Netflix「薄氷」ネタバレ感想 凍りつくようなサスペンス!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixオリジナルのスペイン映画
囚人護送車が何者かに襲われ、乗り合わせた警官は氷点下の中で窮地に陥るが…………

かなり見ごたえのあるサスペンス
少々長いがアイデアが秀逸で、最後まで楽しめた

これはなかなかの拾い物
謎の襲撃者
6人の囚人たち
1人の警官の孤独な闘い
かなりのスリルが味わえた
また人間ドラマもよく描けていた
サスペンス好きなら、見て損はない良作


予告編

BAJOCERO – Trailer oficial [HD]

作品情報
作品名「薄氷」(原題Bajocero)
監督:ルイス・キレス
キャスト:ハビエル・グティエレス、カラ・エレハルデ、ルイス・カイェホ、アンドレス・ヘルトルディクス
上映時間:106分
製作国:スペイン(2021年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

囚人護送車が突然、何者かに襲われる。凍てつく氷点下の中で、1人の警官の孤独な戦いが始まる…………

感想(ここからネタバレ)

スペイン映画は良作が多い

護送

マーティンは北の警察署に赴任してきた警官
最初の任務は囚人の護送だった
パートナーはモンテシノスという男だった
モンテシノスは「簡単な任務だ」と得意げに言った

刑務所に到着した
殺人犯、薬物中毒者、詐欺師、窃盗犯
一癖も二癖もある6人の受刑者
彼らを護送車で運ばなければならない

モンテシノスは横柄な態度で、受刑者を手荒に扱った
ついには手を出そうとしたモンテシノスを、マーティンは止めた
それはやりすぎだ
ルールは守らなければならない

パトカーを先頭に、護送車は出発した
凍てつく寒さの霧の濃い夜だった
森の中を走っている時だった
前を走っていたパトカーの姿が見えない
マーティンは無線で呼びかけたが、応答はなかった

突然、護送車が大きく揺れた
何かを踏みつけたのだ
護送車は森の中の一本道で停車した

パトカーが道の先で停まっていた
呼びかけても返事がない
モンテシノスが「様子を見てくる」と護送車から出ていったが…………

スペイン映画

Netflixではスペイン映画がいくつも配信されている
そのクォリティの高さには驚かされるばかりだ
ハリウッドにも負けていない作品もある
それまでスペイン映画を見る機会などほとんどなかったので、目から鱗が落ちる気分だった
超名作「嵐の中で」や、最近ではホラー映画「ボイス -深淵からの囁き-」など、実に見事な出来栄えだった
この「薄氷」もそんな期待に十分応えてくれる逸品だ

まごうことなき傑作!! 「バタフライ・エフェクト」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」「時をかけ...
Netflixオリジナルのスペイン映画 田舎の家に引っ越してきた家族 だが、8歳の一人息子エリックが、家の中で変な声がすると言いだして…...

マーティン

北の警察署に赴任してきた警官
妻と2人の娘がいる
ルールを順守する生真面目な性格
赴任した初日に、囚人を護送する任務にあたるが…………

演じるのはハビエル・グティエレス
Netflixでは「嵐の中で」「その住人たちは」などに出演
善人も悪役もこなせる実力派

Netflixオリジナルのスペイン映画 職も家も失った男の狂気 サスペンスである ぶっちゃけ、つまらなかった プライドが高く、自分勝...

囚人たち

詐欺師の老人、パルド
巨体で凄味のあるルーマニア
薬物中毒のゴラム
妹を襲った犯人に復讐したレイ
軽薄な若者、ナノ
窃盗犯のラミス

個性的な6人の囚人たち
警官と受刑者は敵対する関係だ
マーティンは中の敵と外の敵に、対応しなければならなくなる


襲撃

序盤の襲撃シーンが凄まじい
真っ暗な森の中、狙撃してくる謎の男
パトカーも相棒のモンテシノスもやられた
あまりに突然の事態に、マーティン同様こちらもパニックになりそうだった

謎の襲撃者
目的もいっさい不明
容赦なく警官を始末していく
その恐怖はまるでホラーを見ているようだった
ここではスティーヴン・スピルバーグ監督の名作「激突!」や、ジョン・カーペンター監督の「要塞警察」を思い出した

サバイバル

謎の襲撃者に仲間はやられた
マーティンは護送車の中に立てこもる
カギがなければ、犯人は中に入ることが出来ない

だが、敵は襲撃犯だけではない
囚人たちも警官のマーティンを敵視している
このシチュエーションが面白い
まるで猛獣の檻の中に閉じ込められたようなものだ
この辺りはニコラス・ケイジの「コン・エアー」を思い出させた

最初は対立していたマーティンと受刑者たち
ところが襲撃犯によって、囚人からも次々と犠牲者が出る
このままでは助からない
生き残るためにマーティンと囚人が、手を取り合う展開が熱い

復讐

襲撃者の目的は何なのか?
それはクライマックスで明かされる

復讐

あまりに凄惨な真実
それを知って、最後にマーティンが取った行動は…………

最初はホラーで始まり、途中からサバイバル・スリラー、そして最後は西部劇のような展開
これには意表を突かれた
あまりに渋いラスト
こういうの嫌いじゃない!!

まとめ

かなりよく出来たエンターテイメント
少し長いが、見せ場が適度に配置され、ミステリー要素もあり飽きさせない
演出やシナリオもレベルが高い
また序盤の襲撃者の不気味さがよかった
氷点下の凍える雰囲気も魅力的
この手のジャンルが好きなら、一定の満足は得られるだろう
やはりスペイン映画は侮れない!!


Bajocero (2021) on IMDb

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする