「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」はアメリカでは、アニメボストン2019で初上映された
日本での公開は2019年2月8日
北条司による人気アクション漫画「シティーハンター」
1980~90年代に放送されたテレビアニメも大ヒット
その20年ぶりの新作
声優陣は冴羽獠役の神谷明をはじめ、オリジナルキャストが集結した
裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽獠のところへ、モデルの進藤亜衣がボディーガードを依頼にやってくる
彼女は何者かに狙われているというのだが…………
2023年9月8日に新作「劇場版シティーハンター 天使の涙」も公開
根強い人気を誇るシティーハンターの劇場版
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」
裏社会ナンバーワンの腕を持つ伝説の始末屋“シティーハンター”こと冴羽獠は、新宿を根城に相棒の槇村香と共に様々な依頼をこなしていた
ある日、2人のところに医大生でモデルの進藤亜衣が、ボディーガードを依頼にやってきた
亜衣は父親が交通事故で亡くなって以来、何者かに狙われているという
その依頼を快諾する獠
亜衣は獠と香の住むマンションで共同生活をすることになった
獠は亜衣にデレデレで、そのことが面白くない香
そんなある日、亜衣の撮影現場で、香は幼馴染の御国真司と再会する
御国はIT会社の社長で、亜衣のスポンサーだった
久々に再会した御国は、香をデートに誘う
一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、という情報を入手する
その傭兵たちの狙いは亜衣だった…………
原作は北条司による人気コミック「シティーハンター」
冴羽獠を演じるのは神谷明
槇村香は伊倉一恵
進藤亜衣は飯豊まりえ
御国真司は山寺宏一
脚本は加藤陽一
総監督はこだま兼嗣
アニメーション制作はサンライズ
海外の評価
アメリカでは「CITY HUNTER: SHINJUKU PRIVATE EYES」のタイトルでリリースされた
現時点でのIMDbのスコアは6.4/10
メディアの評価
CBR
20年ぶりの新作である「シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」は初心者でも十分に楽しめるが、下品なコメディは時代遅れに感じられる
これは単純明快で自己完結型のアクションB級コメディ映画です
「シティーハンター」について知っていなければ困ることは特になく、どちらかというと北条司の別の漫画である「キャッツ・アイ」を知っていればなお良いというぐらいです
シティーハンターである冴羽リョウは超一流の腕前ですが女癖が悪く、香はお馴染みのハンマーで彼の行き過ぎを抑制します
「新宿プライベート・アイズ」はリョウが戦闘モードになった時が一番面白い
白兵戦と銃撃戦は常にスリリングです
一方、下品なコメディ要素はすぐに飽きてしまいます
劇中でも触れられている通り、リョウの好色さによるギャグは2019年の現在では古臭い
この映画を上映会の観客たちは終始楽しんでいました
上映会に出席したこだま監督は日本の観客と比較して、今までで最大の反応だったと語っていました
Geek Culture
古典を現代に適応させることは簡単ではありませんが、「シティーハンター」はかなり上手くやっています
敵も軍用ドローンやドロイドと進化し、迫力のある激しい戦闘アクションを可能にしています
一方、リョウの女性に対するドタバタは、今日では非常に時代遅れで、ユーモアよりも不快に感じる可能性が高い
それにもかかわらず、原作に忠実なリョウのキャラクター描写に、安心を覚えるところもあります
そのようにリョウや香、海坊主などレギュラー陣は安定感がありますが、敵陣営に魅力が感じられないのは残念です
ストーリーも平凡で薄っぺらい
結論を言えば「シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」は、時代遅れのユーモアやプロットの弱さはありますが、ファンがシティーハンターに期待する全てを備えており、満足のいくアクションと原作へのリスペクトが感じられます
そして、人によってはそれで充分です
7/10
Anime News Network
物語は現代に設定されていますが、キャラクターは依然として80年代や90年代に留まっているように感じます
特にリョウは顕著で、彼は本当に別の時代のキャラクターのようです
「新宿プライベート・アイズ」のもっとも優れている点は、文字通りベストアルバムのように展開されることだ
クライマックスではTVシリーズの一連の挿入歌がほぼ連続して再生され、TM NETWORKによる「Get Wild」も復活します
懐かしさを感じずにはいられません
結局のところ「新宿プライベート・アイズ」は、まさに私が期待していたものでした
単独の映画としては平凡ですが、信じられないほどノスタルジックで原作の雰囲気に忠実です
私は最高の瞬間を追体験したような気分で、この映画を見終えました
評価:B
2DAniCritic
私は80年代のアニメに詳しくなく、「シティーハンター」のことを聞いたこともなかった
しかし、「新宿プライベート・アイズ」はとにかくB級のアクションコメディで楽しい
リョウは銃弾の集中砲火に撃たれることなく、ハンドガンで軍用兵器を倒します
香は巨大なハンマーで、リョウを殴ります
ナンセンスですが、それが魅力の一部です
旧シリーズのファンはまさに期待していたものを手に入れて、興奮するでしょう
オリジナルキャストが演じる日本語版で見るのを純粋な昔からのファンは望むだろうが、吹き替え版も悪くありませんでした
ユーモアは古臭く、これより優れたアクションアニメはいくらでもあります
でも年配のアニメファンなら、大勢でこれを見れば楽しい夜になるはずです
3.07/5.00
観客のレビュー
「シティーハンターの長年のファンとして、この映画が大好きです。確かに欠陥もありますし、新規の視聴者が好まないのも理解できます。でも80年代の有名な作品を現代に置き換えるという試みは、成功していると思います」
「依頼はチョークでXYZを描く代わりにスマホを利用し、敵は軍用ドローン。色々と現代風になっているが、本質的にはTVシリーズと何も変わっていない。飢えたシティーハンターファンはそれで充分かも知れないが、現代のアニメファンが惹かれるものは何もありません」
「大好きなキャラクターと曲で、懐かしくて楽しい時間を過ごせました」
「この映画に対する人々の苦情の中には、明らかにキャラクターについて理解していない人がいます。確かに冴羽リョウの破廉恥な行動は、現代では目に余ります。しかし、そこを変えたらリョウではなくなってしまうのです。DCやマーベルのヒーローが、映画で別物にされたらと考えてみてください」
「主人公の冴羽リョウと香は昔と変わっていない。それはある意味良いことですが、少し残念な気もします。30年前にシティーハンターを見たファンは成長しているので、シリーズも成長する必要があった」
「この映画はシリーズの焼き直しにすぎず、全てが予測可能です。過剰なファンサービスだけで成り立っている作品で、本当に寂しい気持ちになりました」
「シティーハンターを初めて見たのは10年以上前です。新宿プライベート・アイズには新しいことは何もありませんでしたが、どういうわけかそれで十分でした。基本的なストーリーは同じで、苦悩する乙女と少しの犯罪的陰謀があり、随所にアクションが盛り込まれています。大いにノスタルジーを感じ、楽しめたのは確かです。けれど、これ1回で終わってくれることを願っています。ディズニーのスター・ウォーズのように、ダラダラと続けてほしくありません」
「TVシリーズに比べて、映画ならではの特別なものは感じませんでした。とはいえ、シティーハンターの新作が見られるのは嬉しいことです」
「ストーリーはありふれたものでしたが、映画は楽しかったです。ビジュアルも素晴らしく、原作へのリスペクトも感じられました」
「時代は現代に設定されていますが獠、香、海坊主、冴子などは少しも変ってなくて嬉しかった。シリーズが持っていた全ての楽しさとエネルギーは依然として保たれており、シティーハンターのファンだけでなく初心者でも楽しめると思います」
「私はこれをアニメボストンでの北米プレミアで見ましたが、熱狂的な観客で会場は大盛り上がりでした。陽気でアクション満載で、アニメーションは本当に素晴らしく、すぐにこのシリーズのファンになりました」
「懐かしいキャラたちとの楽しい再会(教授も登場します!)。キャストが同じなのは嬉しいことだが、何人かの声優は当時の声を失ってしまっているようだった。もっこりギャグも物足りなかった。結論としては、ファンのために作られたまあまあの映画」
「楽しい部分もありましたが、シティーハンターを次のレベルに引き上げる作品ではありませんでした。あとキャッツアイは余計だった」
「かなり力強いスタートを切った後、映画の後半は面白さが落ち込んでいるように感じました。悪役とストーリーも魅力的ではなかった。ただしアニメーションは素晴らしく、音楽もクールだった」
「シリーズのほぼ全てのオープニングとエンディングが登場します。やはりシティーハンターの曲は最高です。リョウがセクハラをしようとしてハンマーで殴られるギャグはさすがに古臭いですが、全体的にはアクションも良くて楽しい映画です」
「最初から最後まで時代遅れに感じました。新宿プライベート・アイズは素晴らしいアニメーションと多くのノスタルジーを提供しますが、それだけです」
「10代の頃にシティーハンターを読んだり観たりして育った者として、この映画はお気に入りのバンドのコンサートに、久々に足を運んだような気分にさせました。私がシティーハンターに期待する全てがそこにあり、ノスタルジーとファンサービスにどっぷり浸りました。いつか新しい冒険で、また彼らに会えるのが待ちきれない」
「途中までは楽しめたのですが、クライマックスの敵が退屈なドローンでガッカリ。次はダーティーペアの新作が見たい!」
「20年ぶりの新作で、ノスタルジーを強烈に刺激されました。ストーリー的にはいつも通りのシティーハンターですが、笑った回数はシリーズでもっとも多かった」
「アニメーション、コメディ、アクション、全てがトップレベル。リョウが街一番のスイーパーであると理解していれば、それ以外の知識は必要ありません。誰でも楽しめる映画です」
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