Netflixオリジナル映画
ミーラとヘンリーの夫婦は夢の新居に引っ越してきたが、ある夜に何者かが侵入し…………
新しい家に引っ越してきた夫婦を襲う悪夢
スリリングなシーンと二転三転するストーリーで飽きさせない
かなり良質で楽しめた
よくあるサスペンスではあるが、演出がツボを押さえている
全編、ハラハラさせられた
93分でサクッと見られるのも好感が持てる
主演の2人はどちらも好演
様々な謎や伏線もよく出来ている
翌日には内容を忘れているかも知れない
だが、見ている間は十分に楽しめるだろう
予告編
作品情報
作品名「イントルージョン／侵入」（原題Intrusion）
監督：アダム・サルキー
キャスト：フリーダ・ピント、ローガン・マーシャル＝グリーン、ロバート・ジョン・バーク、メーガン・エリザベス・ケリー
上映時間：93分
製作国：アメリカ（2021年）
ざっくりあらすじ
ミーラとヘンリーの夫婦は、小さな田舎町に夢の新居を建てた。幸せな日々を送る2人だったが、ある夜に何者かが家に侵入し…………
感想（ここからネタバレ）
ありがちなストーリーだが、演出が手堅かった
夢の新居
ミーラとヘンリーの夫婦は、小さな田舎町の郊外にある新居へ引っ越してきた
そこは建築家であるヘンリーが自ら建てた家だった
結婚してもう12年
ミーラがガンになるという辛い時期もあったが、2人は支え合って乗り越えてきた
この家で新しくやり直すのだ
ある夜、2人がデートから帰ってきた時だった
家の中が何者かに荒らされていた
すぐに警察を呼んだが、盗まれていたのは携帯とパソコンだけだった
ヘンリーは家に警報装置を取り付けた
その日、真夜中にミーラは目を覚ました
明かりがつかない
停電のようだ
ヘンリーは原因を調べに外へ出た
部屋で1人になったミーラは、何者かに襲われた
戻ってきたヘンリーは、縛られて倒れているミーラを発見した
複数の男たちが家に侵入しているようだ
2人は見つからないように外へ出ようとした
逃げようとする2人を、侵入者が追ってきた
ヘンリーはミーラを先に逃がした
ミーラが車に乗り込むと、家の中で銃声が聞こえ…………
作品解説
脚本は「リミット」や「追憶の森」のクリス・スパーリング
フリーダ・ピント
セラピストのミーラを演じる
かつて乳がんになり、鬱病も体験した
だが、夫のヘンリーの支えで乗り越えた
いまだにガンが再発するのではと不安を抱いている
新居に何者かが侵入し、落ち着かない日々を送っていたが…………
フリーダ・ピントは2009年度アカデミー賞で作品賞を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」で、主人公の恋人ラティカーを演じた
他に「猿の惑星：創世記（ジェネシス）」やNetflix映画「ヒルビリー・エレジー －郷愁の哀歌－」などに出演
ローガン・マーシャル＝グリーン
建築家のヘンリーを演じる
穏やかな性格の愛妻家
ミーラの闘病生活もずっと支えてきた
田舎町の郊外に自ら新居を建築
ミーラと共に新たな生活に踏み出すが…………
ローガン・マーシャル＝グリーンは「プロメテウス」「スパイダーマン ホームカミング」「インビテーション」（傑作！）などに出演
最近のSFアクション「アップグレード」も良かった
侵入
新居に見知らぬ何者かが侵入
サスペンスではよくあるストーリーだ
最近ではこの作品
「アフターマス: 余波」
若い夫婦はいわくつきの豪邸を購入するが、その家で次々と不可解なことが起こり………
本作と似ている点が多い
ただ、こちらはいまいちな出来
安っぽいTV映画という印象だった
この「イントルージョン／侵入」は映画が始まるや否や、いきなり家に3人の男が侵入してくる
もっとゆっくり話が進行するかと思っていたので、この展開には驚いた
郊外で周囲に助けを呼ぶこともできない
ヘンリーは護身用の銃で反撃し、2人が死に1人は意識不明
夫婦は無事だったが、あまりにショッキングな事件だった
疑惑
警察の話では侵入者は貧困地区に住む薬物常習者ということだった
首謀者のディランという男の娘クリスティーンは、しばらく前から行方不明になっている
彼女も何らかの事件に巻き込まれているのかも知れない
ショックが抜けきらないミーラ
ところが夫のヘンリーは人を殺したにも関わらず、正当防衛だと平然としている
ミーラは釈然としない
それ以来、ヘンリーの行動に不可解な点が増えてくる
まるで何かを隠しているようだが…………
優しくて献身的な夫
12年もずっと一緒だった
そんなヘンリーがまるで得体の知れないものに見えてくる恐怖
ヘンリーが留守の間に、ミーラが彼のパソコンの中身を探るシーンはスリリングだった
サスペンス
全編に適度なサスペンスシーンを配置
二転三転するストーリー
盛り上がる音楽
93分と長すぎない上映時間
新しいものは何もないかも知れない
ストーリーの展開も、多くのサスペンス映画を見ている人には読めるだろう
だが、ツボを押さえた演出で飽きさせない
自分たちが作っているのは気軽に見られるサスペンスだという、作り手の潔さが感じられる
そこが非常に好感が持てた
よくあるサスペンス
しかし、食べ飽きた料理でも調理次第では美味しく頂ける
B級サスペンス映画として、まさに正しい在り方だ
まとめ
手堅く作られた良作
キャストも好演
記憶に残らなくても、見ている間は退屈しない
週末の時間を費やす価値は、十分にあるだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/intrusion_2021
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/378625
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