迫った戦慄のサスペンス

実話に基づいた物語
ジェシカ・チャステインが心臓病を患ったシングルマザーの看護師を好演
そして、好青年のイメージが強いエディ・レッドメインが、アメリカ史上最大の被害者を出した殺人鬼を熱演し、強烈な印象を残している
普段は優しくて親切なチャーリー
しかし、その恐ろしい素顔が浮き彫りになっていく展開に圧倒された
トビアス・リンホルム監督の演出は堅実でリアル
後半は追い詰められていくエイミーの姿に、固唾を呑んだ
また責任を逃れようとする病院の腐敗も描かれる
とても実話とは思えない戦慄のドラマ
演技、脚本、演出
全てが高水準
リアルすぎて病院に行くのが怖くなった
この一作でNetflixの月額の元が取れる出来栄え
映画ファンなら見ない理由がないだろう

予告編

『グッド・ナース』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「グッド・ナース」(原題The Good Nurse)
監督:トビアス・リンホルム
キャスト:ジェシカ・チャステイン、エディ・レッドメイン、ンナムディ・アサマア、ノア・エメリッヒ、キム・ディケンズ、マリク・ヨバ
上映時間:122分
製作国:アメリカ(2022年)

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ざっくりあらすじ

シングルマザーのエイミーは看護師としてICUで、過酷な勤務を続けていた。そんな時、彼女の部署にチャーリーという心優しい青年が配属される。エイミーはチャーリーと固い友情で結ばれていく。一方、病院では患者の不審死が相次いでいて…………

感想(ここからネタバレ)

リアルすぎて恐ろしい…………

新しい同僚

エイミーはニュージャージー州の病院のICUに勤める看護師
シングルマザーでアレックスマヤという2人の娘がいる
エイミーは心臓病を患っていたが、病院には隠していた
そのことがばれれば解雇されてしまう

ICUでの勤務は過酷だった
診療費や生活費、娘2人の学費
エイミーは疲弊しきっていた

そんなエイミーの部署にチャーリーという看護師が配属された
チャーリーは親切で仕事も出来て優しかった
ある夜、体調を崩したエイミーはチャーリーに助けられた
チャーリーは病気のことを秘密にして、何かと手助けをしてくれた
エイミーはチャーリーをすっかり信頼するようになった

そんな時、エイミーが担当していたアナという患者が急死した
親身に世話していたエイミーは、ショックを隠せなかった
7週間後、アナの死に不審な点があるとして、警察が動き出した
刑事のブラウンボールドウィンは職員の素性を調べて、チャーリーが怪しいと目をつけた
彼は8年前に不法侵入で捕まっていたのだ

職員の取り調べが始まり、エイミーも呼ばれた
被害者は間違った薬を投与された疑いがある
チャーリーのことを尋ねられたエイミーは「彼は絶対にそんなことはしない!」と主張したが…………

作品解説

原作はチャールズ・グレーバーのノンフィクション「The Good Nurse (原題)」

監督は「ある戦争」でアカデミー賞にノミネートされたトビアス・リンホルム
脚本は「1917 命をかけた伝令」のクリスティ・ウィルソン=ケアンズが手がけた

チャールズ・カレン

チャールズ・カレンは400人以上を殺したとされるアメリカの殺人鬼
アメリカ史上最大の被害者数だと言われている
いくつもの病院を渡り歩き、殺人を続けていった
ニュージャージー州で18回分の終身刑を宣告され、現在はペンシルベニア州の刑務所に収監されている
2403年まで保釈が認められない

エイミー

シングルマザーの看護師
心臓病を患いながら、過酷な勤務をこなしている
疲れ切っているところを新しい同僚のチャーリーに救われ、固い信頼で結ばれていく
病院で不審死事件が相次いでも、チャーリーは無関係だと信じていたが…………

演じるのは「タミー・フェイの瞳」で第94回アカデミー主演女優賞を獲得したジェシカ・チャステイン
「ゼロ・ダーク・サーティ」「インターステラー」「オデッセイ」など様々な話題作に出演
本作では心臓病を患いながら過酷な勤務をこなす看護師を、リアルに演じている

チャーリー

エイミーの部署に新しく配属された看護師
本名はチャールズ・カレン
人当たりが良く親切で、仕事も出来る
エイミーの病気のことを知って、陰ながら手助けしてくれるようになり…………

演じるのは「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメイン
Netflix映画「シカゴ7裁判」にも出演し、こちらも傑作

Netflixオリジナルの法廷もの 1968年、シカゴでベトナム戦争に反対する大規模なデモが行われ、警官隊と衝突 その首謀者とされた7人...

「ファンタスティック・ビースト」シリーズのニュート役で有名なエディ・レッドメイン
本作で演じるのは何とアメリカ犯罪史上最大の殺人鬼
普段は温厚で優しく親切
しかし、次第にその笑顔が恐ろしくなってくる
終盤の演技には圧倒された

看護師

序盤は看護師であるエイミーの日常が描かれる

過酷なICUの勤務
患者に振り回される日々
安い給料
子供たちと一緒にいることも出来ない

厳しい現実に、見ているこちらも気が滅入った
さらにはエイミーは心臓病も抱えている
絶望的な状況だ

そんな時に現れたのがチャーリーだった
チャーリーは仕事でも精神面でもエイミーを支えて、娘たちにも優しくしてくれた
エイミーにとってチャーリーは救いの神だった

チャーリーが病院に来てから、相次ぐようになった患者の不審死
それでもエイミーはチャーリーは無関係だと信じていたが…………

捜査

患者の不審死から、ついに警察が動き出す
ブラウン刑事とボールドウィン刑事
2人は病院の職員の中からチャーリーを怪しいと目をつける
この辺りはまるで刑事ドラマを見ているような面白みがあった

刑事に言われても、チャーリーを信じていたエイミー
しかし、とうとう決定的な証拠を見つけてしまう
その時のエイミーの嘆き絶望する姿は、非常に印象的だった

隠蔽

何故、チャーリーはこれだけの殺人を重ねることが出来たのか?
それには病院側の問題もあった

これまでチャーリーは病院を転々としてきた
病院側はチャーリーを疑っても、世間から責任を追及されるのを恐れて、解雇するだけで野放しにしていた
万年的に看護師は不足しており、チャーリーはすぐに次の職場を見つけることが出来た
こうしてチャーリーは犯罪を重ねていった
殺人は早い段階で阻止することが出来たのである
結局、チャーリーの犯罪が明るみになっても、病院側には何の処分も下されていない

自供

犯人はチャーリーだと確信したエイミー
しかし、本人の自白がなければ罪は立件できない
チャーリーは頑として口を割らなかった

最後の取調室のシーンが印象的
エイミーは刑事に頼んで、チャーリーに会いに行く
チャーリーが何故あんな恐ろしいことをしたのか、全く理解できない
だが、彼が自分に優しくしてくれて、心の支えになってくれたのも本当のこと
チャーリーが友人だということを忘れそうになっていた

「真実を話して」

そんなエイミーにチャーリーはぽつりぽつりと罪を打ち明けていく

犯罪の動機をチャーリーは最後まで明らかにしなかった
普段の優しいチャーリーと恐ろしい殺人鬼のチャーリー
どちらもが本当の彼だった
その不可解さに見終わって背筋がゾッとした

まとめ

主演2人の演技が圧巻
実話を基にしたストーリーも強烈
人間の闇について考えさせられた
間違いなく2022年で見逃せない作品の1つだ

The Good Nurse (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_good_nurse
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/384922

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