Netflixオリジナルのフランス映画
汚職警官のブランは事故を隠蔽しようとするが…………
予測不能の強烈なスリラー
一瞬たりとも退屈させない良作
冒頭から絶体絶命の連続
主人公のあまりの不運っぷりに、次第に笑えてきた
最初から最後までエンターテイメントに徹しているのが潔い
フランス映画のクォリティの高さを思い知った
主演のフランク・ガスタンビドゥは好演
なるべく予備知識なしで見るのをおススメ
この手のジャンルが好きなら、楽しい時間を過ごせるだろう
予告編
作品情報
作品名「レストレス」（原題Sans répit）
監督：レジス・ブロンドゥ
キャスト：フランク・ガスタンビドゥ、シモン・アブカリアン、ミカエル・アビブル、トレイシー・ゴトアス、ジェマイマ・ウェスト、セルジュ・アザナヴィシウス
上映時間：95分
製作国：フランス（2022年）
ざっくりあらすじ
汚職警官のブランは事故を隠蔽しようとするが、事態は思わぬ方向へ進んでいき…………
感想（ここからネタバレ）
フランスのアクション映画は侮れない…………
最悪の日
ブラン警部補にとって、その日は最悪の一日だった
寝たきりの母親を、ブランはずっと介護してきた
医療費は高額だった
ブランは麻薬の密輸を見逃し、賄賂を受け取っていた
その母親が死んだ
そんな時、警察署に内部監査が入った
ブランは汚職警官としてマークされていたのだ
ブランは猛スピードで車を走らせていた
警察署のロッカーには賄賂として受け取った札束が入っている
あれを見られるわけにはいかない
幼い娘のルイーズは病院で自分を待っている
色々な問題が立て続けに起こり、ブランは焦っていた
路上に犬が立っていた
ブランは避けようとハンドルを切った
何かにぶつかった
慌てて車から出ると、男が血を流して倒れていた
抱え起こしたが、すでに息がない
呆然とするブラン
そんな時、パトカーがこちらに向かってくるのが見えた
ブランはとっさに死体を隠してしまい…………
作品解説
本作は2014年の韓国映画「最後まで行く」のリメイクである
「最後まで行く」はNetflixドラマ「キングダム」のキム・ソンフンが監督した
監督のレジス・ブロンドゥはこれまで撮影監督として活躍していた
本作が監督デビュー作となる
フランク・ガスタンビドゥ
汚職警官のブラン警部補を演じる
母親の医療費のために賄賂を受け取っていた
妻とは離婚
幼い娘ルイーズがいる
事故で見知らぬ男を殺してしまい隠蔽しようとするが、事態は思いもよらぬ方向へ展開し…………
何とか罪を逃れようとするが、次々と問題が発生
完全に自業自得なのだが、あまりの不運っぷりに思わず同情してしまった
フランク・ガスタンビドゥは「TAXi ダイヤモンド・ミッション」で主演を務めた
フランスのアクション映画
ハードな展開
過激なアクション
ハリウッド映画にないアナログ感
フランスのアクション映画には良作が多い
Netflixでもいくつもの傑作が配信されている
サスペンス
男を轢き殺してしまった主人公
思わず死体を車のトランクに隠してしまう
もう後には引けない
何とか事故を隠し通さなければ…………
序盤はヒッチコック映画を思い出させる展開
次々とトラブルが主人公のブランを襲う
絶体絶命の連続に、思わず手に汗握ってしまった
男の死体をどう処分するか
そのとんでもない方法にも驚愕
必死すぎるブランの姿に、不謹慎だが笑ってしまった
脅迫
ようやく事件を揉み消したブラン
ところが思いがけないことが判明する
ブランが轢いた男は、警察が追っている容疑者だったのだ
さらには「お前がしたことを知っている」という謎の男からの脅迫電話
ここから物語はミステリー色が強くなっていく
その畳みかける展開も見事
そして後半に登場する悪役が強烈
汚職警官のブランが可愛く思えるほどの邪悪っぷり
あまり好感の持てない主人公だったブラン
だが、家族を守るため、親友の仇を討つために立ち上がる姿は、素直に応援したくなった
最後まで演出は緊張感が途切れず、初監督作品としては上々の出来栄えとなっている
まとめ
フランスのアクション映画
期待通りのクォリティ
ひたすらエンタメに徹した作りは、スティーヴン・スピルバーグの「激突!」を思い出させた
リメイク作品ではあるが、十分に見る価値のある一作となっている
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/restless_2022
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/381137
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