Netflix「トロール 」ネタバレ感想 最高級のモンスター映画!!

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Netflixのノルウェー映画
ノルウェーの山間部で古代のトロールが目を覚まし、人々はパニックに陥るが…………

リアルで緻密で大スペクタクル
怪獣映画や「シン・ゴジラ」が好きな人なら必見

タイトルからB級映画だろうと舐めていたら、めちゃくちゃ大スケールの傑作で驚いた
主人公で古生物学者のノラを始め、キャラクターが魅力的
なかなかトロールの姿を見せない演出も効果的だった
超自然的な脅威が出現した時の政府の対応もリアル
そしてトロールは大迫力だった
チープな映像は一切なし
SFXもハリウッド映画と比べても遜色がなかった
トロールと現代兵器の戦いは驚異的
舞台となるノルウェーの美しい自然も見どころ
とにかく最高の映画なので、アレコレ考える前に見ることをおススメ

予告編

TROLL | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「トロール 」(原題Troll)
監督:ローアル・ユートハウグ
キャスト:アイネ・マリー・ウィルマン、キム・ファルク、マッツ・ショーゴード・ペテルセン、ガルド・B・アイツヴォルド、カロリーネ・ヴィクトリア・スレッテン・ガルヴァン、ユスフ・トゥーシュ・イブラ、ビャーネ・イェルデ
上映時間:103分
製作国:ノルウェー(2022年)

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ざっくりあらすじ

大規模な鉄道工事によりノルウェーの山間部で、古代のトロールが目を覚ます。古生物学者のノラは政府の要請により、この謎の生物を調査するが…………

感想(ここからネタバレ)

興奮がいまだ収まらない
まさに「シン・トロール」といった趣の作品

目覚め

ノルウェーのドブレ山脈では、山間部を貫通する大規模な鉄道工事が行われていた
自然破壊だと多くのデモ隊が抗議していたが、爆破は実行された
作業員たちがトンネルの奥まで進むと、天井が崩れ始め、巨大な何かが動き出した
急いで作業員たちは引き返したが、ほとんどが生き埋めになった

ノルウェーの首相に国防相から事故の報告と、山間部での巨大なくぼみの映像が送られてきた
それはまるで巨大な足跡のようにも見えた
首相は首相補佐のアンドレアスに、専門家を招集するように命じた

ノラ・ティーデマンは古生物学者で、恐竜の化石の発掘を行っていた
半年かかって、ついにノラは念願の化石を発見した
ノラは発掘メンバーと祝杯を挙げた
その時、上空からヘリが降りてきた

「今すぐオスロへ来てください。国家の安全に関わることです」

わけが分からないまま、ノラはヘリに乗せられた

オスロではアンドレアスに迎えられた
ノラが文句を言いながら部屋に入ると、そこには首相、内閣の面々、将軍、学者たちが集まっていた
呆気にとられるノラ
学者たちはこのくぼみが何なのか議論していた

「いや、どう見ても足跡でしょ」

ノラがそう言うと、皆に鼻で笑われた
こんな足跡の巨大生物が存在するわけがない

その時、新しい映像が届いた
デモ隊が偶然、現場を撮っていたというのだ
そこには二本足で立つ巨大な何かが映っていた
ノラは首相に科学顧問に任命されて…………

作品解説

監督は「THE WAVE ザ・ウェイブ」「トゥームレイダー ファースト・ミッション」のローアル・ユートハウグ

ノラ・ティーデマン

古生物学者
恐竜の化石の発掘に情熱を燃やしている
民俗学者の父親とは疎遠
首相に命じられて、巨大生物の調査を開始する

父の影響でかつてはおとぎ話を信じていた
しかし、今ではトロールなど空想の産物だと思っていたが…………
演じるのはドラマ「フリア ~孤高の潜入捜査~」のアイネ・マリー・ウィルマン

アンドレアス

首相補佐
ノラのお目付け役に任じられる
かつては作家を目指していた
呑気でお人好し

善良な性格で場を和ませる
後半ではノラと運命を共にする熱い一面も…………
演じるのはキム・ファルク

クリス

大尉
ノラたちと同行する
トロールに現代兵器で対抗するが歯が立たずに…………

気さくなナイスガイ
終盤では上司の命令を無視して、ノラたちに協力する
演じるのは「ザ・ハント ナチスに狙われた男」のマッツ・ショーゴード・ペテルセン

トビアス

ノラの父親で民俗学者
トロールが実在することを学会で訴えて追放される
それ以来、娘とは疎遠
今では人里離れた小屋で暮らしている

親子が和解するシーンは感動的
しかし、その後に悲劇が…………
演じるのはガルド・B・アイツヴォルド

ノルウェー映画

ノルウェー映画にはあまり馴染みがない
そのため本作を見る前は、正直見くびっていた
ところがスケールの大きさや完成度の高さにビックリ
演出や技術力も一流
怪獣映画は日本が一番という思い込みが揺らいだ
改めて世界は広いと思い知らされた

ちなみにNetflixのノルウェー映画は、他に「殺人ホテル」や「ザ・トリップ」などがある

Netflixオリジナルのノルウェー映画 核戦争後の世界で、飢えに苦しむ3人家族はホテルの奇妙なディナーショーに出席するが………… かな...
Netflixオリジナルのノルウェー映画 ラーシュとリサの夫婦は週末に山小屋へ出かけるが、お互いを殺す計画を立てていて………… 悪趣...

トロール

トロールとは北欧、特にノルウェーの伝承に登場する妖精の一種
巨大で怪力
太陽の光を浴びると石化する
キリスト教の伝来によって信仰の対象という立場を追われたので、キリスト教に関するものや信者を憎んでいる

トロールが登場する物語では「三びきのやぎのがらがらどん」が有名
ノルウェー映画では「トロール・ハンター」
Netflix作品ではギレルモ・デル・トロが手がけた「トロールハンターズ」がある

あのギレルモ・デル・トロが手がける3DCGアニメシリーズ、アルカディア物語3部作「トロールハンターズ」「ミッシング・スリー」「ウィザード」の...

シン・ゴジラ

ノルウェーの山間部に未知の巨大生物が出現
それに対応する政府や軍隊
パニックに陥る人々
現実にそんな超自然的な脅威が現れたらどうなるか?
序盤は非常にリアルに描かれる
これは明らかに庵野秀明の「シン・ゴジラ」を彷彿とさせる
劇中では「ノルウェーのゴジラか?」というセリフもある

最初はよく似た作品、悪く言えばパクリという印象もあった
しかし、次第に本作は「シン・ゴジラ」と違うアプローチを取っていく

おとぎ話

戦車に戦闘機、様々な銃火器
トロールに現代兵器は全く通用しなかった
首都のオスロにトロールは接近している
首相はトロールへのミサイル攻撃を決断する
周囲へのおびただしい被害が出るのは確実だ

「大切なのは信じる心」

ノラは父親の言葉を思い出す
おとぎ話など、ただの作り話だと思っていた
だが、もし真実が含まれていたとしたら…………

異常な状況には異常な手段で対抗
ノラたちはおとぎ話に則った方法で、トロールに立ち向かう
この展開は新鮮だった

本作でトロールを撃退するのは、政府ではなく個人
自ら立ち上がった人々が協力して、事態を解決に導くストーリーは爽快
また主人公が古生物学者ということで、「ジュラシック・パーク」らしさも感じられた

孤高のモンスター

本作で好感が持てるのは、トロールを決して単なる悪として描いていないこと
建物を破壊し、暴れまわるトロール
生きた兵士を飲み込むシーンまであった
けれど一方で、墜落するヘリに押しつぶされそうになった子供を助ける場面もある

鉄道工事が原因で1000年ぶりに目覚めたトロール
起きてみると世界には自分だけ
仲間は誰もいない
一体、どんな心境だっただろうか

「このまま山奥に帰って!」

最後にノラは訴える
そんなトロールの姿には、哀愁すら感じられた

本作の根底には自然やトロールへの畏敬の念がある
そのことが作品に深みを与えている

まとめ

ノルウェーの怪獣映画
まさかの大傑作
キャラクター1人1人に人間味がある
トロールの迫力も凄かった
絶対に見逃すべきではない作品だ

Troll (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/troll_2022
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/385863

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