Netflix「ザ・プロム」ネタバレ感想 落ち目のスターたちが起死回生を狙う!!

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Netflixオリジナルのミュージカル映画
ブロードウェイの落ち目のスター、ディーディーはイメージ回復のために、同性愛者というだけでプロム参加を拒否された田舎の女子高生を救いに、仲間たちと現地に乗り込むが…………

楽しくて可愛らしいミュージカル
メリル・ストリープとニコール・キッドマンという2大女優が、素晴らしい歌とダンスを披露
ちょっと冗長になっているのが残念

かなり本格的なミュージカル
歌とダンスは見ごたえがあった
2大オスカー女優が共演ということでお堅い映画かと思ったら、かなりコミカルな内容
爆笑できるシーンが多かった
キャラクターもそれぞれ魅力的
残念だったのは中盤、ストーリーが停滞すること
だが、クライマックスは盛り上がり、ハッピーな気分になった
明るく華やかで豪華
年末に見るのにふさわしい作品
特にミュージカルファンは必見だろう


予告編

『ザ・プロム』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ザ・プロム」(原題The Prom)
監督:ライアン・マーフィー
キャスト:メリル・ストリープ、ジェームズ・コーデン、ニコール・キッドマン、キーガン=マイケル・キー、アンドリュー・ラネルズ、アリアナ・デボーズ、ジョー・エレン・ペルマン、ケリー・ワシントン
上映時間:131分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

ブロードウェイの落ち目のベテラン俳優ディーディーとバリーたちは、新作の舞台が酷評を受けて焦っていた。そんな時、インディアナ州の田舎町の女子高生エマが、同性愛者というだけでプロムの参加を拒否されたというニュースを目にする。ディーディーたちはエマを助ければイメージ挽回になると、現地に乗り込んでいったが…………

感想(ここからネタバレ)

予想以上にコミカルな内容で楽しかった

イメージ挽回

ブロードウェイのベテラン舞台俳優ディーディー・アレンバリー・グリックマンは、新作ミュージカルが酷評を受けて、俳優生命の危機に立たされていた
そんな時、SNSでインディアナ州の田舎町の女子高生エマが同性愛者という理由で、PTAからプロムへの参加を拒否されたというニュースを目にする
エマを助ければ自分たちのイメージが回復し、舞台の宣伝にもなる
ディーディーたちは同じくキャリアアップを狙うアンジートレントを連れて、インディアナ州へ向かった

同性同士のカップルのプロムへの参加は認められない
その日、高校の体育館ではPTAの集会が行われていた
特に猛烈に反対しているのは、PTA会長のグリーン夫人だった
エマは窮地に立たされていた

そこへディーディーたちがいきなり乗り込んできた
何事かと校長のトムをはじめ、全員が呆気にとられた
自分たちはエマを救いに来たと、ディーディーは誇らしげに宣言
グリーン夫人は激怒
ディーディーたちの登場は、ただ混乱を招いただけだった

騒動の後、エマはこっそりと恋人と会っていた
その恋人アリッサはグリーン夫人の一人娘だった
いまだにアリッサは母親に、本当のことを告げられていない
エマたちのプロムへの参加は、絶望的かと思われたが…………

メリル・ストリープ

かつてはトップスターだったが、今は落ち目のベテラン舞台俳優ディーディー・アレンを演じる
自己中心的でわがままな典型的なセレブ
そのためイメージは地に落ちている
何とか自分の名誉を挽回したい
ディーディーは女子高生エマの騒動を利用しようと考えるが…………

メリル・ストリープは「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」に続いてのミュージカル出演
見事なダンスと歌声を披露している
ストリープは最年長キャストながら、本編でダンスシーンが一番多い
見事なダンスにニコール・キッドマンも、目を見張ったという

劇中でディーディーが「エビータ」を演じるには年を取りすぎているといわれたと、歌うシーンがある
実際にメリル・ストリープも1996年の映画「エビータ」で最終候補に残ったが、結局はマドンナが役を勝ち取った

ニコール・キッドマン

ずっとコーラス・ガールから抜け出せないアンジーを演じる
いつか主役として舞台に立ちたい
そんな日の目を見ないアンジーは、エマの立場に同情
2人は友情を紡いでいく

ニコール・キッドマンがエマ役のジョー・エレン・ペルマンと、家の中で「ザズ」を歌うシーンは最高
印象的な名場面となっている

メリル・ストリープとニコール・キッドマンは、2002年の「めぐりあう時間たち」でも共演
この作品でキッドマンはアカデミー主演女優賞を受賞している

ミュージカル

本作の監督はミュージカル・ドラマ「glee グリー」を大ヒットさせたライアン・マーフィー
豪華で華麗な歌とダンスが満載の作品となっている
メリル・ストリープ、ジェームズ・コーデン、ニコール・キッドマン
大スターが楽しそうにダンスしているのが印象的だった

原作は2016年に初演されたミュージカル「プロム」
脚本も映画と同じくボブ・マーティンとチャド・ベゲリンが手がけている
2019年のトニー賞で6部門にノミネートされた

セレブ

落ち目の大スター、ディーディーとバリー
序盤の高慢っぷりが凄い
全てが自分中心
目立たないと気が済まない
エマを助けるのも、ただの売名行為
下心満載である

高校の体育館に押しかけるディーディーたち

「私たちは助けに来たの! …………えーと、名前何だっけ?」

場違い感が凄くて、笑いがこらえられなかった

自分たちの利益しか考えていなかったディーディー
しかし、次第にエマに同情し、理不尽な立場にいる彼女を心の底から助けたいと思うようになる

「善行ってどうしてこんなにお金かかるの?」

文句を言いながらもエマに協力するディーディーたちの姿が微笑ましかった

本当の自分

恋人のアリッサと一緒に、プロムでダンスをしたい
エマの願いはそれだけ
それなのに周りからは拒絶され、両親からは家を追い出された
本当の自分を打ち明けただけなのに、エマは居場所を失った

同性愛者

そのことを周囲にカミングアウトすることは、勇気が必要だった
確実に生きづらくなる
でも本当の自分を隠して生きる方が、もっとつらい

エマがその想いを歌にする場面には、とても胸を打たれた
そして、その呼びかけは周囲に広がっていく

中だるみ

途中までは楽しかった「ザ・プロム」
しかし、中盤で中だるみが発生する
スターを集めすぎた弊害か
それぞれに見せ場を作ろうとして、本筋が停滞してしまうのだ
この辺りはもどかしかった

また終盤、エマをいじめていた生徒たちが改心する展開は、かなり雑
ご都合主義としか思えなかった
もう少し説得力のあるストーリーを期待したかったところだ

クライマックス

エマは自分の力で、プロムを開催することを決意
そのエマをディーディーたちブロードウェイ組が後押しする

本当は自分たちの人気回復が目的だった
そのことをエマに打ち明け、謝罪するディーディーたち

贖罪

みんなの心が一つになるラストは、清々しい大団円だった

まとめ

不満点もあったが、なかなか楽しめた
メリル・ストリープやニコール・キッドマンが楽しげに演じているのが印象的
豪華絢爛なミュージカル
2020年を締めくくるのにふさわしい一作だ


The Prom (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_prom_2020
allcinema
https://www.rottentomatoes.com/m/the_prom_2020

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コメント

  1. より:

    つまんない