Netflix「ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜」ネタバレ感想 ウィル・フェレルのファンなら必見!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixオリジナル映画
実際にある世界最大級のソング・コンテストであるユーロビジョンを題材にした作品である
最高に楽しかった
ただ、これはウィル・フェレル大好きな人間の感想
そうじゃない人には、かなり戸惑う部分があるだろう
この作品はコメディである
しかも、どちらかというとギャグ寄り
おバカ映画と言ってもいい
ウィル・フェレルのファンにとってはいつものことだが、シリアスさや感動を求めて見ると、かなり面食らうだろう
いくつかあるトンデモ展開には、真面目な人ほど困惑するに違いない
中盤はちょっと中だるみするし、いくつかの欠点もある
しかし、最後のステージが本当に素晴らしい
それだけのために見ても、十分に元が取れる
歌やパフォーマンスも本格的
シグリッド役のレイチェル・マクアダムスが、とてもチャーミング
大笑いできて、本格的なステージも楽しめる
人によっては受け付けないかも知れないが、見て損はしない作品である
特にウィル・フェレルのファンなら必見!!
最新作が世界同時に見れるというだけで感涙ものだ


予告編

『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜」(原題Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga)
監督:デヴィッド・ドブキン
キャスト:ウィル・フェレル、レイチェル・マクアダムス、ピアース・ブロスナン、ダン・スティーヴンス
上映時間:123分
製作国:アメリカ(2020年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

世界最大級のソング・コンテストであるユーロビジョン。アイスランドに住むラーズとシグリッドのデュオは、子供の頃からコンテストに出ることを夢見ていたが…………

感想(ここからネタバレ)

ウィル・フェレルがNetflixに参戦
最高というしかない

夢はユーロビジョン

アイスランドに住むラーズは、子供の頃からユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝することを夢見ていた
大人になってもまともな職に就かず、ユーロビジョンを目指すラーズを、父親や周囲は馬鹿にしていた
唯一、幼馴染のシグリッドだけはラーズを応援していた
ラーズとシグリッドはファイア・サーガというデュオを組み、地元の人たちの前で歌う日々を送っていた

ユーロビジョンは各国の代表が優勝を競うコンテスト
アイスランドの代表の最有力候補は、歌手のカティアナだった
カティアナなら念願であるアイスランドの優勝も夢ではない
選考委員会は誰もがそう期待していた
もう優勝はカティアナで決まり
予選大会の残りの出場者は適当でいいだろう
そうして無作為に選ばれた中に、ファイア・サーガの名前があった

予選出場が決まり、ラーズは狂喜した
夢が一歩近づいたのだ
喜んだのはシグリッドも一緒だった
もし予選を通って本選に出場すれば、大好きなラーズと恋人になれるかも知れない
そしてゆくゆくは結婚し、子供も出来るかも…………
今はユーロビジョンに夢中なラーズ
大会に出場すれば、彼を振り向かせるチャンスだ

予選大会の日がやってきた
最有力候補のカティアナは予想通り、圧倒的なパフォーマンスを見せた
いよいよファイア・サーガの番だ
ところがステージの最中、ラーズがとんでもない大失敗をしてしまい…………

ウィル・フェレル

主役のラーズを演じるのはウィル・フェレル
アメリカで大人気のコメディアン

「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」、「LEGO ムービー」、「パパVS新しいパパ」など出演作多数
Netflixオリジナル映画では「ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー」に、ちょい役で出演している

人気オンライン・トークショー「ビトウィーン・トゥ・ファーンズ」がついに映画化!! うん、全く聞いたことがない番組だ そんなものが映画化さ...

個人的に好きなのは「エルフ 〜サンタの国からやってきた〜」
これは大傑作
ウィル・フェレルはエルフに育てられた人間を演じる
初めて都会に出てきたウィル・フェレルのリアクションに爆笑
最後は大感動できるという凄い映画だ

ウィル・フェレルの特徴の一つは、おっさん顔であること
全くイケメンではないのだが、劇中では何故かモテモテになったりして、そのギャップが可笑しい
また生真面目なキャラクターを演じることが多い
真面目なのにどこかズレていて、本人はそのことに気付いていない
それが笑いを誘う
ただそこにいるだけで面白い稀有なキャラクターだ

レイチェル・マクアダムス

シグリッドを演じるのはレイチェル・マクアダムス
「シャーロック・ホームズ」、「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」、「ドクター・ストレンジ」など多くの作品に出演し、ヒロインを演じている
「スポットライト 世紀のスクープ」ではアカデミー助演女優賞にノミネートされた

本作ではラーズのパートナー役
素晴らしい歌声を披露
最後のステージはまさに圧巻だった
だが、歌のシーンは実は吹き替えで、実際に歌っているのは歌手のモリー・サンデーン
彼女はユーロビジョンにも何度か出場している

またずっとラーズに想いを寄せるいじらしい一面も描かれる
有名な歌手が言い寄ってきても、彼女の気持ちは変わらない
その健気で一途なところが魅力的だった

ピアース・ブロスナン

ウィル・フェレルの父親役で出演
何で元ジェームズ・ボンドがお父さん?
イケメンすぎる父親がもはやギャグ
ちなみにピアース・ブロスナンとウィル・フェレルの年齢差は13歳

ユーロビジョン歌合戦

ユーロビジョン・ソング・コンテストはヨーロッパで行われる世界最大級のコンテストである
1956年から毎年開催されている
各国代表のアーティストが生放送で歌を披露し、投票で順位を競う
視聴者は1億人から6億人といわれている

この作品はコメディ色が強いが、ユーロビジョン・ソング・コンテストの会場の様子は、観客の数を含めかなり本格的だった
ユーロビジョンを題材にしたのは、ウィル・フェレルがスウェーデンの妻から影響を受けたのがきっかけ
ウィル・フェレルはこの映画のために、2018年のポルトガルのリスポンで開催された大会を、リハーサルを含め最初から最後まで取材した
また本作では実際にユーロビジョンで優勝した歌手が、何人も出演している

この作品はオランダのロッテルダムで開催される今年のユーロビジョンに合わせて、5月に配信される予定だった
しかし、新型コロナウイルスの影響で、ユーロビジョンは史上初の中止となった
そのため配信は6月に延期となった

ユーロビジョン・ソング・コンテストはヨーロッパの大会なので、それ以外の国ではあまり馴染みがない
昔からユーロビジョンに馴染んでいる観客からは、この作品はかなり好評な様子
今年は大会が中止になったが、その寂しさをこの映画が埋めてくれたという声も多かった

トンデモ展開

ラーズとシグリッドのデュオ「ファイア・サーガ」は、ユーロビジョン歌合戦の予選に出場
だが、ステージでラーズはとんでもない大失態をさらしてしまう
本選出場は絶望的

この作品はユーロビジョン・ソング・コンテストが舞台
主人公たちが本選に出場しなければ、映画が終わってしまう
まだ始まって30分しか経ってない
いったい、この後どうするのか

そう懸念していたら、予選に出場した歌手たちが乗った船が、謎の大爆発
歌手は全員が死亡
生き残っている予選出場者は、ラーズとシグリッドだけ
大会の規定で、彼らがアイスランドの代表に

何だ、この展開!?

あまりのトンデモ展開に、不謹慎だが爆笑してしまった
でも真面目な人は、そこで見るのをやめてしまうかも(笑)

最後のステージ

田舎者の2人にとって、ユーロビジョンは煌びやかで誘惑が多かった
ロシアの代表アレクサンドル
ギリシャの代表ミタ
ラーズとシグリッド、それぞれに魅力的な異性が言い寄る
誤解や嫉妬もあり、ファイア・サーガは解散の危機に直面する
この辺りの展開はありがちで、見ていて退屈だった

だが、クライマックスの盛り上がりは凄い
一度は離れ離れになったラーズとシグリッド
しかし、最後に再び心を通わせた2人は、決められた曲ではない本当に歌いたかった歌を披露する
このステージが圧巻

勝手に曲を変えたため、その時点で大会は失格
けれど歌は順位をつけるためのものではない
ユーロビジョンで優勝して、父親やアイスランドの人々を見返す
そう考えて、ずっと優勝を目指していたラーズ
そんなラーズが最後に選んだ選択
美しい歌声もあり、とても感動的だった

まとめ

ギャグやトンデモ展開は賛否が分かれるだろう
しかし、歌やパフォーマンスのクォリティは高い
クライマックスも盛り上がった
レイチェル・マクアダムスは本当に魅力的
そして安定のウィル・フェレル
ファンなら間違いなく必見!!


ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜 (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/eurovision_song_contest_the_story_of_fire_saga

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする