Netflix「悪魔はいつもそこに」ネタバレ感想 それぞれの運命が交錯する!!

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Netflixオリジナル映画
オハイオ州の田舎町で人々の暴力と死が交錯する…………
あの「スパイダーマン」のトム・ホランドと次の「バットマン」であるロバート・パティンソンが共演
ワクワクしながら見たら、かなり上級者向けの作品だった!!
多すぎる登場人物
トム・ホランドもなかなか登場しない
気の滅入る出来事の連続
強い宗教色
どういう風に見ればいいのかも分からない
正直、前半は辛かった
しかし、バラバラだった人物たちの運命が交錯する後半は、凄まじい見せ場の連続
豪華なキャストたちも好演
終わってみれば、かなりの満足感だった
とっつきにくく万人向けとは程遠いが、見ごたえある作品なのは間違いない
どっしり腰を落ち着けて鑑賞するべきだろう


予告編

トム・ホランド&ロバート・パティンソン主演『悪魔はいつもそこに』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「悪魔はいつもそこに」(原題The Devil All the Time)
監督:アントニオ・カンポス
キャスト:トム・ホランド、ビル・スカルスガルド、ライリー・キーオ、ジェイソン・クラーク、セバスチャン・スタン、ヘイリー・ベネット、エリザ・スカンレン、ミア・ワシコウスカ、ロバート・パティンソン
上映時間:138分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

オハイオ州ノッケンスティフ。その田舎町で様々な人々の運命が交錯する…………

感想(ここからネタバレ)

前半が本当に辛かった
しかし、後半は凄い

辺境の地

オハイオ州ノッケンスティフ
誰も知らないような田舎町
第二次世界大戦の帰還兵であるウィラード・ラッセルは、妻と息子のアーヴィンをとても大切にしていた
だが、妻が癌に侵される
ウィラードは神に祈った
神ならきっと妻を救ってくれる
そしてアーヴィンが可愛がっていた犬のジャックを、生贄に捧げた

そんな願いもむなしく、妻は息を引き取った
絶望したウィラードは息子のアーヴィンを残し、自ら命を絶った

アーヴィンは祖母の家に引き取られた
そこにはレノーラという同年代の女の子がいた
アーヴィンはレノーラを、本当の妹のように大切にした

信心深いレノーラは、学校で悪ガキたちにいじめられた
アーヴィンは必死でレノーラを守った
父も母も失ったアーヴィン
絶対に家族は守る
アーヴィンはそう誓ったのだ

そんなある日、町に若い牧師のプレストンが赴任してきて…………

作品解説

主演のトム・ホランドは「スパイダーマン」
ロバート・パティンソンは2021年公開予定の「バットマン」
そしてボーデッカー保安官役のセバスチャン・スタンは、「キャプテン・アメリカ」のバッキー役
この作品にはマーベルとDCのスターが集った

ボーデッカー保安官役は最初「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスが演じる予定だったが、スケジュールの都合により降板
代わりにセバスチャン・スタンがキャスティングされた

劇中で出てきた蜘蛛は本物が使われた

原作はドナルド・レイ・ポロックの2011年の小説「The Devil All the Time」

トム・ホランド

両親を失った青年アーヴィンを演じる
少し冷めた性格
引き取ってくれた祖母やレノーラを、とても大切にしている
亡き父の教え「やられたら、やり返せ」を実践する

子供の頃、神に必死に祈ったのに、父も母も失った
それ以来、全く神を信用していない
トム・ホランドは陰のあるキャラクターを好演
その実力の高さを改めて見せつけた

ロバート・パティンソン

ノッケンステフに赴任してきた若い牧師プレストンを演じる
最低の屑
殺されても仕方ないレベル
その屑っぷりが清々しいほどだった
マーヴィンの妹レノーラに手を出し…………

どうしようもない屑を演じると、本当にロバート・パティンソンは活き活きする
今回もはまり役だった
Netflixオリジナル映画「キング」の危険な悪役も必見

素直に凄い 今、劇場で公開されている作品で、これを上回るものがどれだけあるか 非常に見ごたえのある歴史ドラマである といってもティモシ...

悪魔たち

殺人鬼カップル
ジェイソン・クラークとライリー・キーオが演じるカップル
ヒッチハイカーを車に乗せ、いかがわしい写真を撮り、最後には殺す
最悪のカップルである

汚職保安官
セバスチャン・スタンが演じる
賄賂を受け取り、悪を見逃している
次期保安官の再選を狙っている
子供の頃のマーヴィンと会っているが…………

好色牧師
ロバート・パティンソンが演じる
従順な妻がいるにも関わらず、信者の若い少女に手を出す屑
そして、マーヴィンの妹のレノーラを妊娠させてしまい…………

ノッケンスティフに集う悪党たち
彼らがマーヴィンの運命と交錯することで、死の連鎖が起きる

ノッケンスティフ

この作品を見て、もっとも近いと思えたのが「呪怨」

「リング」と並ぶジャパニーズ・ホラーの人気シリーズ「呪怨」 ハリウッドで映画化もされた その「呪怨」がNetflixで初のドラマ化 映...

別にホラーというわけではない
このノッケンスティフという田舎町がいわくつきというわけでもない
だが、淀んだ空気
人々の負の感情
それらがこの土地の呪いのように、暴力や死を呼び寄せる
まるで「呪怨」の呪いの家のように

神の不在

本作は宗教色が強い
神にすがる者、神を信じないもの、狂信者
全編に渡って、宗教というものを強く意識させられる
この辺りは多くの日本人には、ぴんと来ないかも知れない

終わってみると強く感じられるのは悪魔の存在である
次々と起こる惨劇
神は存在しない
けれど悪魔は存在するかも知れない
そんな気分になってくる

悪魔はいつもそこに

この作品はホラーではない
だからこそ、ゾッとする

作品の評価

とにかく前置きが長い

いつになったらトム・ホランド出てくるの!?

正直、そう思った
終わってみれば必要なシーンだったとは思うが、退屈だったのも事実

また登場人物が多すぎる
最初は主人公が誰か分からなかった
そのため非常に見にくい作品となっている
この辺りは改善の余地があった気がする

バラバラに描かれていた登場人物たち
しかし後半、彼らの運命が交錯する
そこから映画は俄然と面白くなる
手に汗握るシーンの連続
それぞれの物語の決着はとても見ごたえがあった

まとめ

それぞれの運命の交錯
そのための2時間18分だった気がする
正直、娯楽性は薄い
2大スター共演の話題作
そんな浮ついた気分で見ると、途中で挫折しかねない
だが、最後まで乗り切れば、かなりの満足度が味わえるだろう


The Devil All the Time (2020) on IMDb


Rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_devil_all_the_time
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/373648

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