Netflix「ほの蒼き瞳」ネタバレ感想 士官学校の生徒の死の謎!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixオリジナル映画
1830年、陸軍士官学校で1人の士官候補生が殺され、元腕利きの刑事だったランドーが捜査のために雇われるが…………

引退した刑事ランドーとまだ無名だったエドガー・アラン・ポーが猟奇殺人に挑むミステリー
重厚な雰囲気で、クライマックスが衝撃的

伝説の元刑事に扮するクリスチャン・ベールが渋くて格好いい
若きエドガー・アラン・ポーが捜査に協力する士官候補生として登場
変人でめちゃくちゃキャラが立っていた
1人の士官候補生の謎の死
犯人は学校関係者なのか?
事件は思わぬ方向へ向かう
キャストは皆が好演
ロバート・デュヴァルがちょい役で登場したのも嬉しかった
映像は重厚で非常に雰囲気があった
ただ捜査がなかなか進展せず、中盤は退屈だった
とはいえ事件の真相は衝撃的
少し惜しい部分もあるが、ミステリーとしては悪くない出来
特にクリスチャン・ベールのファンは見ておくべきだろう

予告編

『ほの蒼き瞳』12月23日(金)より一部劇場公開

作品情報
作品名「ほの蒼き瞳」(原題The Pale Blue Eye)
監督:スコット・クーパー
キャスト:クリスチャン・ベール、ハリー・メリング、ジリアン・アンダーソン、シャルロット・ゲンズブール、トビー・ジョーンズ、ロバート・デュヴァル
上映時間:130分
製作国:アメリカ(2022年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

1830年、ウェストポイント陸軍士官学校で1人の士官候補生が、心臓をくりぬかれた死体となって発見された。体面を気にする学校側は、事件の調査のために腕利きの元刑事ランドーを雇うが…………

感想(ここからネタバレ)

エドガー・アラン・ポーを演じるのは、ハリー・ポッターシリーズの彼…………

ある士官候補生の死

1830年、ある冬の早朝にニューヨーク州ウェストポイントにある陸軍士官学校で、1人の士官候補生が首を吊った姿で発見された
かつてニューヨークの刑事だったオーガスタス・ランドーは、捜査のために学校に呼び出された
ただの自殺ではないのか?
怪訝に思っているランドーに、マークウィス医師が説明してくれた
亡くなったのはリロイ・フライという名の2年生
安置所に寝かせていた彼の遺体から、心臓が抜き取られたというのだ

ランドーが改めて遺体を調べると、頭部に打撲の跡が見つかった
そして手には手紙の切れ端が握られていた
リロイ・フライは何者かに呼び出されて、殺された可能性が高い
心臓を抜き取ったのも犯人だろう
学校側は事件の早急な解決を望んでいた

ランドーは何人かの生徒から話を聞いた
その中にエドガー・アラン・ポーという名の生徒がいた
ポーは知識が高く、文学に精通し、士官学校にしては風変わりな青年だった
他の士官候補生たちは口が堅い
生徒たちの内情を探るために、ランドーはポーに協力をお願いするが…………

作品解説

原作はルイス・ベイヤードの小説「陸軍士官学校の死」

監督は「クレイジー・ハート」「ブラック・スキャンダル」のスコット・クーパー
クリスチャン・ベールと組むのは「ファーナス 訣別の朝」「荒野の誓い」に続いて3作目

2021年3月6日、Netflixは本作の映画化権を約5,500万ドルで購入したと発表した

日本では2022年12月23日から一部の劇場で公開された

オーガスタス・ランドー

かつてはニューヨークの伝説的な刑事だった
今は山小屋で1人で暮らしている
妻は2年前に病死
娘のマッティは誰かと駆け落ちした
士官学校で起きた不可解な猟奇殺人の捜査を依頼されるが…………

演じるのは「ダークナイト」などでおなじみのクリスチャン・ベール
彼は古風な男を演じるとよく似合う
とても渋くて格好よかった

エドガー・アラン・ポー

士官学校の候補生
知的で文学に精通し、フランス語も話せる
非常に賢いが、士官学校では変わり者として浮いている
事件の捜査に積極的に協力するが…………

「アッシャー家の崩壊」「黒猫」「大鴉」
エドガー・アラン・ポーはアメリカの著名な作家
「モルグ街の殺人」は世界最初の推理小説だといわれている
ポーは1849年に40歳で謎の死を遂げた

ポーがウェストポイント陸軍士官学校に入学したのは事実である
しかし、学校の生活は自由がなく、詩も小説も読むのを禁じられ、1831年にポーは退学した

本作でエドガー・アラン・ポーを演じるのはハリー・メリング
ハリー・ポッターシリーズのダドリー・ダーズリー役が有名

というか変わりすぎてもはや別人だよ!!
Netflix映画ではコーエン兄弟の「バスターのバラード」で印象的な演技を披露している

コーエン兄弟の最新作が見れる幸せ それだけで満足!! 今回は西部を舞台にした初の短編集 コーエン兄弟の技はもはや円熟の域まで達している...

ミステリー

士官学校の1人の候補生の死
犯人は生徒の中の誰かなのか?

本格ミステリーという趣きだった本作
だが、次第に事件は不可解な方向に向かっていく

死体から抜き取られた心臓
謎の儀式の跡
悪魔崇拝者

これはもはやオカルト・ミステリー
アラン・パーカー監督の傑作「エンゼル・ハート」を思い出した

作品のクォリティ

時は1830年
照明はロウソクだけ
画面の重厚な雰囲気が素晴らしかった
役者たちも上手くハマっている
ロバート・デュヴァルの出演も嬉しかった

とはいえ第2の殺人が起きるまでが長い
捜査がなかなか進展せず、ほとんど士官学校の中だけで画面の変化も乏しく、かなり中だるみを感じた
この辺りは残念だった

衝撃のクライマックス

とはいえ第2の殺人の後は怒涛の展開
思いがけない事件の真相
全てに決着が付いたと思ったら、さらなるどんでん返し
いたるところに貼られた伏線に唸らされた
ミステリーとしては及第点の作品になっている

まとめ

重厚なミステリー
映像の雰囲気が素晴らしい
若きエドガー・アラン・ポーが活躍するアイディアも面白かった
中だるみはあるが楽しめる作品だ

The Pale Blue Eye (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_pale_blue_eye
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/386024

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする