Netflix「ベケット」ネタバレ感想 ギリシャを舞台にした壮絶な逃走劇!!

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Netflixオリジナル映画
休暇でギリシャを訪れていたベケットは、凄惨な事故に巻き込まれ警察に追われて…………

ギリシャを舞台にしたサスペンス
スリラー好きなら見ておくべき極上の一作

最初はスロースタートだが、それが起きた後はノンストップ
最後まで緊張が途切れない
ジョン・デヴィッド・ワシントンは体当たりの熱演
言葉が通じない異国
理由も分からず追われるベケット
危機また危機の連続で目が離せなかった
美しいギリシャの風景が素晴らしい
坂本龍一の音楽も良かった
サスペンスやミステリーが好きな人には、文句なしにおススメ


予告編

『ベケット』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ベケット」(原題Beckett)
監督:フェルディナンド・シト・フィロマリーノ
キャスト:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ボイド・ホルブルック、ヴィッキー・クリープス、アリシア・ヴィキャンデル
上映時間:109分
製作国:アメリカ(2021年)

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ざっくりあらすじ

アメリカ人のベケットは妻のエイプリルと、休暇でギリシャを訪れていた。だが、凄惨な事故に巻き込まれ、ベケットは警察に追われることとなり…………

感想(ここからネタバレ)

美しいロケーションの中のサスペンス

悲劇

アメリカ人のベケットは妻のエイプリルと、休暇でギリシャに来ていた
美しいギリシャの風景
エイプリルもご機嫌だった

その日、ベケットたちはレンタカーで宿に向かっていた
すっかり日が暮れてしまった
助手席のエイプリルも疲れて眠ってしまっている
単調な山道
ハンドルを握っていたベケットも、次第に睡魔に襲われていった

気付いた時には車はガードレールを超え、宙に浮いていた
一回転した車は、山の中の民家に突っ込んだ
家の中には赤毛の少年がいて、驚きの声をあげた
ベケットは逆さになった車から、かろうじて脱出した
妻のエイプリルは車から投げ出され、頭から血を流して倒れていた
ベケットは妻のそばに行こうとしたが、意識を失った

目覚めると病院だった
ベケットは警官から話を聞かれた
その警官の話では、エイプリルは助からなかったとのことだった
ショックを受けるベケット

エイプリルが死んだ…………
ホテルの部屋でベケットは打ちひしがれた
やがて立ち上がり、ベケットは事故現場まで歩いていった
人里離れた一軒家に、壁に穴が開いている
床にはエイプリルの血の跡があった
ベケットはそこで薬を飲んで死のうとした

ふと見ると見知らぬ女性が近づいてきた
いきなりその女性は、銃で発砲してきた
ベケットはわけも分からず、その場から逃げたが…………

作品解説

本作は劇場公開される予定だったが、Netflixでの配信に変更された

音楽は「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞した坂本龍一

ジョン・デヴィッド・ワシントン

アメリカ人の旅行者ベケットを演じる
妻のエイプリルと共にギリシャを訪れた
夫婦仲は良好
だが、車の事故でエイプリルを失う
絶望するベケット
そんなベケットが何故か命を狙われて…………

デンゼル・ワシントンの長男であるジョン・デヴィッド・ワシントン
「ブラック・クランズマン」、「TENET テネット」
話題作に次々と出演

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アリシア・ヴィキャンデル

ベケットの妻エイプリルを演じる
明るく想像力豊か
ギリシャ旅行を心から楽しんでいたのだが…………

「リリーのすべて」でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル
他にも「エクス・マキナ」「アースクエイク バード」など、多くの話題作に出演

リドリー・スコット製作総指揮の日本を舞台にしたサスペンス とはいえミステリーやサスペンスを期待して見ると、ガッカリする人が多いだろう ス...


異国

舞台はギリシャ
そこでベケットは警察から命を狙われる

言葉は通じない
文字も読めない

美しい風景の中で、ベケットの孤独や焦燥感がよく伝わってきた

異国のサスペンス
思い出したのはこの作品

「フランティック」

ロマン・ポランスキー監督、ハリソン・フォード主演のサスペンス
学会のためにパリを訪れた医師とその妻
だが、妻が何者かに誘拐されてしまう
言葉も通じないパリで、医師は懸命に妻を探すのだが…………
ハリソン・フォードが好演

逃亡

序盤はギリシャを旅行するベケットとエイプリルの姿が描かれる
観光地を巡り、レストランで食事
非常にゆったりとしたスタート
だが、この日常シーンがその後のサスペンスに、大いに効果を発揮している

妻の死
そして何故か警察に命を狙われる

ベケットはジョン・ウィックでもジェイソン・ボーンでもない
ただの一般市民である
そんな彼が過酷な逃亡劇を強いられる
誰もがベケットに同情し、応援したくなるだろう

黒人で左手にギプス
逃亡者としては、あまりに目立ちすぎるベケット
そのこともサスペンスを大いに高めていた

演出

長篇2作目である監督のフェルディナンド・シト・フィロマリーノの演出は、非常に安定している
どっしりと落ち着いた手腕
サスペンス演出も冴えている

そして、何より人々の息づかいや街の臨場感が素晴らしい
まるで実際に起こっていることのように思えてくる
その演出はリアルで、非常に効果を発揮していた

贖罪

なぜベケットは命を狙われるのか?
それは事故の時、目撃した赤毛の少年が原因だった
少年は誘拐され監禁されていたのだ

ラスト、満身創痍のベケットは少年を助けに行く
全く赤の他人なのにだ
何が彼を突き動かしているのか?

妻のエイプリルの死
その事故はベケットの不注意が原因だった
本当は死ぬべきは自分だったのだ
エイプリルはもう帰って来ない
だったら、せめて少年だけでも助ける
それはベケットの罪滅ぼしだったのかも知れない

まとめ

ギリシャを舞台にしたサスペンス映画
非常に見ごたえがあった
途中からは怒涛の展開で、目が離せなかった
ジョン・デヴィッド・ワシントンの熱演も素晴らしい
かなりお気に入りの作品である

Beckett (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/beckett
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/378157

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