Netflixオリジナル映画
大切なバット・ミツバを目前にして、ステーシーは大親友のリディアと喧嘩してしまい…………
女の子たちの友情をテーマにした青春コメディ
全てがセンスが良くて、クォリティが高い一作
主演の女の子を始め、アダム・サンドラー一家が総出演
全員が演技が上手いのに驚き
特に主演のサニー・サンドラーは、今後スターになりそう
内容は笑って泣ける友情もの
キャラクターが脇役まで魅力的
このジャンルの作品としては最高級のクォリティ
アダム・サンドラー作品としても、上位の出来栄えとなっている
ユダヤ人の伝統的な儀式であるバット・ミツバも興味深かった
誰もが青春時代が懐かしくなること間違いなし
見逃すのはもったいない良作
予告編
作品情報
作品名「バト・ミツバにはゼッタイ呼ばないから」（原題You Are So Not Invited to My Bat Mitzvah）
監督：サミ・コーエン
キャスト：イディナ・メンゼル、ジャッキー・サンドラー、アダム・サンドラー、セイディ・サンドラー、サニー・サンドラー、サマンサ・ロレイン
上映時間：103分
制作国：アメリカ（2023年）
ざっくりあらすじ
ステーシーとリディアは昔からの大親友。彼女たちは壮大なバット・ミツバを夢見ていたが、アンディという男の子をめぐって、友情にヒビが入り…………
感想（ここからネタバレ）
アダム・サンドラー一家、皆が演技上手い…………
壊れた友情
ステーシーは12歳の女の子
リディアとは昔からの大親友
彼女たちは目前に迫ったバット・ミツバ（ユダヤ教の12歳になった女児を祝う成人式）を最高のものにするために、壮大なパーティーのプランを立てていたが、両親であるダニーとブリーから却下された
学校ではステーシーはイケメンの男の子・アンディに夢中だった
だが、なかなか仲良くなるきっかけが掴めなかった
そんな時、ステイシーたちはクラスのイケてる女子たちから、近くの崖に誘われた
そこにはアンディも来ていた
彼の前で格好いいところを見せたい
ステイシーはリディアが止めるのも聞かずに、崖から飛び降りた
飛び降りには成功したのだが、彼女の使用済みのナプキンが水面に浮かんでいた
崖の上で皆がそれを見て笑っていた
アンディとリディアもだ
怒ったステーシーはリディアに「あなたを絶対に私のバット・ミツバに呼ばない！」と宣言する
翌日、頭の冷えたステーシーは、リディアと仲直りをしようと思った
ところが彼女が目にしたのは、アンディといちゃつくリディアの姿で…………
作品解説
原作はフィオナ・ローゼンブルームの小説「You Are So Not Invited To My Bat Mitzvah」
監督はYA映画「クラッシュ 真実の愛」のサミ・コーエン
ステーシー
中学1年の女の子
学園の人気者というほどでも地味というほどでもない普通の子
イケメンのアンディに片思いしている
リディアとは昔からの大親友で、何をするにも一緒にしてきたが…………
演じるのはサニー・サンドラー
これまで父親であるアダム・サンドラー作品に端役で出演していたが、本作が初主演
見事な演技を見せている
非常に才能が感じられ、今後注目の女優になりそうだ
リディア
ステーシーの大親友
昔から何をするのも一緒だった
友情は永遠と思われたが、ひょんなことからギクシャクし始め…………
演じるのはサマンサ・ロレイン
いくつかのTVドラマに出演
ダニー
ステーシーの父親
家族思いで娘に甘い
妻のブリーには頭が上がらない
演じるのはアダム・サンドラー
本作ではサポート役に徹しているが、さすがに上手い
娘との自然な絡みが最高だった
アダム・サンドラー作品
Netflix定番のアダム・サンドラー映画
最初の頃の「リディキュラス・シックス」などは駄作で肌に合わないと思ったが、最近は良作続き
「マーダー・ミステリー」シリーズと「HUSTLE/ハッスル」は特にお勧め
ロニー役は長女のセイディ・サンドラー、ステーシー役は次女のサニー・サンドラー
リディアの母親役は妻のジャッキー・サンドラー
本作はアダム・サンドラー一家が総出演
皆が演技が上手い
本当の家族だからか、アットホームな雰囲気が自然でとても良かった
バット・ミツバ
バット・ミツバはユダヤ教の成人の儀式
女の子が12歳になると大人とみなされる（男の子は13歳）
通常は誕生日後の最初の安息日に行われる
本作は気軽に見られる青春コメディだが、ユダヤ人社会を非常にリアルに描いている
アメリカのユダヤ人社会をここまで綿密に描いたのは、コーエン兄弟の「シリアスマン」以来だと言われている
そういった意味でも興味深い作品だ
青春コメディ
本作は青春コメディである
恋愛よりも友情をテーマにしているところが好感が持てる
男の子をめぐって喧嘩して、最後は仲直りというたわいない話だが、少女たちの心情がリアルに描かれ見ごたえがあった
また音楽や衣装など全てがセンスが良くて、監督の才能が感じられた
ステーシーとリディア
まだ幼い2人を見守る家族のアットホームな雰囲気も魅力的
父親役のアダム・サンドラーはもちろん、母親役のイディナ・メンゼル（「アナと雪の女王」のエルサ役）の暖かい演技も良かった
脇のキャラクターも個性的
特にDJのシュムリーやジェリー先生には爆笑
基本的には笑ってハラハラし、最後は爽やかな青春映画の良作に仕上がっている
まとめ
いつものアダム・サンドラー映画だと思っていたら、かなり良質な青春もの
全てにセンスが感じられ、今風の青春映画に仕上がっている
サニー・サンドラーには今後も注目
日本人にはタイトルがとっつきにくいが、見逃すには惜しい作品だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/you_are_so_not_invited_to_my_bat_mitzvah
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/391106
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