Netflix「罪の後」ネタバレ感想 最後まで目が離せないミステリー!!

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Netflixの台湾映画
殺人罪で投獄されていた元天才投手は、ニュースキャスターのリウを人質に取って脱獄するが…………

7年前の殺人事件の謎を追うミステリー
非常に完成度が高く、ラストは衝撃的

台湾のミステリー映画
7年前にガールフレンドを殺したのは誰なのか?
次々と浮かび上がる事実
深まっていく謎
脱獄して恋人の恨みを晴らそうとする元天才投手と、名声を得るために事件の真相を突き止めようとする記者
2人が次第に信頼関係を築いていく展開が熱い
警察に追われながらの事件解明も緊張感があった
キャストは皆が好演
特に主演の2人は素晴らしい
スピーディーな展開で、エンターテイメント性も高い
真犯人が誰か最後まで分からず、のめり込んで見てしまった
撮影、演出、編集のクォリティも高い
台湾映画の実力を思い知らされた
ミステリーが好きなら、文句なしにお勧め
充実した2時間を送れるだろう

予告編

The Post-Truth World | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「罪の後」(原題:罪後真相)
監督:チャン・イーフー
キャスト:ジョセフ・チャン、エドワード・チェン、ケイトリン・ファン、チョン・ヤオ、アンバー・アン、シー・チーティアン、チャン・ツーシュエン
上映時間:120分
製作国:台湾(2022年)

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ざっくりあらすじ

ガールフレンドを殺した罪で投獄されていた元天才投手のジャン・ジェンイー。ジャンはニュースキャスターのリウ・リーアンを人質に取り、脱獄する。リウはこの事態を利用して、再び名声を得ようと、7年前の殺人事件の調査を開始するが…………

感想(ここからネタバレ)

台湾映画のクォリティ、マジで凄い…………

脱獄

2012年、ジャン・ジェンイーは恋人のワン・シーユンとその弟のユーゾーと、アジアリーグを見に球場へ来ていた
ジェンイーは名門校の投手で、卒業後はメジャー行きが決まっていた
アメリカへはシーユンも一緒に行く約束をしていた
ところがシーユンが渡米を父親に反対されていると言いだした
ジェンイーとシーユンは口論になり、その場は別れた

球場の改修中のトイレで、ワン・シーユンの死体が発見された
ジャン・ジェンイーは容疑者として逮捕された
マスコミやネットは、ジェンイーが犯人だと連日騒ぎ立てた
ジェンイーは無罪を主張したが有罪になり、刑務所に収監された

2019年、リウ・リーアンは取材のため、刑務所へ向かっていた
リーアンは元ニュースキャスターで、今では「TRUE立場」というニュースチャンネルを運営していた
今日はシャオという囚人から話を聞く予定だ

刑務所内でリーアンがシャオから話を聞いていた時だった
急にシャオが体調を崩し、床に嘔吐した
刑務官とモップとバケツを持った囚人が、部屋に駆けつけた
その囚人はジャン・ジェンイーだった
ジェンイーは刑務官を昏倒させ、リーアンを人質に取った
そして、リーアンの車で刑務所を脱出した

刑務所から出ると、リーアンはすぐに解放された
ジェンイーはリーアンの車で、どこかへ消えてしまった
この脱獄事件は世間を騒がせた

今回の事件はリーアンにとって大きなチャンスだった
最近、人気が低迷していた「TRUE立場」
だが、この事件で世間は自分に注目している
上手くやればチャンネル登録者数100万人も夢ではない
リーアンはジェンイーの7年前の殺人事件のことを調べ始めたが…………

作品解説

台湾では2022年10月28日に劇場公開された

第59回金馬賞でジョセフ・チャンは主演男優賞に、ケイトリン・ファンは助演女優賞にノミネートされた

リウ・リーアン

かつては「社会を斬る」という番組のニュースキャスターだった
今では「TRUE立場」というニュースチャンネルを運営している
同じく記者だった妻のヤージンは2年前に病死
今では娘のジェンジェンと2人暮らし
ジャン・ジェンイーの事件を利用して、再び名声を得ようと考えるが…………

演じるのは「あなたを、想う。」などのジョセフ・チャン
金馬賞主演男優賞ノミネートも納得の熱演

ジャン・ジェンイー

元天才投手
高校卒業後はメジャー行きが決まっていた
家は貧しく、姉の仕事を手伝っていた
恋人を殺した犯人とされ、刑務所に入れられ…………

無実の罪で7年も刑務所にいたジェンイー
姉の作ったお粥を食べながら号泣するシーンには、思わずもらい泣き
演じるのは「君の心に刻んだ名前」のエドワード・チェン

ワン・ジェンジェン

リーアンの娘
明るく真っすぐな性格
SNSに夢中
文句を言いながらも、父親のことを心配している

ハードなストーリーなので、明るいジェンジェンの存在には救われた
演じるのは「アメリカから来た少女」のケイトリン・ファン
本作で第59回金馬賞で、助演女優賞にノミネートされている

台湾映画

「The Soul: 繋がれる魂」、「呪詛」
Netflixの台湾映画
どちらも非常にクォリティが高かった
キャストも実力派ぞろい
本作といい、台湾映画のレベルの高さには驚かされる

Netflixオリジナルの台湾映画 ある大企業の会長が殺され、検察官のチャオは刑事の妻と共に捜査に当たるが、事件には恐ろしい秘密が隠されて...
Netflixオリジナルの台湾映画 6年前に受けた呪いが、今度は幼い我が子に降りかかり………… 見たら悪夢にうなされそうな恐怖を味わ...

ミステリー

2012年、球場で女子高生ワン・シーユンが殺された
容疑者は恋人のジャン・ジェンイー
シーユンの爪からジェンイーのDNAが検出
その直前の口論も目撃されている
犯人はジェンイーで間違いないかと思われた

しかし、不可解な点も多かった
救急車を呼んだのはジェンイー自身
犯人ならなぜ逃げなかったのか?
そして、壊れた監視カメラ

リウ・リーアンはジェンイーは無実だと考えた
リーアンはジェンイーに協力して、事件を調べる
そして、次々と驚きの事実が発覚する

シーユンの遺体からはヘロインが検出されたが、そのことは揉み消されていた
そして事件当日、妻のヤージンは球場でシーユンと会っていた
亡くなった妻が事件に関係しているのか?

次第にあらわになっていく闇
疑わしい人物たち
真犯人は誰なのか?
非常に上質なミステリーとなっている

功罪

本作ではマスコミやSNSが大きく取り上げられている
恋人を殺した容疑者として逮捕されたジャン・ジェンイー

「名門校の天才投手が殺人」
「容疑者にはもともと暴力傾向があった」
「恋愛に未熟な未成年は、相手への依存傾向があり別れを受容できない」
「2人の家柄には格差があり、金銭面でのケンカが絶えなかった」
「DV彼氏」

今やSNSで誰もが情報を発信できる時代
大した根拠もなく無責任に、皆が犯人はジェンイーだと決めつけた
見ていてゾッとした
実際にこういう事件が起きれば、自分もネットを鵜呑みにしていたかも知れない
報道や発言の自由とは何なのか、改めて考えさせられた

真相

事件を追及していくリウ・リーアンとジャン・ジェンイー
次々と浮かび上がる事実
事件の直前に、シーユンの口座には大金が入金されていた
恋人のシーユンには裏の顔があったのか?
何もかもが疑わしく思えてくる

そして、明らかになる衝撃の真実
意外な真犯人
終盤の展開は凄まじかった
見終わった後、やりきれなさが残った

真実とは何なのか?
暴いてしまっていいものなのか?
非常に見ごたえのある作品となっている

まとめ

台湾のミステリー映画
非常に高いクォリティ
キャストも素晴らしかった
展開も二転三転して飽きさせない
満足度の高い一作だ

The Post-Truth World (2022) on IMDb

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