「アリータ バトル・エンジェル」が中国で記録的な大ヒット!! もう爆死じゃない!?

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公開前の「アリータ バトル・エンジェル」に対する専門家の予想は悲惨なものだった

米国の興行収入はオープニングが2500万ドル
最終的には4500万〜5000万ドルで終わるだろう

製作費1億7000万ドル
それに加えてマーケティング費用は1億ドル以上といわれている
専門家の予想が的中するなら、完全な爆死である

20世紀フォックスは損益分岐点は3億5000万ドルから4億ドルと主張
詳しい専門家は5億ドルから5億5000万ドルと読んでいる
「アバター」「タイタニック」と歴代1位と2位に興行成績で君臨しているジェームズ・キャメロンの久々の新作
かつてない注目の中、「アリータ バトル・エンジェル」が米国で公開された

映画『アリータ:バトル・エンジェル』予告【覚醒】編

結果は最初の6日間で4700万ドルを越えた
これは驚異的なヒットとは言えないが、専門家の予想を上回っていた
米国以外でも好調で、世界47ヵ国で興行収入No.1
9,430万ドルの収益を上げた

こうなると成功かどうかのカギを握るのは、まだ公開されていない二つの国
日本中国
特に巨大市場である中国でヒットするかどうかが関心を集めた
詳しい専門家の意見は厳しかった

「中国の興収を当てにするのは危険です。そこはつねに予測が難しい市場なんです」

中国のオープニング

日本と同じ2月22日に中国で「アリータ バトル・エンジェル」が公開された
結果は20世紀フォックス作品としては中国での最高記録となる6400万ドルという特大ヒット
これはスティーヴン・スピルバーグの「レディ・プレイヤー1」の中国でのオープニングを8%上回っている
「レディ・プレイヤー1」は中国で最終的に2億1,600万ドルを突破した
「アリータ バトル・エンジェル」の現時点での世界興収は2億6577万ドル
もし今後も「アリータ」が「レディ・プレイヤー1」と同じペースでいくなら、4億ドルはあっさり越えてしまうことになる
少なくとも20世紀フォックスが主張する損益分岐点は上回るわけだ

もちろん中国で今後も順調にいくという保証はない
来週には「ヒックとドラゴン3(仮題)」
その後には「キャプテン・マーベル」という強敵が控えている
だが、現時点でこれだけは言えるだろう
公開前の専門家の悲惨な予想は、完全に的外れだったと


なぜ専門家は「アリータ バトル・エンジェル」の予想を見誤ったか?

IndieWire記事では、「アリータ バトル・エンジェル」は専門家が予想したような爆死とはならなかったと書かれている
なぜ専門家の予想は外れたのか?
簡単に以下の理由が考えられる

近年のサイバーパンク映画の不調

「ゴースト・イン・ザ・シェル」
「ブレードランナー 2049」
「移動都市/モータル・エンジン」

近年のサイバーパンクというジャンルの作品は、どれも興行的に芳しくない結果に終わっている
「アリータ バトル・エンジェル」も同じだろう
そう予想する専門家が多かった

女性が主人公のアクション映画

アクション映画とは特に男性に人気のジャンルである
しかし、その主人公が女性だとヒットするか予想がつきにくくなる
女性が主人公のアクション映画を嫌う層も一定数いるからだ
そういった点が専門家の判断を鈍らせた

批評家と観客の支持の差

「アリータ バトル・エンジェル」の批評家の評価は芳しくなかった
ロッテントマトの批評家支持率は59%という微妙な数字である
専門家はそれを念頭に置いて、「アリータ」はヒットしないと考えた節がある
ところが実際に鑑賞した観客の支持率は94%と、圧倒的なハイスコアだった
専門家と観客との温度の差
「ボヘミアン・ラプソディ」でも起こった現象である

ジェームズ・キャメロンというカリスマ

「アバター」「タイタニック」という歴史的な大ヒット作を生んだジェームズ・キャメロン
だが「アバター」から9年以上たっているのも事実だ
もうジェームズ・キャメロンというブランドは低下している
そろそろ調子に乗って大失敗を犯してもいい頃だ
そう考えた専門家が多かったようだ
成功者への多少の妬みも混じっていたのかも知れない
実際はジェームズ・キャメロンという存在の価値は、いまだ健在だったらしい

まとめ

最終的に「アリータ バトル・エンジェル」が成功するかどうかは、まだ分からない
しかし、公開前に予想されたような最悪の展開は起こらなかったようだ
実際、無名の日本のマンガが原作の映画としては、すでに想定以上の成功を収めているともいえる
個人的にも「アリータ バトル・エンジェル」の出来にはかなり満足した
このまま売り上げを伸ばして、ぜひ続編を実現してほしい

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コメント

  1. 名無しさん より:

    マイナーな作家の作品が映画化。それだけでもスゴイのに、映画化を試みたのが、ジェームズキャメロンだ。さらに、自分が監督できないからといって、『シン・シティ』のロバート・ロドリゲス監督に作品を託したのだ。そこがスゴイ。しかし、マーベルやジャスティスのアメコミの映画化は大ヒット作ばかりなのに、日本のマンガの登場人物やストーリーはドラマとしてアメコミの単純な勧善懲悪と違ったレベルにあるのだが、それが不幸にも映画作品としては、生かし切れずに、ハリウッド映画(だけでなく日本映画)ではゴミ作品ばかりになっているのが実情だ。この『アリータ・バトル・エンジェル』も失敗作になると評論家には言われていたのに、なんとか、制作費回収だけはできそうだ。宣伝費までとなると、まだまだ厳しい状況のようだが、なんとか世界的ヒットの仲間入りをして、続篇製作までの道筋をつけて貰いたいものだ。とはいえ、なんで、日本のマンガは実写映画にすると不評になってばかりなのだ。このままでは、日本のマンガは見向きもされなくなりそうで悲しくなる。アメコミやバンドデシネと比べて、マンガは世界標準のドラマにはなれないのだろうか。

    • しまと より:

      コメント、ありがとうございます
      日本のマンガをジェームズ・キャメロンが映画化なんて、考えてみると凄いことですよね
      マンガの実写化が惨憺たる有様になっている中、突出した出来になっていると思います
      ぜひとも興行成績を伸ばして、続編を実現させて欲しいです

  2. 匿名 より:

    アリータというか銃夢はガリィの成長物語でこれからがおもしろいので
    がんばって続編決まってほしい

    • しまと より:

      コメント、ありがとうございます
      続編、実現して欲しいですね
      原作をちゃんと読んでないので、続きが気になります