Netflix「ザ・テキサス・レンジャーズ」感想 冷酷な殺人者、ボニーとクライドを追え!!

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最高に面白かった!!
ボニーとクライドを追跡する二人のテキサス・レンジャー
主演はケビン・コスナーとウッディ・ハレルソン
監督は名作ぞろいのジョン・リー・ハンコック

こんなの絶対、面白いに決まってるじゃん!!

時代遅れだと馬鹿にされる老ガンマン二人が、誰も捕まえられない冷酷な犯罪者を追う
とにかく主演の二人が格好いい!!
じっくりと演技を見せる演出も素晴らしい
CGなどに頼らない男の映画
こういうのが見たかったんだ!!(落ち着け
名作「俺たちに明日はない」裏話として見ても面白い
格好いい男の映画が見たい人
「西部劇」が大好きな人
必見の作品である!!


予告編

『ザ・テキサス・レンジャーズ』予告編 – Netflix [HD]

作品情報
作品名「ザ・テキサス・レンジャーズ」(原題The Highwaymen)
監督:ジョン・リー・ハンコック
キャスト:ケビン・コスナー、ウッディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ、ジョン・キャロル・リンチ
上映時間:132分
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

凶悪な犯罪を繰り返すボニーとクライドを、二人の元テキサス・レンジャーが追跡する………………

感想(ここからネタバレ)

Netflixが良作続きで困る
無料でこんな傑作を見せちゃっていいの?無料じゃないだろ

追跡

1934年、悪名高い犯罪者ボニークライドは幾人もの警官を殺し、銀行強盗を繰り返していた
2年もの間、逃げ延びている彼らを大衆はヒーローとして囃し立てた

ファーガソン知事は彼らの犯行を止めるために、元テキサス・レンジャー伝説のガンマンであるフランク・ハマーに追跡を依頼する
フランクは気乗りしなかった
引退して、もう何年も銃を握っていない
しかし、躊躇している間にもボニーとクライドによる凶悪な犯罪は続いていた
フランクは重い腰を上げた

かつての仲間はほとんど死んでしまった
フランクは元相棒のメイニー・ガルトのところへ訪れる
メイニーはすっかり衰えていた
そのまま立ち去ろうとしたが、メイニーは強引についてきた

路上でボニーとクライドにより警官が殺された
フランクとメイニーは現場に急行した
FBIは年老いたテキサス・レンジャー二人を馬鹿にした
自分たちは邪魔者扱いなのだ
だが、フランクたちは長年の経験と直感で、ボニーとクライドに迫っていった

あと一歩のところで届かない
ボニーとクライドは犯罪を犯した後、別の州に逃げてしまうからだ
フランクとメイニーの権限はテキサス州だけである
しかし、それでは奴らは捕まえられない
フランクはメイニーが止めるのも聞かず、州境を越えた………………

登場人物

フランク・ハマー
元テキサス・レンジャーで伝説のガンマン
並々ならぬ執念でボニーとクライドを追跡する
演じるのはケビン・コスナー

メイニー・ガルト
フランクの元相棒
明るく社交的な男
演じるのはウッディ・ハレルソン

ファーガソン知事
フランクにボニーとクライドの追跡を依頼する
演じるのはキャシー・ベイツ

監督

ジョン・リー・ハンコック
確かな演出力で良作を次々と生み出している
またクリント・イーストウッド監督でケビン・コスナー主演の「パーフェクト・ワールド」など脚本も執筆

代表作


「しあわせの隠れ場所」
貧しい黒人青年が裕福な白人一家に家族として迎えられ………………
実話を元にした心温まる傑作
主演のサンドラ・ブロックはアカデミー主演女優賞を受賞


「ウォルト・ディズニーの約束」
トム・ハンクス、エマ・トンプソン主演
「メリー・ポピンズ」誕生秘話
これまた心震える傑作

「俺たちに明日はない」

銀行強盗ボニーとクライドの出会いから死
アメリカン・ニューシネマの先駆けとなった名作である

クライマックスでハチの巣にされる二人の死にざまが衝撃だった
また、その刹那的な生き方も魅力に思えた
ウォーレン・ベイティフェイ・ダナウェイというハリウッド・スターが演じていたのもあったのだろう
ボニーとクライドの生きざまは格好よく思えて、純粋に憧れた

「ザ・テキサス・レンジャーズ」でボニーとクライドはハッキリとは姿を見せない
まともに画面に映るのは、二人が死ぬ最後の最後である

そこに映し出されたのは美男美女でも何でもない、ごく平凡な男女だった
本作はボニーとクライドの神話を根本から破壊していく
二人はヒーローでも何でもない
ただの犯罪者で、冷酷な殺人者だった
「俺たちに明日はない」から持っていた二人への憧れは崩れ去った
だが、それも悪くない
神話の真実
実に現代的で刺激的なテーマだ

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ケビン・コスナー

ケビン・コスナーは昔から大好きな役者
好きになったきっかけは何だったのか?


「ファンダンゴ」
やはり、この作品からだろう
ケビン・コスナーの盟友ケヴィン・レイノルズ監督作品
大学を卒業した5人の若者のロードムービー
笑いと馬鹿馬鹿しさと青春の切なさが詰まっていて大好きな作品
ラストのケビン・コスナーが忘れられない

また外せないのはこの作品


「アンタッチャブル」
ブライアン・デ・パルマ監督の傑作
これぞエンターテイメント!!
ショーン・コネリーとロバートデ・ニーロも素晴らしい

ケビン・コスナーはどこかゲイリー・クーパーみたいな昔のスターのような面影がある
そのため「ワイアット・アープ」など西部劇がよく似合う
その点、遅れてきた西部劇ともいえる「ザ・テキサス・レンジャーズ」にはピッタリ
もはや新たな代表作といってもいい好演だった
ケビン・コスナーファンにはたまらない作品だ

ウッディ・ハレルソン

かつてはアナーキーな役柄が多かったウッディ・ハレルソン


「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
オリバー・ストーン監督の現代版ボニーとクライド
「ザ・テキサス・レンジャーズ」では追う立場になっているのが面白い

あくの強い役の多かったウッディ・ハレルソン
しかし、最近は「スリー・ビルボード」など良識ある男を演じることも多い
本作でも無口なケビン・コスナーと対照的に、明るく社交的な役を演じている
年を取って、落ち着いた味わいが出てきたようだ
今後も名バイプレイヤーとして期待できそう

男の映画

「ザ・テキサス・レンジャーズ」で嬉しかったのは、現代では滅びかかっている男の映画になっていること
ケビン・コスナーとウッディ・ハレルソン主演で、こんな格好いい作品が見られるとは
まさに遅れてきた西部劇といってもいい傑作である

またタバコをくゆらせるケビン・コスナーの佇まいなど、雰囲気で見せる演出が渋い
それでいて追跡劇としての面白さ
クライマックスの緊迫感など見事な出来栄え
CG全盛のこの時代で、こんな男の格好よさで見せる作品が誕生しようとは
感謝しかない
映画を見る幸せを満喫させてもらった

裏話

元々は2005年頃、ポール・ニューマンロバート・レッドフォード主演で映画化される予定だった
だが、ニューマンが死んだことで、企画がお流れになった

ボニーとクライドの殺害場所など、実際の現場付近で撮影が行われた

まとめ

これぞ男の映画
こういうのが見たかった!!
ボニーとクライドの凶悪さ
それを追う男たちの執念
文句なしの傑作!!
新たな男の映画の代表作の誕生


The Highwaymen (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_highwaymen
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=367538

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