【ワイルド・スピードも延期!?】新型コロナウイルスがハリウッド映画に及ぼす影響

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新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっている
特に中国は70,000の映画館が閉鎖され、再開の見通しは立っていない
このことは中国の映画業界に大きな打撃を与えている
ところがハリウッドもかなりのダメージを受けているようなのだ
一体、どういうことなのか?

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「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」

4月10日に公開される予定だった「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」
それが英国で2020年11月12日、米国は11月25日に、公開が8ヵ月延期された
このことはニュースとして大きく取り上げられた

ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ25作目 「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」が4月10日に日本で公開される ファンはそ...

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品になるといわれている本作
製作費は007シリーズ史上最高の2億5000万ドル
これまでは「007 カジノ・ロワイヤル」が1億5000万ドル
「007 慰めの報酬」と「007 スカイフォール」が2億ドル
「007 スペクター」が2億4500万ドルだった
製作費が高騰しているのは、ダニエル・クレイグの出演料が関係しているようだ
前作「スペクター」でもうジェームズ・ボンドはやらないと発言したダニエル・クレイグ
出演を承諾してもらうために、相当のギャラが支払われたと推測されている

シリーズ最高の製作費となった最新作
ところが公開が延期になったせいで、最低でも3,000万ドル、多ければ5,000万ドルがさらに上乗せされるという
費用の大部分はマーケティングである
宣伝をもう一度やり直さなくてはならないのだ

そこまでして公開を延期する必要があるのか?
それがあるようだ
前作「007 スペクター」の世界興収8億8,000万ドルの約10%を中国が占めたという
もし4月に公開した場合「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、本来より30%も興収が少なくなる可能性があるようだ
つまり本来10億ドル稼いだと仮定すれば、7億ドルになるということだ
しかもヒットが確実視されている英国でも、いつ劇場が閉鎖になるか分からない状況である
多少製作費が上乗せされようが、延期するしかない

「ムーラン」

これは「007」だけの問題ではない
ディズニーの最新作「ムーラン」
この作品は3月27日に公開が予定されている(日本は5月22日)

愛する父の身代わりになって、兵士として戦いに身を投じる少女ムーラン
ムーラン役にはリウ・イーフェイ
他にもコン・リー、ドニー・イェン、ジェット・リーなど、アジア圏のスターが勢ぞろいしている
明らかにアジア、特に中国での興収が期待されていた作品だった
だが、このままでは中国での予定通りの公開は絶望的

現時点では「ムーラン」は公開延期はしないという
そうなると売り上げに大打撃を受ける可能性は否めない

「ブラック・ウィドウ」と「ワイルド・スピード ジェットブレイク」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作
スカーレット・ヨハンソン主演の「ブラック・ウィドウ」
これは5月1日に日米同時公開が予定されている

シリーズ9作目「ワイルド・スピード ジェット・ブレイク」は5月22日公開(日本は5月29日)

マーベルもワイルド・スピードも、どちらも中国で大人気のシリーズだ
相当な収益が期待できる
だが、5月までに騒動が鎮静化し、映画館が再開しているという保証はない

現時点では「ブラック・ウィドウ」も「ワイルド・スピード ジェットブレイク」も、公開時期を延期する予定はないという
MCUもワイルド・スピードも綿密にシリーズのスケジュールを立てている
公開を延期すると、シリーズ全ての計画が狂ってしまう恐れがある
それが予定通りの公開日に固執する要因の一つのようだ

しかし、もし「ムーラン」などが大損失を出したら、「ブラック・ウィドウ」も「ワイルド・スピード」も公開が延期される可能性があるという
だが、そうして話題作が年末などに集中すれば、まさに異常事態
業界全体に悪影響が出る可能性がある

まとめ

新型コロナウイルスはハリウッドにまで、大きな影響を及ぼしているようだ
それにしても中国の重要性を改めて思い知った
ハリウッド大作は中国なしでは、もう成り立たないのだろう
今後どうなっていくのか、予断を許さない

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