Netflixオリジナルのフランス映画
何もかも正反対の2人の刑事が、ある殺人事件の捜査で10年ぶりにタッグを組んだのだが…………
人気ドラマ「Lupin/ルパン」のルイ・ルテリエ監督とオマール・シーが再タッグ
ゆるい笑いとド派手なアクションの刑事バディもの
2012年に日本でも公開された「アンタッチャブルズ」の続編
前作は未見だったが、問題なく楽しめた
庶民派刑事と金持ちでエリート刑事の凸凹コンビが面白い
ただし笑いはちょっと不発ぎみ
くだらない会話が多く、好みが分かれるだろう
2時間とアクション映画にしては長く、前半は展開が遅く感じた
だが、真の黒幕が明らかになる中盤からは、かなり面白くなる
カーチェイスもなかなかの迫力
クライマックスもド派手で良かった
やはりフランスのアクション映画は質が高い
刑事バディものが好きな人にはおススメできるだろう
予告編
作品情報
作品名「アンタッチャブルズ:ザ・リターン」(原題Loin du périph)
監督:ルイ・ルテリエ
キャスト:オマール・シー、ロラン・ラフィット、イジア・イジュラン、ディミトリ・ストロージュ
上映時間:121分
製作国:フランス(2022年)
ざっくりあらすじ
ある殺人事件がきっかけで何もかも正反対の2人の刑事が、10年ぶりにタッグを組んだ。彼らは事件の捜査で地方の田舎町を訪れたのだが…………
感想(ここからネタバレ)
前作がNetflixになかったのが残念…………
再タッグ
出世と縁がなかった庶民派刑事のウスマン
そんな彼は今やパリの犯罪課の警視正にまで昇り詰めていた
一方、エリート刑事だったフランソワは、様々な失態で格下げとなっていた
かつてコンビを組んで難事件を解決した2人
性格やキャリア、育ちと何もかもが正反対だったが、不思議とウマがあった
だが、あることがきっかけで、2人は何年も疎遠になっていた
ある日、駅で死体が発見された
ウスマンが駆け付けると、そこにはフランソワがいた
彼が警察に通報したというのだ
数年ぶりの再会だった
死体は列車に挟まれており、上半身だけだった
その後、被害者の下半身が地方の田舎町で発見された
さっそくその田舎町にウスマンは捜査に向かったが、フランソワは強引に同行した
彼はこの事件をきっかけに、何とか手柄が欲しかった
こうしてウスマンとフランソワは、10年ぶりにコンビを組むことになったのだが…………
前作「アンタッチャブルズ」
2012年に公開されたフランス映画
ある日、フランス郊外の闇賭博場で大企業の社長夫人の死体が見つかった
捜査に当たるのはパリ警視庁のエリート刑事フランソワ
ところが地元の刑事のウスマンが、出世目当てに捜査に割り込んできた
地元の強みを売り込んで、強引にフランソワとコンビを組んだウスマン
何もかも正反対の2人は、こうして捜査に当たるのだが…………
監督は「ザ・ラスト・マーセナリー」のダヴィド・シャロン
ルイ・ルテリエ
フランスの映画監督
「トランスポーター」で監督デビューし、その後も「インクレディブル・ハルク」や「グランド・イリュージョン」シリーズなど、ハリウッドでも活躍
2021年にはオマール・シーと組んだNetflixドラマ「Lupin/ルパン」が、世界的に大ヒットした
ルテリエ監督はオマール・シーと再び一緒にやれる企画を探していて、2012年の「アンタッチャブルズ」の続編に辿り着いたとのこと
本作は「リーサル・ウェポン」や「バッド・ボーイズ」「48時間」などのバディ映画に、大きな影響を受けているという
オマール・シー
パリ犯罪捜査課のウスマン警視正を演じる
部下からも慕われている腕利きの刑事
上層部からも認められ、フランス警察の顔として知られている
独身だが一人息子のイヴがいる
疎遠だったフランソワと再びコンビを組むことになるが…………
「ジュラシック・ワールド」や「野性の呼び声」など、ハリウッドでも活躍するオマール・シー
「Lupin/ルパン」ではシリアスな演技が多かったが、本作ではコミカルな演技を披露
人懐っこい笑顔を見せている
ロラン・ラフィット
前作に続き刑事のフランソワを演じる
金持ちでエリートだったフランソワ
だが、度重なる女性関係の不祥事で格下げ
高慢ちきな奴だと部下からも人望がない
ウスマンとの再会をきっかけに、再び出世を目論むが…………
ロラン・ラフィットはポール・バーホーベン監督の「エル ELLE」などに出演
本作ではオマール・シーを相手に、変人ぶりを発揮
バディもの
庶民派の熱血刑事と金持ちの高慢な刑事
全く正反対の2人
そんなそりの合わないコンビが、事件を追い次第に絆が生まれていく
本作ではバディものの醍醐味が味わえる
前作と2人の立場が逆転しているのが面白い
ただし、かなりくだらない会話やギャグが多いので、合わない人には合わないかも知れない
とはいえ最後の2人の友情には、暖かい気持ちになった
事件
死体の上半身と下半身
それぞれがパリと遠く離れた田舎町で発見される
かなり興味をそそられる導入部である
被害者に何があったのか?
それを探るためウスマンとフランソワは田舎町を訪れる
次第に明らかになっていく陰謀
そして、ただの刑事では太刀打ちできないような巨悪の存在が浮き彫りになる
刑事ドラマとしても、なかなか見ごたえがあった
アクション
中盤のカーチェイスが凄まじい迫力
さすが「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエ監督
冴え渡る演出やカメラワークに嬉しくなった
クライマックスのアクションも豪快
ド派手な建物爆破
ハリウッドにも負けない見せ場となっている
やはりフランスのアクション映画は侮れない
まとめ
ちょっと長い上映時間や不発ぎみのギャグ
そんな気になる部分はあったが、かなり楽しめた
またラストのオチには大爆笑
気分よく映画を見終えることが出来た
このジャンルが好きなら見て損はない一作だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_takedown
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/382517
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