Netflix「REBEL MOON: パート1 炎の子」ネタバレ感想 銀河を舞台にした「七人の侍」!?

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Netflixオリジナル映画
故郷の村に侵攻してきた帝国に対抗するため、コラは戦士を探して宇宙へ旅立つが…………

どこか懐かしい印象のスペースオペラ
オリジナリティには欠けるが、嫌いじゃない

「ジャスティス・リーグ」のザック・スナイダー監督の最新作
二部作の前編である
「スター・ウォーズ」と「七人の侍」の影響が強く感じられる
主人公のコラはかなり格好いい
コラが集める戦士たちも魅力的
ただしテンポが悪くて、序盤は少し退屈だった
どこかで見たような内容なので、批評家受けは良くないだろう
しかし、懐かしい感じの作品で、個人的には嫌いじゃない
二部作の前編で、物語は途中で終わるが、クライマックスはかなり盛り上がった
名作である「スター・ウォーズ」や「七人の侍」と比べると、見劣りするのは間違いない
けれど、気軽に見るには悪くない作品だ

予告編

『REBEL MOON — パート1: 炎の子』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「REBEL MOON: パート1 炎の子」(原題REBEL MOON: PART ONE – A CHILD OF FIRE)
監督:ザック・スナイダー
キャスト:ソフィア・ブテラ、ジャイモン・フンスー、エド・スクライン、チャーリー・ハナム、ペ・ドゥナ、アンソニー・ホプキンス
上映時間:135分
制作国:アメリカ(2023年)

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ざっくりあらすじ

強大な軍事力を持つ帝国マザー・ワールドが支配する銀河。ある辺境にある惑星の小さな村で、コラは平穏に暮らしていた。しかし、ある日突然帝国の軍勢が、村を襲撃してくる。コラは村を守るため、帝国と闘う戦士を探して、宇宙へ旅立つが…………

感想(ここからネタバレ)

ザック・スナイダー監督って意外とこういうのが撮りたかったんだ…………

「REBEL MOON: パート1 炎の子」

遠い銀河系にある帝国マザー・ワールドは、何世紀にも渡って強大な軍事力で宇宙を支配していた
しかし、現在の王家は争いにうんざりしており、平和を望んでいた
戴冠式の日、王と姫が暗殺された
それを機に上院議員のバリサリウスが自らを摂政だと宣言し、冷酷なアッティカス・ノーブル提督に宇宙を取り締まらせた

宇宙の辺境にある衛星ヴェルトの小さな村で、コラはひっそりと暮らしていた
彼女はよそ者だったが、村人は暖かく迎えてくれた
ある日、アッティカス・ノーブル提督の船が、ヴェルトに降りてきた
村人たちは出迎えたが、内心では恐怖に怯えていた
ノーブル提督は食料を渡すように要求
それを断った村長は、ノーブルに殴り殺された

ノーブルは次に来る時までに、大量の食料を用意するように言い残し去っていった
この村はもう終わりだ
コラは1人で逃亡しようとした
しかし、友人のサムが帝国兵たちに乱暴されそうになった
コラは見過ごすことが出来ず、帝国兵を皆殺しにした

こうなったら、もう戦うしかない
コラは村人であるガンナーと共に、帝国と戦う戦士を探すために、宇宙へ旅立ったが…………

作品情報

監督は「300 スリーハンドレッド」「ジャスティス・リーグ」のザック・スナイダー
本作は大好きな「スター・ウォーズ」や「七人の侍」の影響を受けており、構想に20年以上を費やしたという
ザック・スナイダー監督がNetflix作品を手掛けるのは、「アーミー・オブ・ザ・デッド」に続いて2作目

Netflixオリジナル映画 ゾンビに占拠されたラスベガスの地下金庫から、大金を強奪する危険なミッションに傭兵たちが挑む………… ゾ...

本作の続編「REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者」は、2024年4月19日にNetflixで配信予定

コラ

辺境の惑星の村にひっそりと暮らす女性
実は元帝国の兵士
かつてはアースレイアスと呼ばれ、恐れられていた
村を守るために、戦士を集める旅に出るが…………

演じるのは「キングスマン」「アトミック・ブロンド」のソフィア・ブテラ
複雑な過去を持った女戦士を好演

ガンナー

村の農民
村長の古いやり方に、反感を持っている
コラの旅に同行するが…………

演じるのは「ゲーム・オブ・スローンズ」のミキール・ハースマン
Netflix作品では「ケイト」に出演

Netflixオリジナル映画 暗殺者のケイトは最後の仕事を前に、毒を盛られてしまう 余命24時間となった彼女は、犯人に復讐を誓うが………...

アッティカス・ノーブル提督

バリサリウスの右腕
冷酷なサディスト
人々を恐怖で支配する

演じるのは「トランスポーター イグニション」のエド・スクライン
ヤバい性格の悪役を熱演

REBELS(反逆者たち)

しがない農民だが、いざという時は勇気を見せるガンナー
盗っ人だがクールな宇宙船のパイロット・カイ
奴隷だが実は元王子のタラク
最高の剣士で二刀流使いのネメシス
伝説の将軍だが、今は酒浸りのタイタス
革命軍を率いて帝国と戦うダリアン
心優しいロボット兵士のジミー

コラが銀河から集めた戦士たち
それぞれが個性的だった
ペ・ドゥナ扮する二刀流剣士・ネメシスが個人的にお気に入り

スペースオペラ

強大な帝国とそれと戦う反乱軍
様々な種族のエイリアン
使い古された宇宙船やロボット

影響を受けたと監督が言うだけあって、本作は驚くほど「スター・ウォーズ」っぽい

登場人物がフォースを使っても、違和感がないレベル
正直、この作品ならではの独創性のようなものは、あまり見受けられなかった
批評家から酷評されるのも無理はない

ただし割り切れば、なかなか楽しめる
監督の無邪気なスター・ウォーズ愛が、ビシビシと伝わってきて嫌いじゃない
どこか懐かしい気分になるスペースオペラだった

七人の侍

村を守るために、戦士を集める
本作は黒澤明の「七人の侍」からも強く影響を受けている

本作が不利なのは、「七人の侍」があまりに名作すぎること

個性的で魅力あふれる侍たち
三船敏郎や志村喬の名演
エピソードの完成度の高さ
3時間27分もありながら、全く飽きさせないテンポの良さ
ダイナミックな戦闘シーン
エンタメなのに全く手を抜かれていない時代考証と知的な脚本
村を一つ、まるまる作ってしまったという素晴らしく壮大なビジュアル
農民たちと侍が本質的には相容れないというテーマの深さ

「七人の侍」はまさに映画史上最高のエンターテイメント
「REBEL MOON」を見ていると、無意識に比較してしまう
そして、いかに「七人の侍」が素晴らしいかを改めて感じてしまうのだ

エンターテイメント

「スター・ウォーズ」と「七人の侍」
どちらも映画史の流れを変えた革新的な名作である
比べると「REBEL MOON」はかなり分が悪い

とはいえ固いことを考えなければ、本作はなかなか楽しめる

しがない村人に見えたコラが、実はめちゃくちゃ強かったというお約束だが燃える展開
帝国の残虐性
ザック・スナイダー監督のスローモーションを多用したけれんみのあるアクション

非常に中二心をくすぐられるものがあった

そして、衝撃のクライマックス
「七人の侍」のリメイク感覚で観ていたので、まさかの展開に驚いた
クライマックスはかなり盛り上がり、エンターテイメントとして十分なクォリティの作品になっている
素直にパート2が楽しみになる仕上がりだった

まとめ

ザック・スナイダー監督の最新作は、自分の好きなものを無邪気に作ってしまった印象
Netflixじゃなければ不可能だったかも知れない
確かに革新性や独創性は感じられない
そういう意味で批評家受けはしないだろうが、スペースオペラを楽しみたいなら悪くない作品だ

Netflixで「REBEL MOON: パート1 炎の子」が配信された 「ジャスティス・リーグ」のザック・スナイダー監督...

Rebel Moon: Part One - A Child of Fire (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/rebel_moon_part_1_a_child_of_fire
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/392382

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