Netflixオリジナル映画
誘拐されたパパとママを、子供たちは追跡するが…………
ファミリー向けのアクション・コメディである
なかなか楽しかった
突出して優れているわけではないが、見ている間は退屈しない
高尚なものを期待しなければ、それなりに満足できるだろう
子供たちが個性的
生真面目なママの驚きの過去も面白い
アクションにけっこう力が入っている
笑えるシーンも多かった
最後は家族愛でほっこりできる
「スパイキッズ」のような映画が嫌いじゃないならおススメ
予告編
作品情報
作品名「スリープオーバー ～夜の大冒険～」
監督：トリッシュ・シー
キャスト：セイディ・スタンリー、マクスウェル・シムキンズ、マリン・アッカーマン、ケン・マリーノ、ジョー・マンガニエロ
上映時間：103分
製作国：アメリカ（2020年）
ざっくりあらすじ
パパとママが誘拐された。子供たちは両親を救出するために後を追うが、次第にママのもう一つの顔を知ることになり…………
感想（ここからネタバレ）
過激なシーンもなく、家族で楽しめる
夏休みにピッタリだ
ママの秘密
クランシーは自分に自信のない15歳の女の子
チェロの腕前を教師は褒めてくれるが、人前で演奏する自信がなかった
弟のケヴィンは想像力豊か
今日も社会の時間で、荒唐無稽な発表をして先生に注意された
パパのロンはパティシエ
ママのマーゴットは地味な専業主婦
クランシーは憧れのトラヴィス先輩から、パーティーに誘われた
だが、生真面目なママが許してくれるはずがない
何しろ自分に携帯も持たせてくれないのだ
携帯を持っていないのは、クラスで自分1人である
親友のミムが、夜中に一緒に抜け出してパーティーに行こう、と誘ってくれた
一方、家にはケヴィンの友達のルイスが泊まりに来ていた
夜中にルイスがトイレに入っている時、荒々しい音がした
見るとロンとマーゴットが、見知らぬ男たちに連れ去られるところだった
ルイスはケヴィンとクランシーとミムに、助けを求めた
両親の姿はすでになかった
どこへ連れ去られたのか？
途方に暮れるクランシーたち
だが、テーブルの上に、ママがこっそり残したメッセージを発見し…………
子供たち
自分に自信のないクランシー
おしゃれで気の強いミム
想像力豊かで口が達者なケヴィン
神経質なルイス
誘拐されたロンとマーゴットを救出するため、4人の子供たちは彼らを追跡する
そして、平凡な専業主婦だと思っていたママの意外な素顔を知ることになる
4人の子供たちは皆が個性的
掛け合いが楽しかった
わずかな手がかりを頼りに、両親を追う子供たち
様々なヒントを紐解く姿は、まるで「ダ・ヴィンチ・コード」のよう
自分に自信がなかったクランシーが、次第に生き生きとしてくるのも面白い
母親のマーゴットが実はかつて凄腕の窃盗犯だったと知るクランシーとケヴィン
マーゴットが隠した秘密兵器の数々を倉庫で発見するシーンは、「スパイキッズ」的な楽しさがあった
大人たち
パティシエでちょっと頼りない性格のロン
地味で心配性の母親、マーゴット
実はかつて高級品だけを狙う窃盗犯の1人だったマーゴット
戦闘力も超一流
その過去は家族にも秘密だった
妻の知らない素顔に戸惑うロン
さらにはマーゴットのかつての婚約者で相棒、レオが現れる
マーゴットとレオの親しげな姿に、嫉妬するロンが面白い
大人パートは奇妙な三角関係が楽しめる
子供パートと大人パート
この辺りのメリハリは良かった
アクション
平凡だと思っていた人物が、実は凄腕
アクション映画の定番の一つ
大勢の敵をなぎ倒していくマーゴット
そんなママを大興奮で応援する子供たち
かなり痛快なシーンとなっている
また全く役に立たないと思われたロンの、終盤の意外な活躍も面白い
この辺りはキャラクターそれぞれに見せ場があり、好感が持てた
地味な伏線回収など、意外と丁寧なシナリオだったように思う
家族愛
今までの生活は全て偽りだったのか？
自分たちが知らないママの姿に、不安になるクランシーたち
もうママは自分たちの元を離れてしまうのでは？
だが、ママは家族を選んだ
家族こそマーゴットにとって、もっとも大切で守りたいものだったのだ
くだらないギャグを連発するたわいもない娯楽作である本作
しかし、最後は家族愛に収束していく
予想通りなのだが、やはり心地いい
まとめ
アクションとギャグとちょっぴり家族愛
たわいもない作品だが、嫌いじゃない
家族で楽しむにはピッタリ
ただし高尚なテーマなどは期待しないことだ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_sleepover
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/373396
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