Netflix「マクマホン・ファイル」感想 アン・ハサウェイ、ベン・アフレック共演のスリラー!!

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アン・ハサウェイ、ベン・アフレック、ウィレム・デフォーと豪華キャスト
監督は「マッドバウンド 哀しき友情」のディー・リース
かなり期待が大きかった作品
率直に言って、いまいちな出来だった
まずストーリーの展開が遅い
さらには物語が入り組んでいて難解
シーンもぶつ切りな印象
主人公の心情も理解できない
全体的に散漫な作品だった
アン・ハサウェイの熱演が本当にもったいない
豪華キャストが目的なら見る価値あり
過度な期待はしないようにしよう


予告編

アン・ハサウェイ&ベン・アフレック出演『マクマホン・ファイル』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「マクマホン・ファイル」(原題The Last Thing He Wanted)
監督:ディー・リース
キャスト:アン・ハサウェイ、ベン・アフレック、ウィレム・デフォー、ロージー・ペレス、トビー・ジョーンズ
上映時間:115分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

有能なジャーナリストのエレナは、病に倒れた父親が中米での武器取引に関わっていたことを知り…………

感想(ここからネタバレ)

アン・ハサウェイの作品としては「セレニティー  平穏の海」以来のアレな出来かも…………

マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイという豪華2大スター共演 アメリカでは1月25日に劇場で公開された 元妻から夫を殺して...

中米紛争

軍事政権とゲリラとの紛争
中央アメリカは内戦状態に陥っていた
エレナ・マクマホンは現地から惨状を報道するタフな記者だった

1984年、ワシントンに戻されたエレナは、大統領選挙の報道に回される
彼女にとっては不本意だった
そんな時、長い間疎遠だった父が倒れたという報せが入る
父のリチャード・マクマホンは認知症を患っていた

「どうしても、やり遂げなくてはならない取引がある」

父はエレナに自分の代わりに、仕事を終えてくれと懇願する
エレナは父が中米での武器取引に関わっていたことを知る
ニカラグアのゲリラ組織コントラに武器を渡していたのだ
これは長年、自分が追っていたネタでもある
エレナは危険を承知で父の代わりに、ニカラグアに武器を運んだのだが…………

物語の背景

1980年代の冷戦時代、中央アメリカは「アメリカの裏庭」とも呼ばれ、アメリカにとってもソビエト連邦にとっても重要な場所だった
ニカラグアのサンディニスタ政権はソ連からの支援を受けていた
これに対しレーガン政権は反共ゲリラ「コントラ」を支援し、武器を与えていた
だが、これは議会や国民に極秘裏に行われた
サンディニスタ政権とコントラによるニカラグアの内戦は10年近く続いた
本作の主人公エレナは、アメリカがニカラグアの内戦に加担しているという衝撃の事実を知ることになる

アン・ハサウェイ

アン・ハサウェイは女記者エレナ・マクマホンを演じる
中央アメリカで起きている内戦、暗殺、虐殺
この真実を報道しなければならない
使命に燃えどんな窮地でも動じないエレナの姿は格好良かった

また寄宿学校に通っている娘に接する母親としての姿も描かれる
生活のほとんどを報道に捧げているエレナ
そのことが娘との間に距離を生んでいる

そんな時、疎遠だった父との再会
エレナは父が中米での武器取引に関わっていることを知る
父の代わりに現地に飛ぶエレナ
エレナは想像を超えた巨大な闇に巻き込まれていく…………

「プラダを着た悪魔」「レ・ミゼラブル」「マイ・インターン」
ハリウッドを代表する女優の1人であるアン・ハサウェイ
本作では男顔負けのタフな女記者という新境地を切り開いている

豪華なキャスト

エリート外交官トリー・モリソンを演じるベン・アフレック
「トリプル・フロンティア」に続いてのNetflix作品への出演

ベン・アフレックとオスカー・アイザックという豪華2大スター共演のアクション・スリラー Netflixオリジナル映画だが、劇場で公開されてい...

バットマンのブルース・ウェイン役など、どちらかというと正義の男のイメージがあるベン・アフレック
ここでは内心では何を企んでいるか分からない冷酷な男を演じている

エレナの父親リチャード・マクマホンを演じたウィレム・デフォー
さすがの名演
この人が出るだけで作品が引き締まる

エレナの同僚で友人のアルマを演じたロージー・ペレスも好演
どの人物も思惑があり信用できない本作
そんな中でアルマはエレナにとって、唯一の心の支えとなってくれた

ラスト

この作品のラストを見た人間は、誰もが「何じゃ、こりゃ!?」と思うだろう
カタルシス皆無
胸糞悪いラストである
2時間近く付き合って、これは何なのか?
全ての映画をハッピーエンドにしろとは言わない
しかし、あまりに納得のいかない結末
後味の悪さだけが残った

問題点

この作品には問題点が多い
まず本題に入るまでが長い
序盤はかなり退屈だった
エレナがニカラグアに行ってからようやく面白くなるが、シーンのつながりが悪くて、ストーリーがスムーズに頭に入ってこない
またキャラクターの心情が丁寧に描かれていないので、エレナの行動が理解できない
全てがあいまいで散漫な印象だ
この作品の主題は何だったのか?
さっぱり理解できなかった
伏線やキャラクターも投げっぱなし
脚本に大いに問題があったと言わざるを得ない
一貫性のないチグハグな作品になってしまった

まとめ

豪華なキャスト
予算もかかっている
なぜ、こんな出来になってしまったのか?
残念でならない
役者陣の熱演が台無しになってしまった
つくづく映画とは恐ろしい


The Last Thing He Wanted (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_last_thing_he_wanted
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/371556

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