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[情報元:THE RIVER]
映画「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」が2018年5月25日(現地時間)に米国で公開され、当初の予想を大きく下回る興行成績となった
当初、ディズニーは「ハン・ソロ」の米国の初動成績を1億3,000万~1億5,000万ドルと見込んでいた
ところが蓋を開けてみれば米国でのオープニング興行収入(4日間)は1億300万ドル
さらには海外も不調で6,500万ドル
合計金額は1億6800万ドルでディズニーが「スター・ウォーズ」シリーズを手掛けて以来、もっとも低調な滑り出しとなった
ちなみに「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」(2017)の全世界の初動興収額は2億3,000万ドル、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(2016)は2億9,000万ドル
あと「ハン・ソロ」の公開を控えている国は日本とクロアチアだけである
前の週に公開された「デッドプール2」の世界興収は3日間で3億100万ドル
「ハン・ソロ」は4日間で「デッドプール2」の3日間の半分ちょっとしか稼げていない計算になる
しかも「デッドプール2」はR指定作品なのだ
製作費も「ハン・ソロ」は2億5000万ドル以上で、1億1000万ドルの「デッドプール2」の倍以上
ディズニーが青ざめるのも無理はない
なぜ「ハン・ソロ」はスタートダッシュに失敗したか
ディズニーは「ハン・ソロ」に寄せる期待が大きすぎたことを認めた
米The Hollywood Reporter誌は直前に公開された「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」や「デッドプール2」の影響を否定できないと指摘している
「そんなに毎週、映画館に行く観客がどれだけいるんです?」
海外の「スター・ウォーズ」ファンの間でも「ハン・ソロ」の不調について、様々な要因が挙げられている
「最後のジェダイ」から5ヵ月後に公開というのは短すぎた
「スター・ウォーズ」シリーズを乱発しすぎて、ファンも疲れが生じている
「最後のジェダイ」の出来が微妙でファン離れが起きた、など
スター・ウォーズとマーベル
ディズニーはスター・ウォーズもマーベルと同じ金の卵だと思ったのだろう
だがスター・ウォーズは3ヵ月ごとに新作を出しても大儲けできるマーベルとは違う
マーベル・シネマティック・ユニバースでは作品ごとに異なるキャラクターや世界観を投入することができるのだ
そこをディズニーは見誤ったのではないか
今までのお約束をぶち壊す挑発的な作品「最後のジェダイ」は、批評家や新しいファンからは支持を集めたが、シリーズのファンからは厳しい批判を浴びた
「ハン・ソロ」では原点回帰をして見せたが、古臭い、目新しさがないと興行的に不発
スター・ウォーズは斬新でもおなじみでも批判を浴びるジレンマに陥ってしまった
ファンが求める「スター・ウォーズ」のハードルは恐ろしく高いのだ
ディズニーは「エピソード9」までにシリーズを建て直すことができるのか?
ざっくり感想
今後、控えている「スター・ウォーズ」シリーズは「エピソード9」のほか、ライアン・ジョンソン監督による新3部作、「ゲーム・オブ・スローンズ」製作チームによる新シリーズ、さらに「ボバ・フェット(仮題)」や「オビ=ワン・ケノービ(仮題)」などがある
考えただけでゲップが出そう
マーベルの大成功の影響で、DCユニバースやらダーク・ユニバースやら、2匹目のどじょうを狙って、ことごとく失敗している
ディズニーはスター・ウォーズでもユニバース化を狙って失敗
「フォースの覚醒」をピークに、興行成績は下がる一方
ディズニーはスター・ウォーズに手を出すべきではなかった
ファンを舐めたツケがここにきて浮き彫りになってきている
神話は神話のままで終わらせるべきだったのだ
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