【興行成績】なぜ「ドクター・スリープ」は爆死したのか!?

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名作ホラー「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」が、11月29日に日本で公開される

それに先駆けて全米では、11月7日に公開された
かなりの注目作だった「ドクター・スリープ」
ヒット間違いなしといわれていた
それがかなりの苦戦を強いられているというのだ
いったい何が起こっているのか?

作品解説

スティーブン・キングの原作をあのスタンリー・キューブリック監督が映画化
1980年の「シャイニング」はホラーの伝説的名作として、今も語り継がれている

そして、40年の時を経て、続篇である「ドクター・スリープ」が製作された

あのオーバールック・ホテルの惨劇から40年
大人になったダニーはあの時のトラウマが克服できず、孤独に生きていた
そんな時、児童ばかりを狙った不可解な連続殺人が起きる
ある日、ダニーは事件を目撃したというアブラという少女と出会う
彼女は自分と同じ能力”シャイニング”を持っていた………………

主演はユアン・マクレガー
共演はレベッカ・ファーガソン、クリフ・カーティス、カール・ランブリー
監督はNetflixでキング原作の「ジェラルドのゲーム」を手掛けたマイク・フラナガン

凄まじい完成度を誇る「シャイニング」
果たしてその続編の出来栄えはどうなのか?

IMDbのスコア 7.7
ロッテントマトの批評家支持率は76%、観客支持率は90%
「ドクター・スリープ」は絶賛を持って迎えられた
歴代のスティーブン・キング映画の中でも、上位の評価だ
前作の「シャイニング」を苦々しく思っている原作者のスティーブン・キングも、「ドクター・スリープ」は絶賛した

大人気のスティーブン・キング原作
史上最高のホラーとしてファンから愛されている「シャイニング」の続編
そして批評家や観客からの絶賛の声
間違いなくヒットすると思われたのだが………………

オープニング成績

2,500〜3,000万ドル
「ドクター・スリープ」のオープニング成績は専門家からこう予想されていた
同じスティーブン・キング原作の「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」のオープニング成績が9,100万ドルだったことを考えると、控えめなぐらいだろう

ところが「ドクター・スリープ」のオープニング成績は大方の予想を裏切り、わずか1,410万ドル
ローランド・エメリッヒ監督の「Midway」に敗れ、初登場2位だった
「ドクター・スリープ」はおそらく2000万ドルの損失を出すだろうと、専門家は見ている

何の不安材料もないように思えた「ドクター・スリープ」
爆死してしまった理由は何なのか?

タイトル

熱心な映画ファンなら名作「シャイニング」の続編として、「ドクター・スリープ」に注目していただろう
スティーブン・キングのファンなら原作が出版された時から、映画化を楽しみにしていたかも知れない
しかし、それはあくまでファンの話である
世の中にはそうではない人の方が、圧倒的に多いのだ

確かに「シャイニング」は有名な作品かも知れない
好きだという人も多いだろう
しかし、そんな人でも「ドクター・スリープ」というタイトルを耳にして、それが「シャイニング」の続編だと分かるだろうか?
ホラー映画だということすら、気づかないだろう
もちろん熱心に情報を入手している人からすれば、知っていて当然のことである
けれど、そんな人ばかりではないのだ
「シャイニング2」というタイトルならヒットしたかどうかは分からない
だが、少なくとも「ドクター・スリープ」というタイトルは、あまり人々の関心を集めるものではなかったようだ

スティーブン・キング

9月に公開された「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」のオープニング成績が9,100万ドル
4月に公開された「ペットセメタリー」のオープニングが2450万ドル
それで人々は過信していたのかも知れない
スティーブン・キング作品なら間違いなく売れると

ところが当たり前すぎる話だが、スティーヴン・キング作品なら絶対に売れるというわけではない
2017年に公開された「ダークタワー」は爆死している
また「IT イット」も前作から、大きく数字を落としている(それでも十分なヒットなのだが)

スティーヴン・キング人気に陰りが見えているかは分からない
だが、「IT イット」シリーズの大ヒットで、過大評価になっていた面はあるだろう

公開時期

ホラー映画を公開するのに、もっとも適しているのは10月といわれている
ハロウィンの月だからだ
そのため話題のホラーは10月に公開されることが多い

なぜ「ドクター・スリープ」は11月を公開時期に選んだのか?
前述のように映画会社のスティーヴン・キング作品への絶対の信頼
また単にスケジュールの都合でねじ込まれたともいわれている
ただハロウィンが終わった直後に公開というのは、時期としては最悪だったといえそうだ

「シャイニング」

これまでに作られた中で最高のホラー映画といわれている「シャイニング」
伝説的名作である
だが、この作品の絶対的な評価により、見落とされがちなことがある
「シャイニング」の世界興収は4565万ドル
そこまで爆発的なヒットを飛ばしたわけではないのだ

名作「シャイニング」の続編ならヒットして当然
それは「シャイニング」を崇拝する者の思い込みだったのかも知れない
伝説のSF作品「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」も、高評価にも関わらず興行的には苦戦した
また「ターミネーター2」の直接の続編という触れ込みだった「ターミネーター ニュー・フェイト」も爆死したばかりだ
世代間のギャップ
思い入れのある世代には気づきにくいが、若い世代は数十年前の名作の続編などほとんど関心がないようだ

興行不況

そもそも映画館に人が入っていない
2018年の11月の2番目の週末に1位をとったのはCGアニメ「グリンチ」
オープニング成績6760万ドルだった
これは今週の1位「Midway」と2位「ドクター・スリープ」を合わせた合計の2倍以上である
しかも昨年のこの週の2位は2週目の「ボヘミアン・ラプソディー」で興収3120万ドルだった
ちなみに2017年のこの週の1位は「マイティ・ソー バトルロイヤル」で興収5,710万ドル
それに比べて今年はどうなっているのかと、関係者は困惑しているようだ
そう考えると「ドクター・スリープ」だけの問題ではないのかも知れない

今年2019年は「アベンジャーズ エンドゲーム」「ジョーカー」が記録的なヒットを飛ばした
にもかかわらず2018年より、全体の興行収入は大きく下回っている
果たして「アナと雪の女王2」「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」で盛り返すことが出来るのか?
しばらくは情勢を見守るしかなさそうだ

まとめ

「ターミネーター ニュー・フェイト」「ドクター・スリープ」と続けての思いもよらない爆死
どちらも高評価
どちらも名作の続編
これは一体、どういうことなのか?
世代間のギャップなのか?
それとも映画業界がいきなり不況になったのか?
前月は「ジョーカー」大ヒットで景気が良かったのに
思い入れのある作品の続編の爆死は、なかなかこたえる
何とか盛り返して欲しいのだが………………

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