俺たちのマッコールさんが帰ってきた!!
いつもはは優しく温厚だが、悪党にはいっさいの容赦をせず始末するイコライザー
あのロバート・マッコールの雄姿再び
はっきり言って最高だ!!
アクションもだが、マッコールさんの生き様にも注目
予告編
作品情報
作品名「イコライザー2」(原題THE EQUALIZER 2)
監督:アントワン・フークア
キャスト:デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダース、ビル・プルマン、メリッサ・レオ
上映時間:121分
製作費:$62,000,000(IMDb推定)
製作国:アメリカ(2018年)
ざっくりあらすじ
CIAの元上官スーザンが殺された。マッコールは独自に捜査を開始するが………………
感想(ここからネタバレ)
開幕はトルコに向かう列車から始まる
あごひげを付けて変装したマッコールさん登場
食堂車にいた悪党どもを相変わらずの超絶な強さで始末するマッコール
まるで「007」か「ミッション・インポッシブル」のようなオープニングである
あれ? 何でマッコールさんが海外に?
昔のCIA時代のエピソードなのか?
疑問に思っていたら、誘拐された行きつけの本屋の店主の幼い娘を取り返すためだったと発覚
後日、何食わぬ顔で本屋を訪れるマッコール
「あれ? 店をたたむんじゃなかったのかい?」
「ええ、事情が変わったの」
何も知らずに笑顔で答える女店主
奥にいる娘と目が合い、しーっと指で合図するマッコール
か、格好良すぎる!!
やっぱり、マッコールさんは最高だ!!
元上官のスーザン
現在はタクシーの運転手としてひっそりとした生活を送っているロバート・マッコール
唯一事情を知っているCIAの元上官スーザン・プラマーは、友人として色々とマッコールを気にかけていた
「また仕事に戻る気はない?」
スーザンの言葉にマッコールは苦笑して首を振るのだった
そんな時、スーザンが殺害されたという報せがマッコールに届く
スーザンはブリュッセルで起きた殺人事件の捜査を担当しており、帰国する当日、ホテルの部屋で暴漢に襲われたという
極秘に捜査を開始するマッコール
マッコールはCIAのエージェント、デイブ・ヨークの前に姿を現す
デイブはスーザンと同じ事件を担当しており、かつてはマッコールと同じチームだった
死んだと思っていたマッコールが目の前に現れ、驚くデイブ
デイブは事情を聞き、捜査の協力を快諾するのだった
マッコールは捜査を進めるうちに、スーザンを殺したのはただの物取りではなくプロの仕業だと見抜く
そんなある日、仕事で運転中にいきなり乗客から襲われるマッコール
何とか撃退したが、マッコールは犯人は身内だということに気づくのだった………………
キャスト
デンゼル・ワシントン
言わずと知れた名優
前作に続き凄腕の元CIAエージェント、ロバート・マッコールを演じる
ホームセンターの店員だったのが、本作ではタクシー運転手に
相変わら弱い人を助け、町の悪を退治している
マッコールの現実離れした強さと優しさは、デンゼル・ワシントンが演じると不思議な説得力
デンゼル以外では無理だっただろう
それほどのはまり役
本作はデンゼル・ワシントンのキャリア初の続編への出演
彼はなぜ今まで続編に出なかったのかとインタビューで訊かれて、こう答えている
「たまたま機会がなかっただけさ。『マルコムX』や『フェンス』の続編なんて不可能だろ?」
代表作
「トレーニング デイ」
初めてアントワン・フークア監督とコンビを組んだ作品
デンゼルは珍しく悪役を演じているが、さすがの迫力
陽気さと冷酷さのギャップが怖い
この作品でデンゼルはアカデミー賞主演男優賞を受賞した
アシュトン・サンダース
マッコールと同じアパートの住人マイルズを演じる
美術学校に通っているが挫折し、ギャングたちと付き合っているのをマッコールにたしなめられる
マッコールのことを父親のように慕うようになる
代表作
「ムーンライト」
アシュトンは10代の主人公を演じた
メリッサ・レオ
マッコールのCIAの元上官スーザン・プラマーを演じる
友人として何かとマッコールのことを気にかけている
ある殺人事件に踏み込みすぎたために、口封じのため殺害される
代表作
「ザ・ファイター」
主人公兄弟の母親を演じる
この作品で見事アカデミー助演女優賞を受賞
監督
アントワン・フークア
「トレーニング デイ」「イコライザー」「マグニフィセント・セブン」と本作で、デンゼル・ワシントンとのコンビはもう4作目
他に「ザ・シューター 極大射程」「サウスポー」などがある
代表作
「マグニフィセント・セブン」
デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホークなど豪華スターが共演した西部劇
これは面白い
まさに血沸き肉躍る活劇
前作「イコライザー」とは
昼間は人当たりのいいホームセンターの店員
だが、裏の顔は元CIAの凄腕エージェント
弱者には優しく、悪党には容赦なし
それがイコライザー、ロバート・マッコール
最高に胸のすくアクション映画である
「冴えない奴だと舐めてかかったら、実はめちゃくちゃ強かった」度、最高クラス
その手の映画が好きな人は必見
代表的な「冴えない奴だと舐めてかかったら、実はめちゃくちゃ強かった」映画
「ジョン・ウィック」
「冴えない奴だと舐めてかかったら、実はめちゃくちゃ強かった」映画のまさに代表的な作品
キアヌ・リーヴス起死回生の一作
続編も良かった
「ある会社員」
一見すると冴えない会社員
だが、彼の会社の業務は殺人だった
これはマジで面白い!!
韓国のアクション映画の傑作
「冴えない奴だと舐めてかかったら、実はめちゃくちゃ強かった」度も最高クラス
「ある会社員」の感想はこちら
「KAMIKAZE TAXI」
「冴えない奴だと舐めてかかったら、実はめちゃくちゃ(略)」映画の隠れた名作
役所広司演じるタクシードライバー、寒竹一将は強くて優しくて日本アクション映画史に残るヒーロー
KAMIKAZE TAXI <インターナショナル・バージョン>
「イコライザー2」と前作との比較
前作でイコライザーとして生きていくことに吹っ切れたため、今回のマッコールはいっさいの迷いなし
悪党を見つけたら、即座に制裁
そのため前作に比べると「冴えない奴だと舐めてかかったら、実はめちゃくちゃ強かった」度は下がっている
そこを期待しすぎると、ちょっとがっかりするかも
それと重大な変更点は表の職業が「ホームセンターの店員」から「タクシーの運転手」になったこと
「タクシードライバー」「トランスポーター」など、同じような職業の主人公は多いので、ありがちになってその点は残念
ただ運転中に乗客からいきなり襲われるシーンはなかなかの迫力
「タクシーの運転手」という設定を上手くいかしたアクションだった
市井の人々
友人であるスーザンの死の謎を追うマッコール
その本筋とは別にマッコールと関わる様々な市井の人々とのエピソードにも時間を割いている
それこそ「イコライザー」シリーズ特有だろう
同じアパートの住人で、美術学校の生徒のマイルズ
ギャングに身を落としそうになるところを、マッコールは銃を手にアジトに乗り込んで連れ出して説教する
その行動力と優しさに惚れ惚れ
ぜひマッコールさんになら説教されたい!!(何の話だ
また生き別れた実の姉を探している老人
マッコールは手を尽くして、姉を見つけ出す
暴力を使わないで解決するそんなエピソードも魅力的
サスペンス演出
超絶に強いマッコール
そのためマッコールがやられるかもというスリルは、どうしても薄くなる
そんなサスペンス部分はマッコールの身近な人に迫るピンチで補っている
この辺りは監督アントワン・フークアのさすがの演出力
ホテルで暴漢に襲われるスーザン
ただやられるのではなく、必死に反撃するスーザンの姿に手に汗を握る
もしかしたら逃れられるのではないか
観客は息をのんで見守ることとなる
またこの作品でもっともスリリングなのが、マイルズがマッコールの部屋で留守番しているところに、殺し屋たちが侵入してくる場面
このシーンの緊張感は凄まじい
マイルズはマッコールから電話で指示を請い、殺し屋たちから身をひそめることになる
イコライザーVSイコライザー
スーザンを殺したのはかつての仲間たちだった
マッコールが死にチームは解散
だが彼らは納得しなかった
自分たちで裏の稼業としてイコライザーを続けたのだ
スーザンを殺したのは仕方なかった、と友は言う
そんな彼らにマッコールはこう告げる
「お前らは俺の友人を殺した。だから、お前らも殺してやる。一回しか殺せないのが残念だ」
かつての友ですら悪には容赦ないマッコールのブレのなさには感動
か、格好いい…………………
クライマックス
前作のクライマックスの舞台はホームセンターでかなり盛り上がった
今回はハリケーンが荒れ狂う海沿いの町が舞台
暴風の中で戦うマッコールと4人のイコライザー
特色のある舞台が用意され、印象的な場面になった
まとめ
やっぱり、マッコールさん最高!!
このシリーズはアクションも素晴らしいが、マッコールの生き様に惚れ惚れする
監督は続編も考えているとか
ぜひとも実現して、またマッコールさんの雄姿を見せて欲しい
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https://www.rottentomatoes.com/m/equalizer_2
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=365013
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