【海外の反応】「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」の評価は!?

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「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は1993年11月1日に北米でVHSが発売、2004年6月8日にDVDが発売された

日本での公開は1984年2月11日

高橋留美子の人気コミック「うる星やつら」
その劇場版アニメ第2作「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」
学園祭を翌日に控えた友引高校
あたるたちも準備に追われて、学校に泊まり込んでいた
しかし、実は彼らは学園祭の前日を、知らない内に延々と繰り返していた…………

押井守の原点といわれるこの作品
果たして海外ではどういう評価をされているのか?

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「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」

学園祭を翌日に控えた友引高校
その準備のために校内は、生徒たちでごった返していた
あたるやラム達、2年4組の面々も例外ではなかった
彼らは連日、学校に泊まり込んで準備を進めていた

そして、翌日になった
友引高校は変わらず学園祭の前日のままだった
あたるたちは知らずに同じ日を、延々と繰り返していたのだ

その異常事態に気付いた2年4組の担任・温泉マークと養護教員のサクラは、原因を究明するために生徒全員を帰宅させる
ところが、無事に家に帰りつけたのは、あたるとラムだけだった
他のみんなは何度帰ろうとしても、友引町に戻ってしまう
ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーで、空から友引町を確認した
すると、そこには友引町を甲羅に乗せて空中をさまよう巨大な亀の姿があった…………

原作は高橋留美子の人気コミック「うる星やつら」

諸星あたるを演じるのは古川登志夫
ラムは平野文
面堂終太郎は神谷明
メガネは千葉繁
脚本・監督は押井守
アニメーション制作はスタジオぴえろ

海外の評価

アメリカでは「URUSEI YATSURA 2: BEAUTIFUL DREAMER」のタイトルで発売された

Urusei Yatsura 2: Beautiful Dreamer (1984) Original Trailer [FHD]

現時点でのIMDbのスコアは7.4/10
ロッテントマトの観客支持率は91%となっている

メディアの評価

Silver Emulsion

押井守の作風が本格化した頃の作品だと、見る前に聞いていました
楽しいコメディである「うる星やつら」と、押井のシリアスなタッチが噛み合うのか、正直心配でした
おそらく退屈するだろうと覚悟していましたが、代わりに今まで見た中で最高の押井映画の1つを発見しました(1番は「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」です)
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」はシリーズとしては異色作ですが、驚くほど上手く機能しています

THEM Anime Reviews

あたるやラムや仲間たちのいつもの楽しいドタバタを期待していると、あなたはガッカリするでしょう
ビューティフル・ドリーマーはシリーズおなじみのコメディではなく、むしろシュールレアリストである押井守の作品で、多くのミステリーと奇抜さを備えています
「天使の卵」のようなシュールな作品や「攻殻機動隊」のような心理スリラーで知られる押井監督が、「うる星やつら」のようなコメディシリーズを監督していたことを知ると、多くのファンは驚くでしょう
もちろん完璧ではありません
ビューティフル・ドリーマーは単独の作品として成り立っていません
観客はキャラクターたちをすでに知っているという前提で、話が進みます
マイナス面として私が見たバージョンの英語吹き替えは、今まででもっとも最悪でした
また、これはかなり古い映画であることを覚えておいてください
アニメーションと音楽は時代遅れですが、映画のシュールな雰囲気はよく反映されており、当時としては適切です
吹き替えが酷くて時に混乱させますが、ビューティフル・ドリーマーは色々と考えさせられる楽しい映画でした
他の「うる星やつら」とは異なりますが想像力に富み、愛されているシリーズへの歓迎すべき追加作品です
4/5

Otaku USA Magazine

この映画が「恋はデジャ・ブ」に似ていると指摘する人がいるかも知れませんが、ビューティフル・ドリーマーはそれより10年近く前の作品です
また、あたるや仲間たちと永遠を過ごしたいというラムの願いは、押井の「うる星やつら」というシリーズの本質への言及であると考える人もいるかも知れません
うる星やつら(またはほとんどのシットコム)の魅力とは、慣れ親しんだ居心地のいい世界が厳格に守られていることにあります
これらのキャラクターは、ほとんど区別できない日々の無限ループにすでに閉じ込められています
しかし、ビューティフル・ドリーマーにはそんな批評めいたものだけではなく、どこか失われていくものを惜しむような哀愁が感じられます

myReviewer.com

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」をついに手に入れました!
劇場版6作の内、この作品だけが英国でリリースされていなかった
しかし先日、米国でリリースされ、私はそれを輸入しました
本当はBlu-rayを望んでいたのですが、リージョンがロックされていたので、DVDで妥協しました
私は他の5つの映画を何度も見ましたが、ビューティフル・ドリーマーはファンから長い間、うる星やつらの最高の映画と評されてきました
そのため私の期待は膨れ上がっていました
結論としてビューティフル・ドリーマーは、確かにこれまでで最高のうる星やつらの長編映画です
最初の映画と違い、この作品に登場するエイリアンはラムとテンちゃんだけです
奇抜なストーリーも、リアルな土台があればより効果を発揮します
私にとって映画の唯一の問題は、終盤であたるがいくつもの夢を渡り歩くところで、いつも眠くなることです
カフェインの強い昼間に見るのがお勧めです
7/10

Rumic World

この映画はうる星やつらの宝石であり、王冠です
傑作という言葉がふさわしい
押井守の独特のスタイルは、最初の映画よりもこちらの方が顕著です
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は押井ののちの傑作よりもコミカルで誇張されているかも知れませんが、同じように注意深い静寂な空気があり、キャラクターたちの日常がリアルに描かれています
また音楽がとても素晴らしい
これはアニメファンなら、見なければならない作品です
あなたがうる星やつらのファンであろうとなかろうと、ビューティフル・ドリーマーの魅力に抵抗するのは難しい
80年代のトップ10のアニメ映画の1つではないにしても、間違いなく最高のうる星やつら映画です

観客のレビュー

「とても1984年に作られたとは思えない! 音楽も素晴らしかった」

「大好きな映画の1つです」

「10歳か11歳の頃、うる星やつらに出会ったのが、私がアニメに夢中になったきっかけでした。全てのうる星やつら映画の中で、もっとも私のお気に入り。ドタバタとシュールレアリスムを組み合わせた映画を、他に知りません」

「うる星やつらのマンガやテレビシリーズのキャラクターを知らないと、理解するのは難しいかも知れませんが、それでも素晴らしい映画です。私が原作に興味を持ったきっかけは、この映画でした」

「原作を読んでなくても楽しめる。高橋留美子の傑作!」

「これまででもっとも好きな映画の1つ」

「押井作品の中で非常に過小評価されているが重要な映画。これは彼が完全にクリエイティブなコントロールを許可された最初の長編映画です」

「うる星やつらとしては異色作ですが、とても思い出深い作品です。ストーリーから音楽まで、全てが素晴らしい。このシリーズの私のお気に入りの1つ」

「非常に哲学的なアニメ映画。プロットはとても面白く、同時に思慮深いものです。全てを理解するには数回見る必要があるかも知れませんが、全体として素晴らしい映画であり、コメディで哲学を楽しみたい人にはお勧めです」

「念のため、この映画の吹き替え版も見ました。アメリカ人の声もいいけど、やはり日本の声が好き。この映画は『夢とは何か? 現実とは何か?』を探求します。いつものうる星やつらではないことに、最初は失望しましたが、いつの間にかその知的で哲学的な内容に惹き込まれました。いくつかの欠点はありますが、最終的にはとても楽しかった」

「私はうる星やつらについて、全く知りませんでした。たまたまケーブルテレビでこの映画を見た時、設定がよく分からなかったにも関わらず、いつの間にか楽しんでいました。90年代の映画だと思っていたので、作られたのが1984年と知って驚きました。全体的に本当に楽しくて面白かったです」

「奇妙な作品ですが、それでも6本の劇場版の中で最高です」

「おなじみの人気シリーズが夢の中の世界だったという発想は、多くのSF作家に影響を与えました。何度か再鑑賞する価値のある素晴らしい映画であり、押井守の才能の出発点を目撃できたのは、素晴らしいことでした」

「この映画は私が最初に見たうる星やつらであり、すぐにシリーズに夢中になりました。アニメーションは素晴らしく、キャラクターは魅力的で、ミステリーは興味深い。この映画は絵画のように美しく芸術的です。評価: 10/10 – パーフェクト!」

「押井守の最高傑作の1つ。彼は非常に型破りで独創的な演出をしており、革新的な演出家としての優れたスキルを早くから発揮しています。見て、驚いてください」

「誰だって人生で1本は、かけがえのない映画があるはずです。私にとってはビューティフル・ドリーマーがそうです。素敵なラブストーリーで、何度見ても泣けます」

「私が見た中で最高のアニメ映画の1つ。これは押井守のキャリアの中で、最高の作品です。間違いなくお勧めします」

「この映画の魅力を上手く表現するのは難しい。押井守のキャリアの初期の作品で、テーマは共通しますが、のちの前衛的で難解な作品より非常に見やすい。そこがこの映画の最大の魅力かも知れません」

「イギリスでこの映画を手に入れるのは容易ではありませんが、待った甲斐がありました。吹き替えは酷かったが、それでも楽しかった。うる星やつら映画の中で、もっとも雰囲気のある作品だと思います。どこに住んでいても、DVDを買う価値がある」

「これは素晴らしい映画です。エンディングの『愛はブーメラン』もキャッチーでした」

「うる星やつらシリーズは日本文化に根差したドタバタコメディで、私の好みではありません。しかし、攻殻機動隊で有名な監督の押井守は、テレビシリーズの設定を利用しながらギャグを抑えめにして、夢がどのように相互作用するかというシュールで哲学的な映画を作成しました。これはまだコメディですが、テレビシリーズよりはるかに深みがあります。夢の性質と私たちが現実と認識しているものは何かというテーマを探求する、非常に巧妙でよく出来た映画であり、押井がのちの映画でも追及する領域でもあります。日本の民話である浦島太郎と荘子の蝶の夢について知っておくと、この映画を理解するのに役に立ちます」

「うる星やつらに興味がなくても、この映画は絶対に見るべきです。ゴージャスでスマートな作品で、記憶に残る瞬間が数え切れないほどあります」

「ビューティフル・ドリーマーはつねに私のお気に入りの映画です。初めて見た時は謎めいた展開に、すぐに惹き込まれました。ユーモアと軽度のホラーの組み合わせは、非常に効果的です。さらに注目すべきは、予想以上にラムやあたるのキャラクターを深く掘り下げたことです」

「90年代後半にSci-Fiチャンネルでこの映画を初めて見た時から、何度も楽しんでいます。アニメーションは素晴らしく、35年経った今でも見栄えがします。ストーリーはとても楽しく、映画が扱っている深い哲学的テーマも興味深い。全体的にビューティフル・ドリーマーは素晴らしい映画です。見る前に、シリーズをチェックすることをお勧めします」

「偉大なマエストロの最初の真の傑作。ビューティフル・ドリーマーはこれまでに制作された最もユニークな長編アニメーション映画の1つであり、今日でも影響を与え続けています」

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」をAmazonビデオで視聴

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コメント

  1. 匿名 より:

    手書きセル画時代の一つの頂点だと思う 学園祭前日の校内などのモブシーンで群衆がそれぞれ勝手に動き回っているシーンはアニメーターの情熱が無ければ出来ない

    • 匿名 より:

      セル画は原画のカーボン複写だからセルに手描きなんてしてないぞ
      原画は今も昔も紙に鉛筆で描いてるから情熱に変わりはない
      カーボン複写をパートのおばちゃんが塗る代わりにPCに取り込んで彩色編集してるだけ
      彩色もフィルム撮影も元からアニメーターの仕事じゃないからセルに触りももしない

  2. 匿名 より:

    原作者が監督に不快感を示したって経緯から、日本では今も正面から褒めづらい不遇の作品
    間違いなく名作なんですけどね

    • 匿名 より:

      怒ったり不快感を示したとかじゃなくて、実際は
      原作者がこれは監督の作品ですと言ったのが曲解されて怒ったと漏れ伝わったんだってさ

      • 匿名 より:

        要は原作者から「これは、私のうる星やつらじゃないですね」って言われたんでしょ
        怒ったりではないかもしれないが、それってどうなんだろうな

        • 匿名 より:

          別に宮崎のルパンがあったっていいし出崎のジョーがあったってかまわない
          押井だって他の人が作るのを邪魔してるわけじゃないんだから
          押井版が気に入らなきゃ他の人が押井より売れるもんを作ればいいだけ

      • 匿名 より:

        当の押井守本人はあれで作者に嫌われたと明言してるけどな

        • 匿名 より:

          預かった他人の子をこうして、親に好かれる理由は無いか(笑)
          でもTVシリーズのいくつかのエピソードも含めて、覚悟の上の仕事だと思うわ。

          • 匿名 より:

            そもそも、あの時代に原作通りに作ってるアニメなんてほとんど無いし

  3. 匿名 より:

    とらんきらいざぁ?↺

  4. 匿名 より:

    アニメ、しかもうる星やつらで哲学ぽい高尚なことをやったというのが当時としては斬新で良かったのかもしれないが、今見るとメッセージに何か深いものがあるわけでもなく、ひたすら退屈だったなあ

  5. 匿名 より:

    結局、EDで校舎の階数が変わってしまっていたことは狙ったのか、作画ミスなのか、どっちだったの?

    • 匿名 より:

      作画ミス

      • 匿名 より:

        わざわざ劇中で「階数が変わっている」というセリフも入れてるんだから
        狙ってるに決まってるだろ

        • 匿名 より:

          まず、EDの校舎はインタビューで押井自身がミスだと言ってる。

          それは置いても、楽しい夢の世界は終って、現実に「戻される」最後が肝要なのに、校舎をよく見てね、まだ夢の中かもよ?みたいなことしちゃったらあの映画の意味合いが変わっちゃうと思うんだが

  6. 匿名 より:

    名作ではあるが押井のいつもの胡蝶の夢のワンパターンな展開