Netflix「未来戦記」ネタバレ感想 香港歴代興行収入1位のSF超大作!!

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香港で歴代興行収入1位を記録した作品
2055年、荒廃した地球に隕石が落下し、そこからエイリアンが出現して人類は絶滅の危機に瀕するが…………

見せ場満載、サービス満点のSF超大作
十分に面白いが、色々な名作のアイデアの寄せ集めな印象も否めない

荒廃した地球
そのビジュアルやスケールに圧倒された
製作費が高額なのが、手に取るように分かる
こんなSF超大作なのに、未来的な戦闘服を装着したメインキャラクターがおっさん3人というのが面白い
ところどころにB級感が漂うが、CGはかなりのクォリティ
ストーリーはちょっと生真面目で面白みに欠けるが、後半の盛り上がりは凄い
不気味なモンスターや軍用ロボとの戦いは、かなりワクワクした
見せ場満載でお腹いっぱい
娯楽作品としては及第点
その代わり、SF映画としては独創性が感じられず、チープな印象
香港映画歴代興行成績1位も納得の作品だが、あまりハードルを上げない方がいいだろう

予告編

Warriors of Future | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「未来戦記」(原題Ming yat zin gei)
監督:ン・ヒンファイ
キャスト:ルイス・クー、ラウ・チンワン、カリーナ・ラウ、チョン・カーファイ、ツェ・クァンホー、フィリップ・キョン
上映時間:110分
製作国:香港(2022年)

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ざっくりあらすじ

2055年、大気汚染と温暖化で荒廃した地球に、隕石が落下。そこから出現したエイリアン「パンドラ」によって、人類は滅亡の危機を迎えていた。空戦部隊のタイラーは街を救うため、部下を率いて命がけのミッションに挑むが…………

感想(ここからネタバレ)

製作費が湯水のように使われている
こんな作品、日本や韓国じゃ絶対に無理…………

終末

21世紀以降、軍用ロボットが開発され、世界各地で戦争が勃発した
さらには地球温暖化と災害によって、大気は汚染された
地球は滅亡へと進んでいた

有害な大気から人類を守るため、世界各地の政府はドーム状のスカイネットを建設した
2055年、建設中のB-16エリアに巨大な隕石が落下
その中からエイリアン「パンドラ」が出現した
パンドラは植物のような形状で、雨が降ると活発化し街を破壊した

科学者がパンドラには大気を浄化する力があることを発見
パンドラは特定のウィルスにより無力化できる
そうして開発されたのが遺伝子弾だった
これをパンドラの雌しべに撃ち込めば、パンドラは無害になり大気は清浄になる

空戦部隊の隊長タイラーに、そのミッションが託された
本部から派遣されたタム大佐は、この作戦が失敗したらプランBを実行するという
それはパンドラを空爆するというものだった
16万人の市民が死亡すると予想される
タイラーの友人であるジョンソン司令官は、それだけは絶対に避けたかった

ミッションが開始された
次の嵐まで3時間
それまでに作戦を成功させなければ、プランBが実行されてしまう
タイラーたち空戦部隊は、市民の命を背負って飛び立つが…………

作品解説

監督は本作がデビュー作となるン・ヒンファイ
ン・ヒンファイはこれまで視覚効果アーティストとして、様々な作品に関わってきた

製作費は4億5000万香港ドル(およそ78億円以上)
準備期間に3年
撮影期間に6ヵ月
そこから完成までに4年が費やされた
香港映画史上最大規模の作品となっている

香港では2022年8月25日に公開
公開から6週間で、累計興行収入は6,684万香港ドルを超え、香港で最高の興行収入を上げた中国映画となった

タイラー

B-16地区の空戦部隊の隊長
操縦のエキスパート
部下の命を第一に考えている
シシーという幼い娘がいたが、病気で亡くなった

責任感がある熱い男
演じるのは「エレクション」や「プロジェクトBB」のルイス・クー

ジョンソン

空戦部隊の司令官
タイラーの戦友で、彼のことを誰よりも頼りにしている
通信が途絶えたタイラーを救出に、自ら現場へ赴くが…………

演じるのは「レクイエム 最後の銃弾」のラウ・チンワン

スカンク

タイラーの30年来の友人
同じ隊に所属し、戦闘で片目を失明した
軍のやり方に納得がいかず除隊
それ以来、タイラーとは疎遠

タイラーの危機を知り、再び戦場へ赴く
演じるのはフィリップ・キョン

SF超大作

相当に力の入ったSF超大作
日本でこの規模の作品は無理だろう
SF映画は莫大な予算がかかるため、日本では敬遠されがちだからだ
中国もそれは同じで、「流転の地球」までSF超大作は存在しなかった

中国初のSFブロックバスター映画である 2019年2月5日(中国の元旦)に劇場公開され、6億9,300万ドルという驚異的なヒットを記録 ...

洗練さに欠けるところもあるが、CGはかなりのクォリティ
目を見張る映像がいくつもあった
SF映画として恥ずかしくないレベルに達している

本作の最大の見どころはアクションシーン

病院での不気味なモンスターとのホラーチックな戦い
高速道路でのカーチェイス
軍用ロボット「ティモラ」との戦闘

サービス満点
どのシーンもエキサイティングだった
特に最後のティモラとの戦いは大興奮
本作最大の熱いシーンだった

このように娯楽作品としては十分なのだが、SF映画としては物足りなかった
「ターミネーター」「アイアンマン」「エリジウム」
どこかで見たようなデザインや映像が満載
名作SFの寄せ集めのような印象になっているのだ
やはりSF映画は独創性が命
そこは本当に残念だった

香港映画

かつて香港映画にドハマリしていた時期がある
「プロジェクトA」「男たちの挽歌」「インファナル・アフェア」「ザ・ミッション 非情の掟」「友は風の彼方に」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
とにかく名作が多くて、片っ端から見ていた覚えがある

しかし、中国に返還されて香港映画の勢いは衰えた
今ではすっかり韓国映画に取って代わられている
確かに「未来戦記」は面白かった
けれど昔の香港映画は低予算だったが、エネルギッシュで独創性があった
クェンティン・タランティーノなど、もろに影響を受けている
最近の香港映画にかつての魅力は感じられない
ああ、香港ノワールが懐かしい…………

まとめ

香港のSF超大作
娯楽作品としては申し分なし
エキサイティングなアクションシーンも多かった
でも、どこかB級感が抜けきれない
続編も企画されているとのことで、そちらに期待しよう

Warriors of Future (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/warriors_of_future

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