Netflix「ウェンズデー」ネタバレ感想 アダムス・ファミリーの長女が猟奇殺人の謎に挑む!!

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「アダムス・ファミリー」の長女ウェンズデーを主役にしたNetflixドラマ
高校を追放されたウェンズデーは、両親が通っていたネヴァーモア学園に入学させられるが…………

格好よくて、可愛くて、口の悪いウェンズデーは最高のヒロイン
学園での友情やロマンス、そして猟奇殺人の謎が描かれる

あのティム・バートンが監督・製作総指揮を担当
ファンにはたまらない作品となっている
高校生に成長したウェンズデー
その性格は思春期と反抗期が重なって、さらに邪悪で厄介なものに(笑)
スクールカーストや派閥など全くお構いなしのウェンズデーは、文句なしに格好良かった
アダムス一家も登場するが、あくまで主役はウェンズデーなので、出番は少なめ
ただしハンドは大活躍
様々な学校行事や寮生活など、学園もののツボを押さえた作り
ハリーポッターが好きな人なら、すぐに馴染めるだろう
性格が全く正反対の人狼少女イーニッドとの友情も良かった
ウェンズデーが時折見せる分かりにくいデレがたまらない
そして、学園周辺で起きる謎の連続猟奇殺人
犯人は学園の関係者なのか?
誰もが怪しく見えて、最後までミステリーに惹きこまれた
おもしろ怖くて、シニカルな笑いも満載
「アダムス・ファミリー」やティム・バートンのファンなら必見
成長したウェンズデーの活躍を見逃すべきではないだろう

予告編

『ウェンズデー』ティーザー予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ウェンズデー」(原題Wednesday)
監督;ティム・バートン
キャスト:ジェナ・オルテガ、グウェンドリン・クリスティー、リキ・リンドホーム、クリスティナ・リッチ、ジェイミー・マクシェーン、ハンター・ドゥーハン、エマ・マイヤーズ
全8話
製作国:アメリカ(2022年)

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ざっくりあらすじ

高校を追放されたウェンズデーは、かつて両親が通っていたネヴァーモア学園に入学させられる。そこは普通の人間ではないのけ者たちのための学校だった。ウェンズデーは周囲と全く馴染もうとしなかったが、やがて不可解な猟奇殺人に巻き込まれてしまい…………

「アダムス・ファミリー」

「アダムス・ファミリー」はアメリカの漫画家チャールズ・アダムスが生んだ名作コミック
1964年にテレビドラマ、1973年にテレビアニメが製作され、1990年代には実写映画も2本作られた
2019年にはCGアニメーション映画が製作されている

当主ゴメスと妻のモーティシア、長女ウェンズデーと長男パグズリー
執事のラーチとフェスターおじさん、そしてハンド
アダムス一家は不気味で悪趣味で邪悪なものが大好き
そんな一家の普通とはちょっと違う平穏な日常が描かれる

感想(ここからネタバレ)

高校生に成長したウェンズデーの姿に感涙…………

ネヴァーモア学園への入学

高校生に成長したウェンズデー・アダムスは、相変わらず辛辣で口が悪く学校では浮いていた
ある日、弟のパグズリーがいじめっ子たちにロッカーに閉じ込められた
弟をいじめていいのは自分だけ
ウェンズデーは報復として、いじめっ子たちが泳いでいるプールにピラニアを放った

ウェンズデーは高校を追放された
学校を退学になったのは、これで8度目だ
困った両親ゴメスモーティシアは、自分たちがかつて通ったネヴァーモア学園に、ウェンズデーを入学させることにした
そこは普通の人間とは異なるのけ者たちが集められた寄宿学校だ

母親と同じ道は辿りたくない
ウェンズデーは学校を脱走することを心に誓った
寮で同室になったのは、イーニッドという人狼の少女だった
カラフルなものが大好きで、SNSに夢中なイーニッドはウェンズデーと全く正反対だった
フレンドリーに接してくるイーニッドを、ウェンズデーは無視した

裁判所命令でウェンズデーは、町のセラピーに通わなければならなかった
セラピストはキンボット博士という女性だ
ウェンズデーは診療中に、トイレへ行くと言ってこっそりと抜け出した
カフェに入ったウェンズデーは、そこで働くタイラーという青年に出会った
ウェンズデーはタイラーに、脱走を手伝ってもらうことを約束させた

週末、町の収穫祭で落ち合ったウェンズデーとタイラーは、会場を抜け出そうとした
その途中でウェンズデーは、ローワンという生徒とぶつかった
強烈なヴィジョンがウェンズデーの頭に流れ込んだ
そこには血まみれのローワンの姿があった
ウェンズデーはローワンを追って、森の中に入っていったが…………

ティム・バートン

「ビートルジュース」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「チャーリーとチョコレート工場」
ティム・バートンは好きな監督だ
特に「シザーハンズ」と「エド・ウッド」がお気に入り

ティム・バートンは1991年版「アダムス・ファミリー」でも監督候補として挙がっていたが、「バットマン・リターンズ」撮影のためスケジュールの折り合いがつかなかった
2010年にもティム・バートンは、「アダムス・ファミリー」のストップモーション・アニメ映画を監督する予定だったが、スタジオがCGアニメを好んだためキャンセルとなった
ショーランナーのアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーによると、ティム・バートンは「ウェンズデー」の脚本を受け取ると、すぐに興味を持ったという
本作はティム・バートンが手がける初のテレビシリーズとなり、全8話のうち4話を監督している

ウェンズデー・アダムス

アダムス一家の長女で16歳
頭脳明晰で運動神経抜群
辛辣な性格で不幸や邪悪さを好む
友達など必要ないと思っている
反抗期真っ盛り
趣味で推理小説を執筆している

「アダムス・ファミリー」では10歳の少女として描かれてきたウェンズデー
本作では高校生に成長
ただでさえ辛辣だった性格が、思春期も重なり手の付けられないことに(笑)
周りに全く流されない姿が、格好よくて凛々しかった
演じるのは「スクリーム(2022)」のジェナ・オルテガ
本作のためにジェナはチェロを練習した
Netflix映画では「YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~」に出演している

ジェニファー・ガーナー主演のNetflixオリジナル映画 いつも「ダメ」ばかり言っている夫婦は、1日だけ子供たちの言うことを何でも聞く「Y...

イーニッド

ウェンズデーとルームメイトになる少女
人狼族だがいまだに変身に成功していない
カラフルで可愛いものが大好き
ゴルゴンであるエイジャックスに片想い中
ウェンズデーにシカトされ続けるが、めげずに友達になろうと食い下がる

普通の女の子で何もかもウェンズデーとは正反対
最初は相性最悪と思われたが…………
演じるのはエマ・マイヤーズ

タイラー

保安官の息子
町のカフェで働いている
学園ののけ者たちにも偏見を持たない温厚な性格
ウェンズデーの他人を寄せ付けないキャラクターに、逆に惹かれていくが…………

ウェンズデーに振り回される青年
だが、本人はまんざらでもない様子
演じるのはハンター・ドゥーハン

ソーンヒル

ウェンズデーの寮母で、植物学の教師
ネヴァーモア学園で唯一の普通の人間
問題児のウェンズデーに手を焼かされる

演じるのはクリスティナ・リッチ
「アダムス・ファミリー」の実写映画2本でウェンズデー役を演じた
まさに新旧ウェンズデーの夢の共演である

ハンド

右手
アダムス家の一員
ウェンズデーの父親ゴメスが監視役として送り込んだ
だが、ウェンズデーに速攻でバレて、下僕としてこき使われる
手だけだが感情表現豊か
なぜ右手だけなのかは永遠の謎

本作のマスコット的存在
見ているうちに可愛く思えてきた

学園生活

吸血鬼、人狼、セイレーン、ゴルゴン
普通の人間ではない”のけ者”たちが通うネヴァーモア学園
ウェンズデーはそこに入学させられる

学園にはスクールカーストや派閥がある
ビアンカという誰も逆らえない女王もいる
だが、ウェンズデーは全く意に介さない
周りに流されず、つねに堂々としている
性格は辛辣で協調性皆無だが、その姿は凛々しくて格好よかった

競技大会、ダンスパーティー、町の人との交流会
学園で行われる様々なイベントも面白かった
印象的だったのはパーティー会場で血のシャワーが降るシーン

「豚の血ですらない。ただのペンキね。ガッカリ」

あのシーンは明らかに「キャリー」へのオマージュだろう

そして、次第に明らかになる学園の様々な秘密
まさにティム・バートン版ハリー・ポッターという趣きだった

成長

「君は変だ」
「失礼ね。奇妙と言いなさい」

周りに流されない孤高な存在であるウェンズデー
孤独を愛し、友達なんて必要ないと思っていた
しかし、ネヴァーモア学園に来てイーニッドやユージーン、ゼイヴィアなど多くの生徒たちと出会う
慣れ合うつもりはなかったが、彼らが次第に日常の一部になっていく
ウェンズデーは初めて、孤独を嫌だと感じた

特にウェンズデーとイーニッドの友情は感動的
ルームメイトで次第に気の許せる存在になっていったイーニッド
けれどウェンズデーは頑なにハグは拒否してきた
そんなウェンズデーもとうとう最終回で、イーニッドを強く抱きしめる
ウェンズデーの成長が見て取れる本作屈指の名シーンとなっている

猟奇殺人

学園の周辺で起きる不可解な連続猟奇殺人
事件の中心にいるのは、いつもウェンズデー
そして、ウェンズデーが学園を滅ぼすという謎の予言

本作にはミステリーものという一面もある
今までの「アダムス・ファミリー」シリーズにはなかったものだ
最初は違和感を覚えたが、すぐに複雑に入り組んだ謎に魅了された
シリーズを拡張するために、そういった新機軸も必要かも知れない

また殺人などシリアスな要素がありながらも、コメディとしてのバランスを崩していない点は見事
おもしろ不気味な「アダムス・ファミリー」らしさはちゃんと維持している

謎の怪物
ウェンズデーの先祖グッディ・アダムスと事件とのつながり
「炎の雨が降る」という謎のメッセージ
黒幕は誰なのか?

学園をめぐる様々な謎
そして、意外な真犯人
ミステリーとしても見ごたえのあるシリーズとなっている

まとめ

ウェンズデーがとにかく魅力的
辛辣な名言の数々にニヤニヤが止まらない
ミステリー要素にも引き込まれた
解明されていない謎もあるので、是非ともシーズン2を希望

Netflixオリジナルドラマ「ウェンズデー」が配信された 「アダムス・ファミリー」の長女ウェンズデーを主役にしたNetflixドラマ...

Wednesday (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/wednesday/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/385826

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