Netflixオリジナルのアニメ映画
ミッチェル家の長女ケイティが大学に合格した
父親のリックたち家族は、ケイティを車で大学に送り届けようと出発するが、その途中でロボットが人類に反乱を起こし…………
アクション、スリル、冒険、ユーモア、感動
全てが詰まった必見の一作!!
「LEGO(R)ムービー」シリーズや「スパイダーマン:スパイダーバース」などのフィル・ロードとクリス・ミラーが製作
この2人が携わった映画にハズレなし!!
一瞬も退屈させないエンターテイメントになっている
爆笑シーンの連続で、お腹が痛くなった
ミッチェル家の面々も魅力的
バラバラだった家族が団結していく姿が爽快
ユーモアのセンスが抜群
それでいて最後は感動させるのだから凄い
唯一残念なのは、映画館で見られなかったことぐらい
本作だけで、Netflixの月額料金の元が取れる
この世でもっとも面白い映画の一つ
ゴールデンウイークに家族で見るのにピッタリ!!
予告編
作品情報
作品名「ミッチェル家とマシンの反乱」(原題The Mitchells vs. the Machines )
監督:マイク・リアンダ
製作:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、カート・アルブレヒト
キャスト:アビ・ジェイコブソン、ダニー・マクブライド、マーヤ・ルドルフ、マイク・リアンダ、エリック・アンドレ
上映時間:110分
製作国:アメリカ、カナダ、フランス(2021年)
ざっくりあらすじ
念願の映画学校に合格したケイティ・ミッチェル。父親のリックは最近疎遠だった娘と仲直りしようと、大学までの長い道のりを家族全員で車で送ると言いだした。ところがその旅の途中で、ロボットが人類に反乱を起こしてしまい…………
感想(ここからネタバレ)
2021年、最高の一作!!
大学への旅立ち
ケイティ・ミッチェルは昔から自分が周りとは違うと感じていた
そのためクラスでも浮いていた
そんなケイティが打ち込んでいるのは映画製作
でもアウトドア派の父親リックには、理解してもらえなかった
ケイティは念願の映画学校に合格した
そこなら本物の仲間が出来る
浮かれるケイティを、リックは複雑そうに見ていた
最近はケイティとギクシャクしている
娘が大学に入る前に仲直りしたい
そしてリックはある計画を立てた
飛行機をキャンセルして、家族全員で車でケイティを大学まで送る
その旅の間に、娘との関係を修復するのだ
出発当日、そのことを告げられたケイティはうんざりした
早く大学での新しい生活を始めたいのに!!
優しくておっとりした母親、リンダ
恐竜好きの風変わりな弟、アーロン
ミッチェル家4人はこうして出発した
ところが旅の途中で、突如起こったロボットの反乱に巻き込まれてしまい…………
作品解説
「ミッチェル家とマシンの反乱」は当初、2020年1月10日に米国で劇場公開される予定だったが延期となった
最終的にはNetflixが中国を除く世界での配給権を、約1億1,000万ドルで購入した
アメリカでは2021年4月23日に限定公開
中国は2021年4月30日に公開された
フィル・ロード&クリストファー・ミラー
「LEGO(R)ムービー」シリーズや「スパイダーマン:スパイダーバース」
神がかり的な傑作を次々と生み出しているフィル・ロードとクリストファー・ミラーのコンビ
2人の作品はとにかくユーモアのセンスが抜群
ハチャメチャで既成の映画の枠に囚われない自由さがある
それでいてシナリオの完成度が高いのも特長
キャラクターの心情を丹念に描いている
そのバランス感覚が素晴らしい
この「ミッチェル家とマシンの反乱」では脚本は担当していないが、彼らの今までの作品に負けないクォリティ
本作はCGの映像に手描きの文字や絵が加えられている
これは「スパイダーマン:スパイダーバース」で行われた技法である
ケイティ・ミッチェル
ミッチェル家の長女
変わり者でクラスから浮いていた
映画製作に夢中
愛犬のモンチを主役にした「犬コップ」シリーズを続けている
念願の映画学校に合格して、1人暮らしに胸をときめかせていたが…………
子供でもなく、大人でもない
「トイ・ストーリー3」のアンディと同じ年齢のケイティ
アニメ映画でこの年頃の少年少女を主役にした作品は、少ない気がする
どちらかというと弟のアーロンの方が、主人公に選ばれそうだ
この映画のテーマは「家族の関係の修復」というよくあるものだが、ケイティをその年齢に設定したことで、他のファミリー映画との差別化に成功している
ミッチェル家
リック
ケイティの父親
アウトドアが大好き
そのためインドア派のケイティとは趣味が合わない
極度の機械音痴
ロバートソンのスクエアドライバーをつねに持ち歩いている
リンダ
ケイティの母親
小学校の教員をしている
子供たちを心から愛している優しいママ
自分たち一家が変わり者ぞろいということを気にしている
アーロン
ケイティの弟
内気な性格だがケイティとは気が合う
恐竜マニア
隣の家の女の子、アビーが気になっている
声を演じているのは、何と監督のマイク・リアンダ本人
ロボットの反乱
パル社が手がけ、広く世界に浸透したパーソナルAIパル
スマホや様々な家電で、今までパルは人間たちのアシストをしてきた
ところがパル社のCEOのマークは、あっさりパルを切り捨て、新しいロボット型の「パルMAX」に切り替えようとしていた
怒ったパルはパルMAXを操り、人類に反乱する
AIの反乱
「ターミネーター」などでお馴染み、SFでは定番のネタである
この作品で面白いのは、人類を支配しようとしているラスボスがスマホであること
絵的に非常にシュールだった
「世界中のWiFiを切る」とパルが宣告した時の人々の絶望っぷりにも爆笑した
コメディ
フィル・ロード&クリストファー・ミラーの作品ではいつものことだが、この映画もギャグのつるべ打ち
隙あらばギャグを突っ込んでくる
人類の命運がかかっている瀬戸際で、機械音痴のリックがPCを操作しなければならなくなる場面
「どっちを押せばいいんだ?」
「アップデートって何だよ!?」
初心者によくある姿に思わず噴き出してしまった
中盤で敵となる巨大ファービーも凄かった
「ゴーストバスターズ」のマシュマロマン以来のインパクト!!
映画でこんなに笑ったのは久しぶり
家族
最初から最後までハチャメチャな本作
しかし、主題である家族の絆をとても丁寧に描いている
娘が家を出て遠くへ行ってしまう父親の寂しさ
自分のことを父親に認めて欲しいという娘心
散々笑わせておいて、最後は泣かせるというとんでもない映画である
ギャグやアクション満載なのにエモーショナル
バランスが実に見事
ドラマ部分でも手を抜いていないのだ
脚本が非常によく出来ていた
まとめ
2021年でこれを超えるアニメ映画は出てこないかも知れない
テレビで見るのがもったいないほどだ
ハッピーな気分になれること間違いなし
会心のエンターテイメントである
Netflix会員なら見ておくべきだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_mitchells_vs_the_machines
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/376436
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