【興行成績】なぜ「X-MEN:ダーク・フェニックス」は爆死したのか!?

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6月7日に全米で「X-MEN」シリーズ最新作「X-MEN:ダーク・フェニックス」が公開された
シリーズのフィナーレになるという本作
ところがシリーズ最低のオープニング成績となったというのだ

映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』本予告【最大の脅威】編

「X-MEN:ダーク・フェニックス」のオープニング成績

「X-MEN:ダーク・フェニックス」のオープニングは3,300万ドルで初登場2位
これまでのシリーズ最低のオープニングは、2013年の「ウルヴァリン: SAMURAI」5300万ドルだった
「ダーク・フェニックス」はオープニング成績が5000万ドルに届かなかった初のX-MENとなった

「ダーク・フェニックス」の製作費は2億ドルといわれている
これは5350万ドルのオープニングだったDCの「シャザム!」の製作費の倍である

専門家によると「ダーク・フェニックス」で20世紀フォックスが失う金額は、推定1億ドルから1億2,000万ドルになるとみられている

「X-MEN:ダーク・フェニックス」とは?

マーベルコミック原作の大ヒット作「X-MEN」シリーズの7作目で、若い頃のプロフェッサーXやマグニートーを描いたシリーズとしては、「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」、「X-MEN: フューチャー&パスト」、「X-MEN: アポカリプス」に続く4作目となる

原作でも重要なエピソードとして人気のある「ダーク・フェニックス サーガ」の映画化
X-MENのリーダーであるプロフェッサーXの片腕として、仲間からも信望を集めているジーン・グレイ
スペース・シャトルの救助にあたったジーンは、膨大なエネルギーを吸収する
それによって精神のタガが外れ、抑え込まれていたもうひとつの人格「ダーク・フェニックス」が解放されてしまう
ダーク・フェニックスは暴走を始め、地球の全生命体が消滅しかねないほどのかつてない危機に見舞われる

なぜ「ダーク・フェニックス」は爆死したのか!?

人気シリーズである「X-MEN」
その最終作がなぜこれほどの爆死をしたのか?
Looperなど海外のサイトの記事を参考に、その理由を検証してみた

否定的なレビュー

公開前に「ダーク・フェニックス」を見た批評家の評価は容赦のないものだった

「シリーズ最低の作品」
「退屈で平凡」
「『ローガン』の方がシリーズのフィナーレにふさわしい」

ロッテントマトの批評家支持率は23%という惨憺たる数字だった

批評家の評価が必ず興行成績に反映されるとは限らない
昨年の「ヴェノム」のロッテントマトの批評家支持率は29%と低調だったにも関わらず、オープニング8000万ドルというヒットを飛ばした
それは観客が「ヴェノム」を支持したからだ
「ヴェノム」の観客支持率は81%と高かった
比べて「ダーク・フェニックス」の観客支持率は64%
どうやら「ダーク・フェニックス」は観客からも支持は得られなかったようだ

6月21日に「X-MEN」シリーズの最新作「X-MEN:ダーク・フェニックス」が日本で公開される それに先んじて全米では6月7...

ライバルたち

「ダーク・フェニックス」はイルミネーション・エンターテイメントの「ペット2」と同じ日に公開された
どちらが1位になってもおかしくない人気シリーズだ
しかも敵はそれだけではない
すでに北米で2億ドルを越えるヒットとなっている「アラジン」
批評家と観客から熱い支持を受けている「ジョン・ウィック:パラベラム」
「アベンジャーズ エンドゲーム」がまだ公開中なのも忘れてはいけない
「ダーク・フェニックス」の低評価を見た観客が、それなら「エンドゲーム」をもう一度見ようと思っても、何の不思議もないだろう

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ディズニー

今回の惨憺たる爆死は、実は映画の外で決まっていたのかも知れない
2017年12月にディズニーが20世紀フォックスの買収を発表
これによりファンは「X-MENがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に仲間入りする」と噂した
ファンの興味はこの時より、MCUに統合されたX-MENの方に移っていた
気の早いファンは「アベンジャーズ エンドゲーム」でX-MENが合流するのではないかとまで推測していた
「ダーク・フェニックス」がシリーズ最終作といっても、その後の展開のことを観客は見越していたのである
その時点で「ダーク・フェニックス」は、ファンにとって関心の高い作品ではなくなった

「X-MEN:アポカリプス」がゴミすぎた

X-MENシリーズも全てが良作というわけではない
多少の浮き沈みはある
X-MENシリーズは「X-MEN:ファイナル ディシジョン」で批評家を失望させたが、再起を図った「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」が絶賛され、次作の「フューチャー&パスト」も悪くなかった
しかし、その次の「X-MEN:アポカリプス」で失敗をやらかした
「アポカリプス」のロッテントマトの批評家支持率は47%、観客支持率は65%と低調
オープニングは6500万ドルとそこまで悪くはなかったが、「フューチャー&パスト」9000万ドルから大幅に下がった
「アポカリプス」に失望したファンが、他のスーパーヒーロー映画に関心を移しても責めることは出来ないだろう

ウルヴァリン

「ダーク・フェニックス」に足りないものは何か?
それはウルヴァリンである
X-MENの最初のシリーズはウルヴァリンを中心に物語が展開した
新シリーズは若きプロフェッサーXマグニートーなど、若手のミュータントたちが活躍した
しかし、結局はウルヴァリンほど観客からの支持を得たキャラクターはいなかった
ウルヴァリンのいないX-MENシリーズは、スター・ロードのいない「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のようなものである
確かに他のキャラクターも魅力的だが、ウルヴァリンの代わりになる者はいなかったのだ

焼き直し

「ダーク・フェニックス」は言ってしまえば「X-MEN:ファイナル ディシジョン」焼き直しである
「ファイナル ディシジョン」は主要なキャラが、暴走したジーンによって次々と殺されるという衝撃的な作品だった
正直言って気が滅入る内容だ
もっともファンからも賛否の激しいX-MEN作品である
なぜ同じストーリーをもう一度やろうとしたのか?
シリーズは再起動したかも知れないが、ファンの記憶は再起動できないのだ
「ファイナル ディシジョン」を好きじゃないファンが、喜んで「ダーク・フェニックス」を見に行くとは思えない
しかも、今回はウルヴァリンがいない

まとめ

シリーズ最大の爆死をしてしまった「ダーク・フェニックス」
それには色々な要因が絡み合っていそうだ
個人的には「X-MEN:ファイナル ディシジョン」はけっこう好きなので、「ダーク・フェニックス」もあんがい楽しめそうな気もするが………………
だが、やはりウルヴァリンの不在は大きい
今後はMCUに合流すると噂されているX-MEN
日本での「ダーク・フェニックス」のファンの評価が気になるところだ

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