【興行成績】なぜ映画「ドクター・ドリトル」は爆死したのか?

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ご存じ「アイアンマン」ことロバート・ダウニー・Jr.
トニー・スタークを卒業し、最初に選んだ作品がこの「ドクター・ドリトル」
世界的な児童文学の映画化
ロバート・ダウニー・Jr.の新たな代表作となるのか
世界中のファンが注目しているだろう
日本では3月20日に公開される

ところが1月17日に公開されたアメリカでは、どうも成績が芳しくないようなのだ
いったい何が起こっているのか?

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作品解説

世界中で愛読されているヒュー・ロフティングの児童文学「ドリトル先生」シリーズの映画化
かつてはエディ・マーフィー主演で人気を博した
そのドクター・ドリトルを新たに演じるのはロバート・ダウニー・Jr.
昨年も「アベンジャーズ エンドゲーム」で「アバター」を抜いて、世界興収歴代1位の記録を打ち立てたばかりだ
期待せずにはいられないだろう

ドリトル先生は名医ではあるが変わり者
おまけに動物と話すことが出来る
先生は世間から離れて、動物たちとひっそりと暮らしていた
しかし若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は治療薬を求めて動物たちと伝説の島へ旅立ったのだが………………

共演はアントニオ・バンデラス、ジェシー・バックリー、マイケル・シーン、ジム・ブロードベント
動物たちの声をエマ・トンプソン、トム・ホランド、ラミ・マレック、セレーナ・ゴメスなど豪華キャストが演じる
監督は「シリアナ」のスティーブン・ギャガン

オープニング成績

「ドクター・ドリトル」のオープニング成績は2253万ドル
初登場2位だった

これだけ見ると、それほど酷い成績とは思えない
ところが大きな問題がある
「ドクター・ドリトル」の製作費は1億7500万ドルという高額なものだからだ
専門家は「ドクター・ドリトル」は1億ドルの損失を出すだろうと予想している

2020年最大の爆死映画の1本
業界では「ドクター・ドリトル」をそんな風に見ているようだ

世界中にファンを持つ人気シリーズの映画化
主演は「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr.
高額な予算をかけたアクション・アドベンチャー超大作
不安な点は見当たらない
どうして、このような結果になったのか?

「バッドボーイズ フォー・ライフ」

ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演の人気シリーズ「バッドボーイズ」
その最新作「バッドボーイズ フォー・ライフ」と「ドクター・ドリトル」は公開日が重なってしまった
手ごわいライバルだ

ところが「ドクター・ドリトル」側は「バッドボーイズ フォー・ライフ」を、それほど警戒していなかったようにも見受けられる
人気シリーズといっても、前作とは17年も間が空いている

「ターミネーター ニュー・フェイト」「ランボー5 ラスト・ブラッド」「チャーリーズ・エンジェル」「ドクター・スリープ」

昨年は人気シリーズの久々の続編やリブートが、ことごとく爆死した
さらにマイケル・ベイ監督も今回は関わっていない
主演のウィル・スミスも「ジェミニマン」が爆死したばかり
この「バッドボーイズ フォー・ライフ」も同じ結果を辿るだろう
そう思われても無理はない

ところがまさかの大ヒット!!
「バッドボーイズ フォー・ライフ」は初登場1位
5,920万ドルというシリーズで最大
1月公開作品としても、歴代2位という驚異的なオープニング成績となった
「ドクター・ドリトル」は完全に食われた形となった

公開時期

毎年12月は人気シリーズの最新作や超大作が公開される
1年でもっとも客で賑わう時期だからだ
それに比べて1月は、1年間でもっとも客が入らない時期といわれている
この時期に公開される作品といえば、オスカーを狙ったもの
もしくはスタジオが出来に自信がない作品が多い

そもそも「ドクター・ドリトル」は2019年5月24日に公開される予定だったが、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」とぶつかるのを避けて、4月12日に変更した(「スター・ウォーズ」はその後12月20日に移動)
最終的に「ドクター・ドリトル」は2020年1月17日の公開となった
結局、そこで「バッドボーイズ フォー・ライフ」とぶつかったわけだが

「アメリカン・スナイパー」や「バッドボーイズ フォー・ライフ」のように、不利な1月でも大ヒットを飛ばす作品はある
だが、「ドクター・ドリトル」には当てはまらなかったようだ

どの観客を狙ったのか?

「ドクター・ドリトル」を監督したのはスティーブン・ギャガン
メキシコとアメリカを結ぶ麻薬ルートを巡る人々を描いた群像劇「トラフィック」の脚本
石油利権が渦巻く中東を舞台にした「シリアナ」の監督と脚本
どちらかというと社会派の作品や犯罪ドラマが得意なイメージの監督だ
ファミリー向け映画に向いているとは、とても思えない

当初、スティーブン・ギャガン監督は大人も楽しめる冒険映画を目指したという
ところが最初の試写会の観客の反応は良くなかった
スタジオはスティーブン・ギャガンを降ろし、クリス・マッケイとジョナサン・リーベスマンに再撮影させた
そしてドタバタ喜劇くだらないギャグシーンを増やした
そのせいで製作費は高額なものとなった

そこまでして出来た作品は「大人のための壮大な冒険と子供のためのドタバタ喜劇」というチグハグなものだった
いったいスタジオは「ドクター・ドリトル」をどの層に向けて作りたかったのか?
有名な作品だから、とにかく作れば売れるだろう
その程度の認識だったのかも知れない

酷いレビュー

そうして出来上がった作品は、当然のように批評家から叩かれた
ロッテントマトの批評家支持率は19%という惨憺たる結果だった

「ドクター・ドリトルは子供にも大人にも感銘を与えない」
「アイアンマンでもこの映画は救えなかった」
「子供向け映画なのに、子供が嫌いだとしか思えない」
「忌まわしいブラックホール」
「1億7500万ドルがもったいない」
「ロバート・ダウニー・Jr.は何でこんな映画に出ちまったんだ」

いくらファミリー向け映画でも、これだけ叩かれるとさすがに売り上げに影響が出るだろう

動物もの

先月、ユニバーサル・スタジオは「キャッツ」7000万ドルの損失を出したばかり
続いて、この「ドクター・ドリトル」で1億ドル近くを失いそう
偶然かも知れないが、しばらく動物がでる映画は作らない方がよさそうだ

世界でもっとも成功したミュージカルといわれる「キャッツ」 観客動員数は8100万人を超える それがついに実写映画化!! 日本でも202...

まとめ

アイアンマン役を卒業して、次はどうするのか注目されていたロバート・ダウニー・Jr.
そうして選んだ「ドクター・ドリトル」は残念ながらアメリカでは爆死
だが、まだ希望はある
イギリス、フランス、中国、そして日本で公開されていないからだ
ここからの巻き返しを期待

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