映画「アリータ バトル・エンジェル」感想と解説(ネタバレあり) やっぱりジェームズ・キャメロンは凄かった!!

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爆死確実
アリータの目が大きくて気持ち悪い
今どき、サイバーパンクなんてはやらない

今までネガティブなことばかり気にして、すみませんでした!!
予想をはるかに越える面白さだった
「ターミネーター」「タイタニック」「アバター」
今まで壮大なエンターテイメントを世に送り出してきたジェームズ・キャメロン
今回の「アリータ バトル・エンジェル」もそれらに全く引けを取らない
絶対に劇場で見るべき!!


予告編

映画『アリータ:バトル・エンジェル』本予告【天使降臨】編 2月22日(金)劇場公開

作品情報
作品名「アリータ バトル・エンジェル」(原題Alita: Battle Angel)
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本・製作:ジェームズ・キャメロン
原作:木城ゆきと「銃夢」
キャスト:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、キーアン・ジョンソン
上映時間:122分
製作費:$170,000,000(IMDb推定)
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

数百年後の未来、医師のイドはスクラップの山の中から、頭部だけのサイボーグを発見する。身体を与えられたサイボーグの少女はアリータと名付けられた………………

感想(ここからネタバレ)

木城ゆきとの漫画「銃夢」の映画化である
ジェームズ・キャメロンはギレルモ・デル・トロからこの漫画を紹介された
キャメロンはすぐにそのコンセプトに夢中になったという
ジェームズ・キャメロンがメインで携わった作品としては「アバター」以来の新作である

目覚めた少女

数百年後の未来
世界は天空に浮かぶユートピア都市“ザレム”と、そこから排出された廃棄物が山となっている“アイアンシティ”に分かれていた
アイアンシティの医師イドはスクラップの山の中から、サイボーグの少女の頭部を発見する
奇跡的に脳は無傷だった
少女は機械の身体を与えられ、アリータと名付けられた
だが、彼女は記憶を全て失っていた

イドによって大事に育てられるアリータ
ある日、襲ってきた殺人サイボーグからイドを守るために、アリータは戦う
彼女の戦闘力は凄まじいものだった
その時、失われていた記憶が少しだけ蘇る
アリータは300年前の大戦中に作られた最強兵器だったのだ

戦うことで本当の自分を思い出せるかも知れない
アリータはイドの反対を押し切って、賞金首を始末するハンターとしてやっていこうとするが………………

登場人物

アリータ
屑鉄の山から拾われたサイボーグの少女
実は300年前の大戦で活躍した最強兵器
演じるのはローサ・サラザール
「メイズ・ランナー」シリーズで知られる

出演作品
「バード・ボックス」
サンドラ・ブロック主演のSFホラー
ローサ・サラザールは生き残りの一人、ルーシーとして出演

SFパニック・ホラー あのサンドラ・ブロックが主演 スタッフも一流 ストーリーも凝っていて、新感覚の終末パニック映画が楽しめる サン...

イド
アリータを拾って身体を与えたサイバー医師
父親のようにアリータを見守る
演じるのはオスカー俳優のクリストフ・ヴァルツ

ヒューゴ
ザレムに行くことを夢見る青年
アリータと惹かれ合う
演じるのはキーアン・ジョンソン

ベクター
モーターボールの支配者
アリータの破壊を目論む
演じるのはマハーシャラ・アリ

代表作

「ムーンライト」
マハーシャラ・アリはこれでアカデミー賞助演男優賞を受賞

監督

ロバート・ロドリゲス
長編デビュー作「エル・マリアッチ」を7000ドルで撮るなど、低予算の名手として知られる
この「アリータ バトル・エンジェル」はロドリゲスにとって過去最大の製作費の作品となる
ジェームズ・キャメロンが思い描いた世界を忠実に、だがパワフルに描き切っている

代表作

「デスペラード」
デビュー作「エル・マリアッチ」をアントニオ・バンデラス主演でリメイク
パワフルで壮絶な銃撃戦が凄い
盟友クェンティン・タランティーノの死にざまにも爆笑

ジェームズ・キャメロン

木城ゆきとのマンガ「銃夢」をジェームズ・キャメロンが映画化するというニュースを耳にしたのは、もう10年以上前
てっきり、とっくに流れたものだと思っていた
まさか、まだ諦めていなかったとは
まさにジェームズ・キャメロン執念の作品である

本当はジェームズ・キャメロン本人が監督をしたかったそうだが、「アバター」の続編のために断念
今回は脚本と製作に回っている
しかし、完成した映画はジェームズ・キャメロン作品といって差し支えないものとなっている

プロデューサーのジョン・ランドーは作品のタイトルを「アリータ バトル・エンジェル」にするようジェームズ・キャメロンを説得した
「Titanic」、「Aliens」、「The Terminator」、「The Abyss」、「True Lies」、「Avatar」
ジェームズ・キャメロンの作品のタイトルは、ほとんど「A」または「T」で始まっているからだそうだ

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莫大な製作費

「ターミネーター2」「タイタニック」「アバター」
ジェームズ・キャメロンの作品はつねに莫大な製作費で知られている
この「アリータ バトル・エンジェル」1億7000万ドル
以前は2億ドルともいわれていた

確かに製作費が高額だと爆死の可能性が高まる
しかし、キャメロンの作品はそれだけ映像に妥協がないということだ
この「アリータ」でも大画面で見るのにふさわしいリッチなヴィジュアルが繰り広げられる
これぞジェームズ・キャメロン映画の醍醐味
つねに新しい映像体験を提供してくれるジェームズ・キャメロン
やはり唯一無二の存在

サイバーパンク

この作品はジャンルでいうとサイバーパンクにあたる
サイバーパンクというと近年の代表作にはこれがある


「ブレードランナー 2049」

批評家は大絶賛した
僕も大好きな作品である
その入り組んだストーリー
哲学
自我とは何か?
前作に劣らない名作だと思う

だが「ブレードランナー 2049」は興行的には苦戦した
「ゴースト・イン・ザ・シェル」も同じだ
サイバーパンクは一般の観客にはとっつきにくいジャンルなのかも知れない

「アリータ バトル・エンジェル」を見て、もっとも驚いたのはこの点だ
とにかくストーリーが分かりやすい
サイバーパンクというと専門用語や設定など複雑なのが当たり前と思っていたが、「アリータ」を見て混乱する観客はほとんどいないだろう
考えてみると「タイタニック」でも「アバター」でも映像へのこだわりに比べると、ジェームズ・キャメロンの作品はストーリーはオーソドックスといってもいいほど分かりやすい
物語の焦点がぶれないのだ
ジェームズ・キャメロンにはとっつきにくそうなジャンルでも、キャッチーな作品にしてしまう才能がある
多くのクリエイターは凝った設定や専門用語を前面に出したがるものだが、キャメロンはそうはならない
歴代興行成績1位と2位をキャメロンが独占している秘密を垣間見た気がした

活劇

スピード感、パワフルさ
「アリータ バトル・エンジェル」のアクションの素晴らしさには目を見張るものがある
見た目は華奢な少女であるアリータ
そのアリータが見るからに凶悪で屈強な殺人サイボーグたちを、次々と打ち破っていくのだ
これほど痛快なシチュエーションはない
またアクション一つ一つにも工夫がなされ、エキサイティングなものばかりである
娯楽活劇としても「アリータ」は文句なしだ

アリータという少女

この「アリータ バトル・エンジェル」という作品の最大の魅力はアリータそのものである
最初は大きな瞳が気持ち悪いと思った
だが、5分で慣れた
そして、終わってみるとあの目しか考えられなくなった

アリータの人工物としての苦しみ
そのピュアさ
危うさ
そして恐ろしいほどの強さ

アリータだけがCGで描かれているからこそ、違和感なく表現できていた
見終わる頃には多くの人が、アリータという少女に魅了されているだろう

ノヴァ

この物語のアリータの最大の敵ノヴァを演じるのはエドワード・ノートンで、カメオ出演である
ジェームズ・キャメロンは本作がヒットしたら、続篇を2作製作したいと語っている
そのためにエドワード・ノートンがキャスティングされたようだ

まとめ

色々とネガティブな情報が多かった「アリータ バトル・エンジェル」
しかし、作品の出来は素晴らしかった
爆死を危ぶんでいたが、これなら大ヒットも十分にあり得ると思う
分かりやすいストーリー
魅力的なキャラ
そして、見たこともないような映像体験
これぞジェームズ・キャメロンである
絶対に大画面で鑑賞すべきだ
そして、出来れば大ヒットして、この続きを見てみたい


Alita: Battle Angel (2019) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/alita_battle_angel
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362951

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