Netflix「父親募集中」ネタバレ感想 ニセの父親をオーディションで選ぼう!!

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メキシコのファミリー映画
母親に禁じられたBMXの大会に出場したいブランカは、役者に父親役を演じてもらうことを思いつくが…………
物足りない部分もあるが悪くない
勝気な少女ブランカと、元役者のタクシー運転手アルベルト
キャラクターが魅力的だった
父親のいない少女と、娘を失った父親
2人が心を通わせる姿が微笑ましい
BMXのシーンも躍動感があり効果的
予定調和だが不快さもなく、ちょっと心暖まる
何よりメキシコで、こんなディズニーのような作品が作られたことが新鮮
飛びぬけて出来がいいわけではないが、ファミリー映画が好きな人なら、それなりに楽しめるだろう


予告編

作品情報
作品名「父親募集中」(原題Se busca papá)
監督:ジャヴィア・コリーナズ
キャスト:ナタリア・コロナド、フアン・パブロ・メディナ、シルビア・ナバロ、ロベルト・キハノ
上映時間:103分
製作国:メキシコ(2020年)

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ざっくりあらすじ

ブランカはBMXに夢中な女の子。でも、母親は危険だと反対していた。大会に出るためには、親の許可が必要。ブランカは役者に父親役を演じてもらうことを思いつき…………

感想(ここからネタバレ)

メキシコのファミリー映画なんて初めて見た
なかなか好感が持てる出来栄え

ニセ親子

ブランカはBMXに夢中な女の子
今度行われるBMXの大会
どうしても出場したい
だが、問題があった
大会に出るには親の許可が必要
母親はブランカが自転車に乗ることを、危険だと猛反対していた
ブランカの父親は自転車の事故で亡くなったからだ

困ったブランカは苦肉の策を思いつく
母親は映画のプロデューサー
今、撮っている映画の父親役を探していた
ブランカはオーディションの書類をこっそり盗んだ
役者に父親役を演じてもらえばいい

映画のオーディションを装って、数人の役者に面接した
どの役者もピンとこない
だが、遅れてやって来たアルベルト
元々は有名な役者だったが、今ではタクシーの運転手をやっている男だ
彼なら父親役にピッタリだ
ところがアルベルトはそのオーディションが子供のイタズラだと気づき、怒って出ていってしまい…………

Netflixのメキシコ映画

「ROMA/ローマ」

アルフォンソ・キュアロン監督の傑作
メキシコのとある中流家庭と家政婦の日常が描かれる
アカデミー監督賞ほか様々な賞を受賞

ヴェネチア国際映画祭(金獅子賞) NY批評家協会賞(作品賞、監督賞、撮影賞) LA批評家協会賞(作品賞、撮影賞) すでに様々な賞を...

「バヨネタ -不屈のカムバック-」

遠いフィンランドの地で、メキシコのボクサーが再起を図る
主演のルイス・ジェラルド・メンデスが素晴らしい
無駄なものをそぎ落とした良作
ただカタルシスは全くないので注意

かつて試合で対戦相手を殺してしまい引退したボクサーが、娘のために再びリングに上がる……………… ボクシング映画好きだし、けっこう面白そうだ...

ブランカ

BMXに夢中な女の子
素晴らしい才能を持っているが、ママに反対されている
何とかして大会に出場しようとするが…………
演じるのはナタリア・コロナド

負けず嫌いの性格
自転車は亡き父親との思い出
アルベルトを父親のように慕っていく姿が微笑ましい

アルベルト

元々は人気の役者だった
だが娘の死をきっかけに引退
今ではタクシーの運転手をしている
借金返済のために、父親役のオーディションを受けるが…………
演じるのはフアン・パブロ・メディナ

初めて見る俳優だったが、渋くて魅力がある
映画にかなり貢献している

親子

ブランカは母親と2年間、口をきいていない
父親が死んだのは、母親のせいだと思っているのだ
母親もブランカが危険なBMXをやることに、猛反対している
娘まで事故で失いたくない

ギクシャクする親子
その一方で、ブランカはアルベルトとまるで本当の父と娘のような関係を築いていく
この奇妙な関係が本作の最大の見どころ

娘を失った悲しみがいまだに癒えないアルベルト
酒びたりの毎日
好きだった演技もやめてしまった
だが、ブランカと出会ったことで、アルベルトは生きる気力を蘇らせる

お互いの失ったものを補い合う2人
それが毎日を前向きなものに変えていく
この辺りの展開は心暖まるものだった
しかし、2人の関係が母親のフェルにばれてしまい…………

作品の評価

ずば抜けたものはないが、基本的には明るくユーモアもあり楽しめる
また胸を打つシーンもあり、ハートウォーミングな作品となっている
そういったタイプの映画が好きな人なら、それなりの満足を得られるだろう

面白かったのはブランカの母親のフェルの職業が、映画のプロデューサーということ
そのため度々、撮影現場のシーンが出てくる
現場のトラブルなどをコミカルに描いていて、いいアクセントとなっていた

BMXのシーンもなかなか本格的
躍動感があり、視覚的にも楽しめる
大会のシーンも見ごたえがあった

残念だったのはクライマックスの展開が駆け足に感じたこと
大会出場、アルベルトの再起、ブランカと母親の関係
様々な問題が一気に解決していく
それがけっこう強引というか雑
そこまでがいい感じだったので、かなりガッカリした
ここはもっとじっくり描いて欲しかったところだ

まとめ

メキシコのファミリー映画
個人的には好感が持てた
ある程度の水準はいっている
残念な点もあったが、この手のジャンルが好きな人なら、一見の価値はあるだろう


Se busca papá (2020) on IMDb

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