Netflixオリジナルのホラー映画
キャサリンたち夫婦はニューヨークから田舎の古い家に引っ越してきたが、そこで次々と奇妙なことが起きて…………
ホラーなのに全く怖くない
かなり退屈な凡作
「Mank/マンク」でアカデミー賞にノミネートされたアマンダ・セイフライド主演
幽霊屋敷ものだが、描かれるのは主に夫婦の不和
夫婦の仲が悪くなる様を延々と見せられ、かなりストレスが溜まった
全編を通して、恐怖シーンもほとんどなし
「死霊館」のような作品を期待していると、ガッカリするだろう
終盤はホラーというよりサスペンスだが、いまいち盛り上がらない
2時間と長いのもマイナス
無理して見る必要はないだろう
予告編
作品情報
作品名「闇はささやく」(原題Things Heard & Seen)
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
キャスト:アマンダ・セイフライド、ジェームズ・ノートン、ナタリア・ダイアー、アレックス・ニューステッター、F・マーレイ・エイブラハム
上映時間:120分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
キャサリンは夫のジョージと娘のフラニーと、ニューヨークから田舎町に引っ越してきた。その古い農家をジョージは非常に気に入った。しかし、フラニーが家の中に知らない女の人がいると言いだして…………
感想(ここからネタバレ)
2時間が非常に長く感じた…………
新居
キャサリンはニューヨークで美術修復師をやっている女性
好きな仕事でやりがいを感じていた
そんな時、夫のジョージが地方の大学に美術史の教授として赴任することが決まった
今まで自分を支えてきてくれたジョージ
キャサリンは仕事を諦めて、娘のフラニーと共に夫についていくことに決めた
ジョージが購入した家は、古い農家だった
色々と寂れていて修復が必要だ
しかし、ジョージはその家がとても気に入っていた
引っ越してきた日の夜、夫婦が寝室で寝ていると、フラニーが泣きながら部屋に飛び込んできた
自分の部屋に知らない女の人がいるというのだが…………
作品解説
原作はエリザベス・ブランデイジの小説「All Things Cease to Appear」
監督は「私がクマにキレた理由(わけ)」のシャリ・スプリンガー・バーマンとロバート・プルチーニ
アマンダ・セイフライド
主人公のキャサリンを演じる
ニューヨークで美術修復師として活躍し、充実した日々を送っていた
だが、田舎町に引っ越してきて、近くに知り合いもなく孤独にさいなまれる
やがて、新居で奇妙な体験をするようになり、その秘密を探っていくが…………
アマンダ・セイフライドは「Mank/マンク」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた
ジェームズ・ノートン
キャサリンの夫ジョージを演じる
美術史の教授として田舎の大学に赴任してきた
社交性があり、生徒からも人気が高い
しかし、妻を拘束しようとする一面もあり…………
ジェームズ・ノートンは「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」などに出演
幽霊屋敷
「ボイス -深淵からの囁き-」、「獣の棲む家」
Netflixでは幽霊屋敷ものの傑作が、いくつも配信されている
古くて歴史のある家
そこへ越してきてから奇妙なことが次々と起こる
家の中にいる見知らぬ女
突然、鳴り出すラジオ
原因不明の臭い
そして明らかになる過去に起きた惨劇
王道の幽霊屋敷もの
本作も最初はそんな印象だった
だが、次第に物語は意外な展開を見せていく
夫婦
若い女の子と浮気
就職のために書類を偽造
口封じのための脅し
最初は良き夫と思えていたジョージ
しかし、実際は最悪のクズ野郎だった!!
ホラーだと思っていたら、いつの間にか本作は「愛がこわれるとき」のようなサイコ・サスペンスへと変わっていた
だが、問題なのはジョージが悪役として、全く魅力がないこと
薄っぺらで、カリスマ性も微塵もない
そもそもキャサリンの男の見る目のなさにも、問題があったのかも…………
クライマックス
そしてクライマックスは驚きの展開
…………確かに驚いたが胸糞悪すぎる!!
原作通りなのかも知れないが、ストレスMAXだった
それでいてラストにカタルシスが用意されているわけでもない
脚本と演出に難あり
そもそも観客を楽しませる気があったのかも分からない
非常にモヤモヤした終わり方だった
まとめ
ホラー映画を期待してはいけない
テンポも悪すぎ
これなら「死霊館」をもう一度、見直した方がいいだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/things_heard_and_seen
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/376453
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