Netflix「ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン」ネタバレ感想 相棒との絆に感動!!

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Netflixオリジナル映画
実話を基にしたストーリー
アメリカ海軍初の黒人飛行士、ジェシー・L・ブラウンと彼の相棒のトム・ハドナーは、朝鮮戦争で危険な任務に挑むが…………

ジェシーとトムが次第に絆を深めていく姿が熱い
迫力ある空中戦と戦争の過酷さが描かれる

アメリカ海軍初の黒人飛行士を演じるジョナサン・メジャースは迫真の演技
「トップガン マーヴェリック」のグレン・パウエルも、ハングマンとは違ったタイプのパイロットを好演
相棒(ウイングマン)となった2人が友情を深めていく姿が、本当に感動的
他のチームメイトとの絆も熱かった
黒人ということで、いわれなき差別を受けるジェシー
厳しい現実も描かれる
戦闘機のシーンは迫力十分
空母への着艦訓練など見ごたえがあった
朝鮮戦争のシーンはかなりリアル
戦争の壮絶さ、虚しさも描かれる
「トップガン」とは異なるタイプの海軍航空もの
史実を基にしているだけに、重厚で胸に響く作品となっている

予告編

DEVOTION – Final Trailer (HD)

作品情報
作品名「ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン」(原題Devotion)
監督:J・D・ディラード
キャスト:ジョナサン・メジャース、グレン・パウエル、クリスティーナ・ジャクソン、トーマス・サドスキー、ジョー・ジョナス
上映時間:139分
製作国:アメリカ(2022年)

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ざっくりあらすじ

アメリカ海軍初の黒人飛行士、ジェシー・L・ブラウンと彼の相棒のトム・ハドナーは、朝鮮戦争で危険な任務に挑むが…………

感想(ここからネタバレ)

ジェシー・L・ブラウンという黒人飛行士がいたことを初めて知った…………

海軍航空隊

1950年3月、トム・ハドナー中尉はクォンセット・ポイント海軍航空基地の第32戦闘飛行隊(VF-32)に転属した
トムはそこで海軍パイロット初のアフリカ系アメリカ人であるジェシー・ブラウンと出会った
ジェシーはトムによそよそしい態度だった
中佐はトムとジェシーに、コンビを組むように命じた

部隊に戦闘機F4U-コルセアが配置された
強力だが扱いが難しいと評判の機体だ
トムはコルセアの操縦に上手く順応してみせた
しかし、ジェシーは苦戦しているようだった

コルセアの空母着艦訓練が行われた
不合格の場合は、部隊を去らなければならない
ジェシーはかろうじてテストに合格した

ソ連の侵略を抑止するため、ジェシーやトムたちVF-32は、地中海に配備された空母レイテに移送された
ついに実戦任務が始まるのだ
空母でも訓練は欠かせなかった
また空母に同乗した他の部隊には、ジェシーを黒人だと馬鹿にする者もいた
トムはそれが許せなかったが、ジェシーは相手にしていないようだった
そんな時、ジェシーと仲の良かったキャロルが、空母の着艦に失敗し…………

作品解説

監督は「Sleight (2016)」、「Sweetheart (2019)」のJ・D・ディラード
ディラードの父親も黒人パイロットで、映画の技術顧問を務めた

劇中では実際のF4U-コルセアが使われた

「トップガン マーヴェリック」と違い、映画に登場する戦闘機は現在廃止されているため、飛行シーンのほとんどはCG

映画の終盤でグレン・パウエルが授与される名誉勲章は、本物のトム・ハドナーの物である

アメリカでは2022年11月23日に劇場公開された

ジェシー・ブラウン

米国海軍で初のアフリカ系アメリカ人のパイロット
力量は確かだが、コルセアの操縦に苦戦する
妻のデイジーと娘のパムを愛している
他のパイロットとは距離を置いている
自分のウイングマンとなったトムと、次第に信頼を深めていくが…………

演じるのはジョナサン・メジャース
「アントマン&ワスプ クアントマニア」「クリード3」と話題作への出演が続く注目の俳優である
Netflix映画「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野」は西部劇の超傑作

Netflixオリジナル映画 かつて両親を殺した男が刑務所から釈放されると知って、ナット・ラブは復讐のために昔のギャング団の仲間を集めるが...

トム・ハドナー

VF-32に新たに配属されたパイロット
ジェシーのウイングマンを命じられる
パイロットの技術は一流
聡明で穏やかな性格
相棒としてジェシーのことを気にかけるが…………

演じるのは「トップガン マーヴェリック」で注目を集めたグレン・パウエル
傲慢な性格のハングマンとは違い、こちらでは謙虚で穏やかな性格
「トップガン マーヴェリック」、「ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン」
グレン・パウエルは2022年に2本の映画で、海軍のパイロットを演じている

デイジー・ブラウン

ジェシーの妻
気丈な性格
夫の無事を祈っている
トムにジェシーを見守ってくれるようにお願いするが…………

演じるのはクリスティーナ・ジャクソン
ジェシーを陰から支える妻を好演

「トップガン マーヴェリック」

2022年は「トップガン」の36年ぶりの続編「トップガン マーヴェリック」が、世界中で大ヒットした

あの大ヒット作「トップガン」の36年ぶりの続編 伝説のパイロットであるマーヴェリックの新たな任務は、トップガンの教官を務めることだった……...

同じく2022年に公開された「ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン」は、共通している点が多い

グレン・パウエルが出演
海軍のパイロットが主人公
派手な戦闘機のアクションが見どころ

しかし、映画のタイプはかなり異なっている
「トップガン マーヴェリック」は監督のジョセフ・コシンスキーが語ったように、仲間との団結や勝利と達成感を描いたある種のスポーツ映画
対して「ディヴォーション: マイ・ベスト・ウィングマン」は史実に基づき、戦争の過酷さを描いたリアル志向の作品だ
どちらもそれぞれの魅力がある映画となっている

ウイングマン

ウイングマンとは先頭の航空機のやや後方を飛行し、サポートするパイロットのことを指す
お互いに命を預け合う関係だ

黒人として、ずっと差別と闘ってきたジェシー
パイロットに選ばれるまでの苦労は、尋常ではなかった

「黒人に戦闘機の操縦なんて無理だ!」
「さっさと出ていけ!!」

ジェシーが鏡に向かって呟くシーンが印象的
それはジェシーが今まで白人に言われてきた言葉
彼は全てをメモに取ってきた
そして、その言葉を唱えることで、自分を奮い立たせるのだ

最初はトムに対して距離を取っていたジェシー
だが、次第に2人は信頼で結ばれていく
2人は真のパートナーになったように見えた
けれど、ジェシーの苦悩はトムの想像を超えていた

「トム、救命具を投げるだけじゃなく、一緒に水に飛び込んでくれ!」

ジェシーが懇願するように言うシーンは、彼の孤独が痛いほど伝わってきた

戦争

本作で描かれるのは朝鮮戦争
それは想像を絶する過酷さだった
「トップガン マーヴェリック」とは違い、仲間の死も描かれる

「重要なのは全員が無事に帰還すること」
任務の前の中佐の言葉が印象的

対空砲が飛び交う中の橋爆破の任務や、敵戦闘機との空中戦
CGが使用されたようだが、そうとは感じさせないリアルな出来栄え
派手なスカイ・アクションが楽しめた

だが、終盤の展開は意表をつかれた
中国兵の発砲で、ジェシーのコルセアの機体に穴が開く
オイル漏れでジェシーは不時着を余儀なくされる

派手な空中戦などではない
史実ならではの地味でリアルな展開
フィクションだったら考えられないだろう

不時着したジェシーは、機体に足を挟まれコクピットから抜け出せない
トムはジェシーを助けるために、自分も故意に不時着して、彼の元へ向かう

これでジェシーは助かる!

そう期待したが現実は残酷だった
ジェシーはコクピットから抜け出せないまま、息を引き取る
トムはジェシーの遺体を持ち帰ることも出来なかった
史実の重みに圧倒された

まとめ

「トップガン」とは違ったタイプのドラマ
ジェシーの生きざまが胸に残る
トムとの絆も良かった
史実ならではの重厚さを伴った作品だ

Devotion (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/devotion_2022

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