映画「キャプテン・マーベル」感想と解説(ネタバレあり) 最強のアベンジャー!!

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いよいよ公開が来月に迫った「アベンジャーズ/エンドゲーム」
そして、その前に満を持して「キャプテン・マーベル」が公開
マーベル初の女性ヒーロー単独主演映画である
率直に言って、めっぽう面白かった!!
キャプテン・マーベルの失われた記憶に関するミステリー
S.H.I.E.L.D.(シールド)の若きニック・フューリーとの凸凹コンビ
意表をつくストーリー
そして、キャプテン・マーベルのヒーローとしての魅力
「アベンジャーズ0(ゼロ)」と言ってもいいこの作品
MCU好きならたまらないエピソードが盛りだくさんである
また初心者でも入りやすい作りとなっている
「アベンジャーズ/エンドゲーム」の前哨戦として、絶対に見ておくべき作品だ!!


予告編

『キャプテン・マーベル』予告編 (2019年)

作品情報
作品名「キャプテン・マーベル」(原題Captain Marvel)
監督:アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
キャスト:ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ラシャナ・リンチ、ジェンマ・チャン、アネット・ベニング、クラーク・グレッグ、ジュード・ロウ
上映時間:124分
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

クリー帝国の女性ソルジャー、ヴァース(キャプテン・マーベル)は敵の手から逃れ、地球に墜落するが………………

感想(ここからネタバレ)

オープニングのマーベル・スタジオのスタン・リー祭りには不意を突かれた
まさか冒頭からしみじみさせられるとは

失われた記憶

1995年、クリー帝国の精鋭部隊“スターフォース”の女性ソルジャー、ヴァースは覚えのない記憶を夢に見て、夜な夜な苦しんでいた
彼女を指導する司令官ヨン・ログは、感情をコントロールするように彼女を促した

スターフォースに新たなミッションが下った
クリー帝国と何世紀も戦争を続けているスクラル人
彼らは何にでも姿を替えられる恐るべき敵だ

ある星にミッションのために降り立ったスターフォースの面々
しかし、全てスクラル人たちのだった
彼らの目的はヴァースだったのだ

捕らえられ記憶を探られるヴァース
だが、ヴァースは彼女独自の能力”フォトンブラスト”を使い、拘束から抜け出した
脱出ポッドに乗り、ヴァースは敵の宇宙船から逃げた
彼女は地球のレンタルビデオ店”ブロックバスター”に墜落した
騒ぎを聞きつけ、現場にS.H.I.E.L.D.(シールド)が到着
ヴァースの前に現れたのは若きニック・フューリーだった………………

登場人物

ヴァース(キャプテン・マーベル)
クリー帝国の女性ソルジャー
両手からビームを発射する”フォトンブラスト”という能力を持っている
6年以上前の記憶がない
演じるのはブリー・ラーソン

代表作

「ルーム」
ブリー・ラーソンはこの作品で第88回アカデミー賞の主演女優賞に、初ノミネートで初受賞した

ニック・フューリー
若きS.H.I.E.L.D.のエージェント
まだ眼帯はつけていない
キャプテン・マーベルと行動を共にする
演じるのはサミュエル・L・ジャクソン
デジタル処理により若い姿で描かれる

代表作

「ヘイトフル・エイト」
クエンティン・タランティーノ監督の密室を舞台にした西部劇
サミュエル・L・ジャクソンは凄腕の賞金稼ぎを演じる

ヨン・ログ
スターフォースの司令官であり、プライベートでもヴァースの指導者
ヴァースに感情をコントロールするように諭す
演じるのはジュード・ロウ

代表作
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」
ジュード・ロウは若きダンブルドアを好演

前作よりダークさとハードさが増した 個人的には本作の方がはるかに面白かった 大人が鑑賞するに耐えうるクォリティである また若きダンブル...

女性ヒーロー

今までMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品で女性ヒーローというと、ブラック・ウィドウ「アントマン&ワスプ」ワスプがいた

しかし、女性ヒーローの単独主演作はなかった
その点はDCに「ワンダーウーマン」で後れを取った

「ブラックパンサー」で初の黒人ヒーローを誕生させ、ついに「キャプテン・マーベル」で女性ヒーロー誕生
マーベルが新たなフェイズへ移行しているのだと実感できる

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異星人との戦い

地球に墜落したヴァース
だが、スクラル人たちもヴァースを追って地球にやって来ていた
何者にも擬態することが出来るスクラル人
誰が敵なのか分からない
そのことがサスペンスを盛り上げる
思い出すのはジョン・カーペンター監督のあの名作


「遊星からの物体X」
誰が味方で誰が異星人か分からない
極限状態が凄まじい

人間の中に潜んでいる異星人
SFでは定番だが、やはり盛り上がる設定だ
それをヒーローものに取り入れたのが面白い

ミステリー

異星人のはずのヴァース
何故、地球で生活していた記憶があるのか
そして、どうしてスクラル人はヴァースの記憶を手に入れようとするのか

この作品ではヒーロー映画にミステリー要素を絡めている
そのことで他のMCU作品にはない独自の面白さを出すことに成功している
そして、明かされる意外な真実
謎解きの面白さで、上映時間があっという間だった
「キャプテン・マーベル」はストーリーも上質である

ニック・フューリー

地球に降り立ったヴァースは、S.H.I.E.L.D.のエージェント、ニック・フューリーと出会う
1995年、まだ若く眼帯もしていなかったフューリー
誰もが思っただろう

ニック・フューリーってこんなに軽い奴だったの!?

長官であるフューリーは、いつも渋面でニコリともしないイメージだった
その彼が若い頃はこんな頼りなくて、くだらないジョークを飛ばす奴だったとは
ヴァースとフューリーの掛け合いが楽しい

そして、ファンなら見逃せないのがフューリーが片目を失った理由が判明すること
長年、気になっていた謎
どんな壮絶な出来事があったのか
あまりのくだらない凄まじい理由に度肝を抜かれること間違いなしである

さらには新人捜査官としてフィル・コールソンが登場するのも嬉しい
「アベンジャーズ」でロキに殺されたコールソン
実は死んでなくてドラマ「エージェント・オブ・シールド」では主人公として活躍しているのだが、映画では久々の出番である

キャプテン・マーベル

本当の自分を探し続けるヴァースことキャプテン・マーベル
優しくユーモアがあり、出来る限り敵も殺さない
勝つのではなく、争いを終わらせることを目的とする女性ならではの包容力のあるヒーローだ

とはいえ、凄まじいのはその強さ
終盤、覚醒してからのキャプテン・マーベルは、あまりに規格外の能力で度肝を抜かれた
ぶっちゃけアベンジャーズ全員が束になってもかなわないだろう

もうキャプテン・マーベル1人いればサノス倒せちゃうんじゃないの!?

そう本気で思えてくるほどだ
アベンジャーズのパワーバランスを崩しかねない彼女
「エンドゲーム」ではどういう扱いになるのか気になるところだ

そして「エンドゲーム」へ

1995年が舞台のこの「キャプテン・マーベル」
しかし、最後にちゃんと気になる「エンドゲーム」への橋渡しをしてくれた
ファンなら絶対に見逃せないエピソードだ
キャプテン・マーベルが今までどこにいて何をしていたのか?
そして、彼女がどうやってアベンジャーズに合流するのかが明らかになる
ちなみにこのエピソードだけは「アベンジャーズ/エンドゲーム」のルッソ兄弟が演出している

まとめ

ユーモアあり、謎解きあり、サスペンスあり、ド派手な見せ場あり
サービス満点の作品である
特にストーリーの面白さはMCU作品の中でも上位に位置する
初のマーベルの女性ヒーロー作品はとても満足のいく出来だった
こうなると「アベンジャーズ/エンドゲーム」への期待ががぜん高まる
それを抜きにしても「キャプテン・マーベル」は必見の面白さ


Captain Marvel (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/captain_marvel
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=365988

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