「獣兵衛忍風帖」はアメリカでは、1995年にリリースされた
日本では1993年6月5日に劇場公開された
「妖獣都市」の川尻善昭が原作、脚本、監督を務めたアクション時代劇
のちに「獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇」のタイトルでテレビアニメ化もされた
はぐれ忍びの牙神獣兵衛は、望月藩お抱えの甲賀組忍びでくのいちの陽炎を偶然助ける
彼女は謎の忍び軍団・鬼門八人衆に追われていた
陽炎を助けたことで、獣兵衛も鬼門八人衆に狙われるようになり…………
「マトリックス」にも影響を与えたといわれる「獣兵衛忍風帖」
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「獣兵衛忍風帖」
仕えるべき主をもたぬ「はぐれ忍び」牙神獣兵衛は、たまたま通りかかった望月藩でくノ一・陽炎を助けた
彼女は望月藩に仕える甲賀組のくノ一で、下田村に広まった疫病の原因を解明するために仲間たちと一緒に潜入したところを、謎の忍び軍団・鬼門八人衆に襲われたのだ
仲間は全て殺され、生き残ったのは陽炎1人だった
獣兵衛は八人衆の一人・鉄斎を倒したが、それをきっかけに鬼門八人衆に命を狙われるようになる
さらには公儀隠密である濁庵の罠にはまり、毒を塗った手裏剣で刺されてしまう
獣兵衛は解毒剤と引き換えに、鬼門八人衆と戦うことになるが…………
獣兵衛を演じるのは山寺宏一
陽炎は篠原恵美
濁庵は青野武
弦馬は郷里大輔
監督・原作・脚本は川尻善昭
アニメーション制作はマッドハウス
海外の評価
アメリカでは「Ninja Scroll」のタイトルでリリースされた
現時点でのIMDbのスコアは7.8/10
ロッテントマトの批評家支持率は90%、観客支持率は89%
メディアの評価
Sci-Fi Weekly
「獣兵衛忍風帖」は名作であり、多くのファンに長年愛されている
その魅力の1つはアニメや日本の歴史に全く詳しくない人でも、簡単に理解できるシンプルなストーリーだ
そして、より具体的な魅力はセックスと暴力にあり、作品全体が生々しいまでの貪欲さで溢れている
「獣兵衛忍風帖」はもはや古めかしい作品かも知れないが、その後継作のほとんどより過激な作品としていまだに君臨している
評価:B
Flickering Myth
名作アニメとして「攻殻機動隊」や「AKIRA」と共に必ず挙げられるのが、「獣兵衛忍風帖」です
この作品のアニメーションはまさに驚異的です
一つ一つのフレームに込められたディテールのレベルは息を呑むほどで、おそらくそれがこの映画が高く評価されている理由でしょう
ゴア描写とアクションシーンの多さもエンターテイメント性を高めており、首が切り落とされたり血の噴水が噴き出したりと、何度見ても飽きることはありません
一方でストーリーはありふれたもので、説明的なセリフも多すぎます
「獣兵衛忍風帖」は傑作ではありますが、名作という域には達していません
2/5
Asian Movie Pulse
「獣兵衛忍風帖」は精巧な脚本、面白くも倒錯的なキャラクター、驚異的な戦闘、そして非常に生々しいバイオレンス描写によって、他の類似作品とは一線を画す、真のカルト的名作であり、間違いなく大人向けの作品です
8/10
Alternate Ending
西洋人が日本のアニメがどのようなものかを漠然としか知らず、大人向けのアニメ映画というものの存在すら認識していなかった時代に、「獣兵衛忍風帖」は出現しました
しかし、「AKIRA」や「攻殻機動隊」と比べると、「忍風帖」は過小評価されていると言わざるを得ません
実際はこの映画は真に素晴らしいアニメーション作品であり、1990年代のアニメ映画の最大の功績のひとつです
四半世紀以上経った今でも「忍風帖」は人々を驚かせ、衝撃を与え、そして輝かしい作品であり続けています
4.5/5
Metro
1993年に公開されたこの日本の剣と魔法のアニメは、「AKIRA」などと並んでこのジャンルの古典の一つとされており、その影響は数十年にわたって響き渡り、20年近く経った今でもなお衝撃を与える力を持っています
川尻善昭によるセルアニメーションは息を呑むほど美しいが、暴力シーンは身震いするほど残酷で、性的な内容は極めて不快です
しかし、戦闘シーンは見事に演出されており、一度見たら忘れられない映画であることは間違いありません
3/5
Guardian
川尻善昭のこの古典的映画は、セックスと残酷な剣戟の融合で西洋の観客に衝撃を与えた
そして、「キル・ビル」や「スコット・ピルグリム」など多くの作品に影響を及ぼしている
4/5
THEM Anime Reviews
「獣兵衛忍風帖」は「AKIRA」以外で私が今まで見た中で最も速く、滑らかで、最高のアニメーションを特徴としています
ストーリーは興味深く、戦闘シーンはクールで、登場人物は奇抜でひねくれていて魅力的です
一方で「忍風帖」には生々しく不必要な暴力や性的なシーンも含まれています
絶対に家族に見せたいとは思わないでしょう
それでも、この作品は絶対に見逃せない素晴らしいアニメです
5/5
CineVue
川尻監督の「獣兵衛忍風帖」はその残酷なまでに生々しく大胆な描写で、アニメの無限の可能性を西洋の観客に知らしめるきっかけとなりました
その過剰なまでのエロティシズムや流血の惨劇は、今日においてもそのインパクトは大胆で衝撃的で、目を見張るものがあります
そして、川尻監督の作品が真に称賛されるべきは、その鮮烈なビジュアルです
いまだに「獣兵衛忍風帖」はアニメの王者であり、アニメ史における最高峰に君臨しています
4/5
観客のレビュー
「日本映画史上最高の忍者アニメ」
「迫力あるビジュアルのおかげで、大スクリーンで見ても楽しめました。30年経った今でも十分に通用する作品だと思います。全体的に見て、完璧とは言えないものの、非常に洗練された作品で、アクションシーンや格闘シーンも巧みに構成されています。アニメ史に残る傑作と言えるでしょう」
「素晴らしいアニメーションとストーリー。大好きです」
「アニメーションのレベルの高さ、キャラクターの魅力、ストーリー、そして手に汗握る戦闘。VHSで何度も観た傑作です」
「この作品のスタイルは桁外れです。アニメーションはかなり時代遅れですが、それでも美しく見えます。私は獣兵衛が大好きでした。彼は一匹狼でクールです」
「血とセックスとバイオレンスを求めるなら、この作品です。タランティーノ風の雰囲気が漂っていて、とても気に入っています」
「まさに古典的名作。このアニメには何か特別なものがあります」
「十代の頃、この映画を何度か観ましたが、当時はあまり感銘を受けませんでした。しかし、25年経った今、私はこれを傑作だと断言できます。最近のアニメーションはどれも安っぽいものばかりですが、『忍風帖』はとにかく美しい。カメラアングルは素晴らしく、アニメーションも天才的です。残酷な描写が気にならないのであれば、きっと気に入ると思います」
「今まで見たアニメの中で最高の作品。獣兵衛は賢くて、面白くて、そして凄まじく強い」
「『AKIRA』や『攻殻機動隊』と並ぶ最高傑作」
「忍風帖は史上最高のアニメの一つです。20年以上経った今でも、初めて見た時と同じくらい素晴らしい」
「ようやく観ることができて嬉しい。北米でアニメを普及させた映画の1つとして、アニメファンは必見です」
「残忍で物議を醸し、血まみれの美しさを持つ作品。あなたがポリコレに固執しないなら、ぜひ見るべき一流の作品です」
「血みどろの戦闘やグロテスクなモンスターは凄まじいが、ストーリーやキャラクターには説得力がない」
「この映画、すごく好きです。息子たちともう一度観たいと思っています」
「史上最高のアニメ映画。英語の吹き替えも素晴らしかった。本当に大好きです」
「私が初めて夢中になったアニメです。もう31年経ちましたが、今でも色褪せません」
「セックスと暴力のほぼ完璧な融合。自分の道徳規範に従って生きる獣兵衛は格好良かった」
「90年代の最高のアニメ映画の1つ」
「12歳の時は夢中になったが、今見ると酷い」
「残酷な暴力、セックスやヌード、そして格好いいアニメーションが満載の『獣兵衛忍風帖』は現実逃避の最高峰のアニメです」
「アクションとストーリーが素晴らしい傑作アニメ。ぜひ手に入れたい作品です」
「アニメ映画として素晴らしい傑作だが、大友や宮崎の画期的な作品には及ばない」
「悪役が個性的だった」
「これは私が初めて見たアニメで、とても思い入れのある作品です。1994年にVHSで買って、衝撃を受けました」
「アニメの剣戟シーンがこれほど美しかったことはない」
「友人から勧められたのですが、最高でした」
「ジブリ作品よりもいい」
「20年ぐらい前に初めて見ました。当時も今も、忍風帖は最高です」
「これはマッドハウス作品の中でも最高傑作であり、アニメ映画の中でも屈指の傑作です。刀のアクションは圧巻で、ストーリーも悪くありません。これを凌駕する作品はいまだに存在していません」
「アニメ史に残る、容赦なく残酷な古典的傑作。暴力的でドラマチック、そして力強いこの作品は、決して忘れられない傑作です。西洋の視聴者であれば、アニメが好きでなくても、きっと楽しめるはずです」
「超おすすめ! 獣兵衛は最高!」
「『攻殻機動隊』、『AKIRA』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』と並んで、これは間違いなく史上最高のアニメ映画トップ5の1つです。アニメを子供向けと思っている人が見れば、衝撃を受けるでしょう」
「古い作品だからと敬遠しないでください。これは数あるアニメ映画の中でも、屈指の傑作です。アニメーションは今でも十分に通用し、ラストシーンは壮大です」
「アニメ・実写を問わず、史上最高のアクション映画の一つ。必見です」
「時代を超えて受け継がれる傑作」
「もしこの映画が気に入らないなら、あなたは潔癖症だと思います」
「名作。アニメファンを自認する人なら誰でも見るべき作品」
「暴力シーンや性的なシーンはやりすぎで、かなり不快だった。川尻監督の作品では『吸血鬼ハンターD』の方がはるかに傑作だ」
「北斗の拳の次に好きな作品」
「この映画は期待通りの面白さで、アニメ史上最も記憶に残る忍者カップル、獣兵衛と陽炎を生み出しました」
「忍者よ、永遠なれ!!」
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コメント
ほんとうは楽しんでいるのに、不快な性描写という批評家たちよ