Netflix「ウィー・ハブ・ア・ゴースト/屋根裏のアーネスト」ネタバレ感想 ハートフルなホラー・コメディ!!

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Netflixオリジナル映画
引っ越してきた古い家の屋根裏で、ケヴィンはアーネストという幽霊と遭遇し…………

記憶のない幽霊アーネストと少年の交流を描くハートフルなホラー・コメディ
笑い、スリル、そして感動と盛りだくさんの作品

「ハッピー・デス・デイ」の監督ということで、純粋なホラーを期待しているとガッカリするだろう
とはいえ、なかなか楽しめる作品となっている
「ストレンジャー・シングス」のデヴィッド・ハーバー演じる幽霊のアーネストが、どこかユーモラスでお茶目
16歳のケヴィンとの交流も微笑ましかった
アーネストを撮った動画が、SNSで拡散
一躍有名になる展開も今風
小ぢんまりとした作品かと思いきや、国家を巻き込む壮大なスケールに
少年の成長、親子の確執、アーネストの死の謎
盛りだくさんの内容となっている
ちょっと中だるみはあったが、クライマックスは盛り上がった
基本的にはファミリー向けの安心して見られる作品
刺激は少ないが、悪くない出来栄えだ

予告編

We Have a Ghost | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「屋根裏のアーネスト」(原題We Have a Ghost)
監督:クリストファー・ランドン
キャスト:デヴィッド・ハーバー、アンソニー・マッキー、ジャヒ・ディアロ・ウィンストン、ティグ・ノタロ、エリカ・アッシュ、ジェニファー・クーリッジ、フェイス・フォード、ナイルズ・フィッチ、イザベラ・ルッソ
上映時間:127分
製作国:アメリカ(2023年)

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ざっくりあらすじ

ケヴィンは家族と共に、シカゴへ引っ越してきた。住むのは幽霊屋敷と噂されるボロボロの家。引っ越してきたその日、ケヴィンは屋根裏部屋を誰かが歩き回る音を聞いた。恐る恐る覗いてみると、そこには中年男の幽霊がいた。ケヴィンは思わずスマホで動画を撮ってしまい…………

感想(ここからネタバレ)

ジム・ホッパー署長が幽霊に…………

屋根裏の幽霊

新たなスタートを切るため、プレスリー一家はシカゴへ引っ越してきた
そんな中、16歳のケヴィンは憂鬱だった
父親のフランクは何度も職を変えて、一家は各地を転々としている
こんな生活にはうんざりだった

引っ越してきたのは、二階建てのボロボロの家だった
近所では幽霊屋敷と噂されているらしい
ケヴィンは父親とギクシャクし、早々に部屋に引きこもった

ベッドで寝転んでいると、屋根裏を何かが動き回る音がした
不審に思ったケヴィンは、屋根裏部屋へ上がってみた
すると中年男の幽霊が、いきなり姿を現した
幽霊は両手を上げて唸り声を上げたが、あまりに古典的な脅かし方に、ケヴィンは噴き出した
そして、思わずスマホで動画を撮ってしまった

その幽霊は自分を見ても驚かないケヴィンに、困惑しているようだった
ケヴィンは幽霊とコンタクトを試みた
幽霊は「アーネスト」と書かれたボウリングシャツを着ていた
それが彼の名前らしい

アーネストは言葉を発することが出来ず、生前の記憶もないとのことだった
幽霊といっても、悪意はまるで感じられない
ケヴィンはアーネストのことが気に入り、親しくなった

ケヴィンが撮ったアーネストの動画を、兄のフルトンが盗み見た
面白がってフルトンはフランクにも伝えた
フランクは動画を見て大興奮だった
これは世界で初めての幽霊を撮った動画だ
フランクは動画をYouTubeにアップした

動画の反響は凄まじかった
SNSはアーネストの話題で持ちきりだった
大勢の人々がアーネストを見ようと、家へ押しかけてきた
フランクはすっかり有頂天だった
アーネストを利用すれば、大金が稼げる
そんな父親に、ケヴィンはうんざりだった

その頃、アーネストの動画を見たレズリー・モンロー博士は、そのことをCIAの上層部に伝えて…………

作品解説

原作はジェフ・マナフによる2017年の短編小説「アーネスト」

監督・脚本は「ハッピー・デス・デイ」のクリストファー・ランドン
この監督の作品では、冴えないボーイスカウト3人組がゾンビと戦う「ゾンビーワールドへようこそ」が個人的には好き

アーネスト

屋根裏に住む幽霊
今まで住人は脅かして、家から追い出していた
生前の記憶がなく、言葉をしゃべることも出来ない
自分を怖がらないケヴィンと、次第に打ち解けていくが…………

善良でどこかお茶目
次第にアーネストに愛着が湧くようになった
演じるのは「ストレンジャー・シングス」や「ブラック・ウィドウ」のデヴィッド・ハーバー
言葉を使わない演技はやりがいがあったとのこと

ケヴィン・プレスリー

16歳の少年
内向的な性格
父親とはギクシャクしている
アーネストを見ても驚かず、逆に興味を示す
彼のことを友人と思うようになるが…………

アーネストを助けるために奔走するケヴィン
次第に強く成長していく
演じるのは「THE UPSIDE/最強のふたり」のジャヒ・ディアロ・ウィンストン

フランク・プレスリー

ケヴィンの父親
事業に失敗し、様々な職を転々としている
成功を渇望するフランクは、アーネストの存在を利用しようと考えるが…………

演じるのはMCUのファルコン役でおなじみのアンソニー・マッキー
MCUファンにとっては、アンソニー・マッキーがこんな大きな息子のいる父親を演じる歳になったんだと思うと、感慨深い
Netflix映画では「ポイント・ブランク -この愛のために撃て-」「デンジャー・ゾーン」に出演

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ゴースト

引っ越した家の屋根裏に住んでいた幽霊アーネスト
会話は出来ないが意思疎通が出来て、壁を通り抜けたり物を動かしたりできる

本作を見て思い出したのは、名作「ゴースト/ニューヨークの幻」

実際、劇中でテレビに映像が流れるシーンがある
かなり意識しているだろう

アーネストの動画がSNSで大人気
一躍、アーネストは時の人に
幽霊で金もうけしようという発想も、今風だった
父親が動画の再生数で、一喜一憂する姿が妙にリアル

最初はただのおっさんに見えたアーネスト
だが、意外とユーモアがあり、お茶目
次第に愛すべきキャラに見えてきた
アーネストが好きになったら、本作は楽しめるだろう

成長

最初は周りに壁を作っていた思春期真っ盛りのケヴィン
しかし、アーネストにだけは心の内を見せるようになる
次第に友情をはぐくむ2人
ケヴィンはアーネストを助けたいと考え、彼の過去を探る

時を同じくして、CIAがアーネストに目をつける
国家権力に追われるケヴィンたち
アーネストを守るために、ケヴィンは必死で行動し、成長していく

またアンソニー・マッキー扮する父親との和解のドラマも、定番だがなかなか良かった
序盤のフランクはアーネストを利用して一攫千金を狙う酷い父親という印象
だが、最後は体を張って、ケヴィンを守ろうとする
こうした親子のドラマも見どころ

死の真相

ホラーを期待すると肩透かしを食らう本作
どこかで見たようなシーンも多かった
けれど終盤、アーネストの死の真相が明らかになる展開は見ごたえあり

殺人犯に狙われるケヴィン
演出も冴えていて、かなりスリリングだった
そして最後に訪れる別れ
分かっていても、不覚にも泣けた

まとめ

この監督にはやはりガチのホラーを期待してしまう
とはいえ本作も悪くない
詰め込みすぎな印象はあるが、何だかんだで楽しめた
ハートフルなドラマが好きなら、見る価値があるだろう

We Have a Ghost (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/we_have_a_ghost
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/386754

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