Netflix「シエラ・バージェスはルーザー」感想 ロマンチックコメディ だが、フラストレーションが溜まる!!

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最近、ロマンチックコメディに力を入れている印象のNetflix
「好きだった君へのラブレター」がなかなか良かったので、この作品も鑑賞してみた

うんうん、なるほど
そうか、そうか
これは見なくても良かったな!!(爆


予告編

Netflixオリジナル映画『シエラ・バージェスはルーザー』予告編

作品情報
作品名「シエラ・バージェスはルーザー」(原題Sierra Burgess Is a Loser)
監督:イアン・サミュエルズ
キャスト:シャノン・パーサー 、RJ・サイラー、ノア・センティネオ、クリスティン・フローセス 、リー・トンプソン、アラン・ラック
上映時間:105分
製作国:アメリカ(2018年)

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ざっくりあらすじ

シエラ・バージェスは優等生で頭脳明晰だが、容姿はいまいちな女子高生。そのため学校ではルーザー(敗者)扱い。特にチアリーダーのヴェロニカからは目の敵にされていた。ある日、ヴェロニカは嫌がらせで他校の生徒に自分の番号だと言って、シエラの番号を教えてしまう。いきなり知らない男子から携帯にメッセージが届き不審がるシエラ。だが、その男の子ジェイミーとメッセージのやり取りをしている内に意気投合。すっかり彼に夢中になってしまう。しかし、ジェイミーが自分をヴェロニカと思い込んでいると知り、シエラはヴェロニカに成りすますために一計を案ずるのだった………………

感想(ここからネタバレ)

「シエラ・バージェスはルーザー」
タイトルからして気が滅入るものがある
そして主役の子は写真で見てもあまり魅力を感じない
こんなので本当に楽しめるのか?
半信半疑で見たのだが………………

意外や意外、あっという間に物語に引き込まれた

シエラ・バージェスという少女

シエラ・バージェスは有名な作家を父に持ち、頭脳明晰な優等生
だが、見た目がダサいという大きな欠点があった
そのため、学校でもルーザー(敗者)扱い
特にチアリーダーのヴェロニカはシエラを目の敵にして、やたらとちょっかいを出してきた
そんなヴェロニカは大学生のスペンスに夢中
同学年の男子など眼中にない
ある日、声をかけてきた他校の男子学生に嫌がらせで、シエラの番号を自分のだと言って渡してしまう
知らない男子から携帯にメッセージが届き、不審がるシエラ
けれど、その男の子ジェイミーとメッセージでやり取りする内に、二人は意気投合する
ジェイミーとシエラはとても気が合ったのだ
シエラはすっかりジェイミーに夢中になる
だが、やがてジェイミーが自分をヴェロニカだと思い込んでいることに気づく
本当のことを知られたら幻滅され、この関係も終わってしまう
そんなのは嫌だ!!
シエラはヴェロニカになりすますために、彼女に協力を求めるのだった

容姿に自信のないシエラがジェイミーとの関係を繋ぎとめるために、犬猿の仲であるヴェロニカに協力を求める
ここから物語は俄然と面白くなる

キャスト

シャノン・パーサー
優等生だが容姿がコンプレックスのシエラ・バージェスを演じる
世界中で話題になったドラマ「ストレンジャー・シングス」でデビュー
シャノンは主人公マイクの姉ナタリーの友人バーバラを演じた

ノア・センティネオ
見た目は体育会系だがナイーブで文学を愛するジェイミーを演じる
Netflixの「好きだった君へのラブレター」で大ブレイク
全米のティーンが夢中に

「好きだった君へのラブレター」の感想はこちら

アラン・ラック
有名な作家であるシエラの父親を演じる
アラン・ラックといえばやはり「フェリスはある朝突然に」のフェリスの親友キャメロン
後ろ向きすぎるキャラクターが最高だった
あのキャメロンが今やこんなに渋みを増すとは感慨深い

「フェリスはある朝突然に」の感想はこちら

フェリスはある朝突然に (字幕版)

リー・トンプソン
シエラの美人の母親を演じる
映画に出てるの久々に見た
嬉しすぎる配役
リー・トンプソンといえばもちろん「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
主人公マーティの母親を演じた

バック・トゥ・ザ・フューチャー (字幕版)

スクールカースト

この「シエラ・バージェスはルーザー」という作品ではかなりシビアにスクールカーストが描かれる
スクールカーストを描いた作品で有名なのは、やはり「ブレックファースト・クラブ」だろう

学園のアイドル、スポーツマン、優等生、オタク、不良
立場の違う5人が補習で一堂に会する
シビアな学園生活とそこに芽生える友情を描いた名作である

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ヴェロニカ

この作品でもっとも輝いていたキャラクターは文句なしにヴェロニカだろう
チアリーダーでスクールカーストの頂点
取り巻きを連れ、シエラに意地悪をする嫌な奴
最初はそんなよくある悪役として描かれる
だが、頭が悪くて話が合わないと大学生の恋人スペンスに愛想をつかされ、ヴェロニカは悲嘆に暮れる
そんな彼女にシエラは勉強を教える代わりに、ジェイミーにばれないように口裏を合わせてくれるようお願いする
こうして始まった二人の契約
そして一緒にいるうちに、お互いの意外な一面を知っていく
いつしか二人の間には悩みを打ち明け合うほどの友情が芽生えていた
学校での今まで築き上げた立場が危うくなるのも構わず、シエラをかばうヴェロニカ
二人の友情はこの作品でもっとも魅力的なくだりだろう

誤解と裏切り

そんなわけでとても楽しくこの作品を鑑賞していた
ここまでは!!
しかし、終盤での主人公の行動があまりにも気分が悪くて、思わずテレビの電源を切りそうになった

シエラに懇願されてヴェロニカはジェイミーとデート
それも上手くいったが、シエラは内心穏やかではない
本当の相手は自分なのに
そんなある日、偶然出会ったヴェロニカにジェイミーは不意打ちでキスをする
それを目撃してしまったシエラ
シエラは嫉妬にかられヴェロニカが彼女にだけ打ち明けた秘密を、ネットで暴露する
それは学校中の生徒の目にさらされ、ヴェロニカはショックを受ける

このくだりでシエラのことが心底嫌いになった
それまでもジェイミーをだまし、ヴェロニカに泣きついて自分の代わりをやってもらっていたシエラ
さんざん身勝手なことをしておいて、あげくにはこの仕打ち
本当に胸糞悪い
ちょっとロマンチックコメディの範疇を越えている
裏切られたヴェロニカがシエラに
「あなたの醜いのは容姿じゃない。性格よ!!」
と叫ぶが本当にその通り
主人公の醜いところを終盤に見せつけられ辟易した
それでも最後はシエラを許すヴェロニカがまるで聖女のようだった

まとめ

一応、最後はジェイミーとくっつきハッピーエンドで終わるのだが、そんなもんじゃ取り返せない主人公の醜態
それでもシエラの行いを許すヴェロニカとジェイミーがいい人たちすぎる
シエラにはもったいない二人である
そういうわけで良い部分はたくさんあったのに、最後の最後で台無しにした映画
終盤のシエラの失態を許せる人には良作になるかも知れない


Sierra Burgess Is a Loser (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/sierra_burgess_is_a_loser

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コメント

  1. kaz より:

    この映画たった今観たところです。
    全く同意見!
    私は残念ながら途中で止めてとばしながら観ました。
    ヴェロニカの良さが引き立った映画でした。

    • しまと より:

      コメント、ありがとうございます
      途中で止めた気持ち、分かります
      見ていて主人公に、かなりイライラしました
      本当にヴェロニカは良いキャラだったんですけどね