Netflix「刑事ジョン・ルーサー:フォールン・サン」ネタバレ感想 壮絶なサイコ・ミステリー!!

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イギリスの人気ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」が、Netflixで映画化
頭脳明晰だが型破りな刑事ジョン・ルーサーは、汚名を着せられて刑務所に収監されるが…………

邪悪なサイコパスとジョン・ルーサーの息詰まる対決
ドラマのファンでもそうじゃなくても、刑事ものやサイコスリラーが好きなら楽しめる

優秀だが犯人を捕まえるために暴走しがちなジョン・ルーサー
そのルーサーがいきなり刑務所に収監されるという衝撃の展開
イドリス・エルバは相変わらずのはまり役
冷酷で快楽殺人者の犯人の邪悪さが凄い
演じるアンディ・サーキスの怪演も強烈
ここまで狂った犯人、フィクションでもあまり見たことがない
脱獄してまで犯人を追うルーサー
その執念と推理の冴えは健在
犯人と対峙する中盤の広場のシーンも壮絶だった
劇場版という名に恥じないスケール
ファンはもちろん、サイコスリラーが好きな人なら楽しめるだろう

予告編

『刑事ジョン・ルーサー: フォールン・サン』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「刑事ジョン・ルーサー:フォールン・サン」(原題Luther: The Fallen Sun)
監督:ジェイミー・ペイン
キャスト:イドリス・エルバ、シンシア・エリヴォ、アンディ・サーキス、ダーモット・クロウリー、トーマス・クームズ、ハティ・モラハン、ローリン・アジューフォ、ヴィンセント・リーガン
上映時間:130分
製作国:イギリス(2023年)

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ざっくりあらすじ

頭脳明晰だが型破りな刑事ジョン・ルーサーは、汚名を着せられて刑務所に収監されてしまう。その頃、ロンドンでは凶悪なサイバー・サイコパスが、連続殺人を行っていた。ルーサーは事件を解決するために、脱獄を決意するが…………

「刑事ジョン・ルーサー」

「刑事ジョン・ルーサー」は、2010年から英BBCで放送されている人気ドラマ
イドリス・エルバ主演でシーズン5まで放送された
プライムタイム・エミー賞で3度、作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画)にノミネートされた
第69回ゴールデングローブ賞でイドリス・エルバは、主演男優賞を受賞している

映画のためにシーズン1だけ見たが、非常に面白かった
登場する犯人がどれも強烈
犯人を捕まえるために、手段を選ばないルーサーも凄い
イドリス・エルバにとっては間違いなく代表作
現時点ではAmazonプライム・ビデオなどで配信されている(Netflixにないのが残念)

感想(ここからネタバレ)

イドリス・エルバはやはり格好いい…………

罠に落ちたジョン・ルーサー

カラムという清掃員の青年が行方不明になった
事件の担当となったのは、ロンドン警察署の刑事ジョン・ルーサーだった
ルーサーはカラムの母親コリンに、絶対にカラムを見つけると約束した

カラムだけに限らず、ロンドンでは謎の失踪事件が相次いでいた
その犯人は裕福なトレーダーであるデヴィッド・ロービーだった
ロービーは事件を捜査するルーサーを危険視し、彼の過去の違法捜査などを暴露
ルーサーは有罪となり、刑務所に投獄された

数年が経った
カラムは見つからず、事件はいまだ解決していない
コリンの携帯に、カラムからメッセージがあった
指定された屋敷をコリンは訪れた
そこにはカラムや他の失踪した人々8人の死体が、ロープに吊るされていた
愕然とするコリン

コリンは刑務所のルーサーを訪ねた
そして、約束を守らなかった彼を責めた
ルーサーの中で犯人への怒りが、ふつふつと沸き上がった
犯人を捕らえるために、ルーサーは脱獄を決意するが…………

作品解説

脚本はドラマ版も手がけたニール・クロス

2023年2月24日に一部の映画館で限定公開された

ジョン・ルーサー

ロンドン警察の元主任警部
頭脳明晰で優秀だが、精神的に不安定で犯人逮捕のために手段を選ばない
デヴィッド・ボウイの大ファン
違法捜査の数々を暴露され、刑務所に投獄されるが…………

タフな刑事だが、心に闇を抱えているルーサー
残忍な犯人に自分でも制御が利かなくなり、一線を越えてしまうこともある
しかし、たぐいまれなる洞察力と推理力を持っている

演じるのは「ワイルド・スピード スーパーコンボ」、「ザ・スーサイド・スクワッド  “極”悪党、集結」のイドリス・エルバ
本作ではプロデューサーも兼任
Netflix映画では「コンクリート・カウボーイ: 本当の僕は」や「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野」(超傑作!)などに出演

Netflixオリジナル映画 素行不良で退学処分になったコールを母親は、フィラデルフィアに住む父親ハープのところへ送り込むが………… ...
Netflixオリジナル映画 かつて両親を殺した男が刑務所から釈放されると知って、ナット・ラブは復讐のために昔のギャング団の仲間を集めるが...

デヴィッド・ロービー

ハイテク億万長者で連続殺人犯
監視技術を使って、人々の弱みを握り脅迫する
殺人サイト「レッド・バンカー」を運営
罪の意識を一切持たない快楽殺人者
ルーサーを敵と認識し、罠に落とすが…………

演じるのは「猿の惑星」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアンディ・サーキス
冷酷な殺人鬼を怪演

オデット・レイン

ルーサーの後任の主任警部
ロービーの事件の担当
シングルマザーでアーニャという娘がいる
脱獄したルーサーを追い詰めるが…………

最初はルーサーを警戒していたレイン
だが、次第に彼のことを信頼し協力するようになる
演じるのは「ハリエット」のシンシア・エリボ

サイコ・ミステリー

「刑事ジョン・ルーサー」は連続殺人や猟奇殺人を題材にしたミステリー
今まで様々な強烈な犯人が登場してきた

その中でも本作の犯人であるデヴィッド・ロービーはかなり邪悪

人々を誘拐して監禁
殺人サイトを運営し、どう殺すかを視聴者から募集
被害者の家族に死体を見せつけ、絶望するさまを楽しむ

冷酷で罪悪感ゼロ
同情するふりをして、被害者の家族に接近するのもたちが悪い
これほど強烈な殺人鬼は、フィクションでも珍しい
強く記憶に刻まれるキャラクターとなった

落ちたヒーロー

デヴィッド・ロービーの陰謀で、違法捜査などの汚名を着せられ、刑務所に収監されたジョン・ルーサー
まあ、汚名というか、けっこう事実なのが辛い(笑)
だが、そんなことではルーサーの心は折れない
犯人を捕まえるためだけに、刑務所を脱獄する

冷静に考えれば、いくら正義感が強くても行きすぎである
だが、いつも行きすぎ、やりすぎるのが我らがジョン・ルーサー
ルーサーは心にどこか欠陥を抱えている
ある意味、犯人であるサイコパスたちと同じである
だからこそルーサーは犯人のことを深く理解し、激しく憎むのだろう

映画化

人気ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」の初の映画化
そして映画という名に恥じないスケールだった
刑務所の暴動など、派手さ満載
特に中盤の広場のシーンは壮絶

建物の屋上から次々と飛び降りる犠牲者たち
衝突する車
犯人の地下鉄での追跡

ハリウッド映画かと思うほどド派手だった
ドラマの方の「刑事ジョン・ルーサー」は、どちらかというと渋くて重厚なタッチ
知的な脚本を楽しむ作品だ
正直、違和感は否めない
個人的には本作もめちゃくちゃ楽しめたが、人によっては好みが分かれそうだ

まとめ

「刑事ジョン・ルーサー」の映画版
相変わらずの面白さ
犯人や事件も強烈だった
完結編になるかと思ったが、続きがありそうな終わり方
ドラマであれ映画であれ、是非とも見て見たい

Luther: The Fallen Sun (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/luther_the_fallen_sun
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/387080

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